サブタイトルは、ルパン三世PART4の第4話である[我が手に拳銃を]から取りました
最近、某配信サイトでリコリス・リコイルを見直しましたが、やはり何度見ても面白いですね
さてさて、本編をどうぞ!!
〜DA、訓練施設〜
次元「確か、ここだったよな?」
次元はDA内部の訓練施設へとやって来た
以前、千束とたきなもここでフキ&サクラのコンビに模擬戦を行なっている
そして、既にサードリコリスたちが待ち構えていることも、次元は気配で感じ取っていた
次元「なるほど、中々の人数が集まってくれたみたいだな、いつでもいいぜ。」
「え? 何してるの……?」
「銃を抜いてこない……?」
次元はポケットに手を突っ込み、顔を下に向けている体勢だ
これには、挑戦しにやってきたサードリコリスも困惑する
サクラ「ちょっと先輩! 流石にアレは舐め過ぎじゃないっスか!?」
エリカ「あのままじゃ、どこからでも撃ってくれって言ってるようなものじゃない!」
フキ(次元大介、何をするつもりだ……?)
次元の命取りな行動にセカンドのサクラとエリカ、そしてファーストであるフキも彼が何をしようとしているのか見当がつかなかった
楠木「それでは模擬戦……始め!!」
楠木司令が、始めの合図を出す
この異様な光景に、サードリコリスたちは直ぐに攻撃はしなかったが、やがて1人のリコリスが次元にペイント銃を向けたその時だった
「なっ……!?」
その一瞬でサードリコリスたちの手元はペイントで汚れ、銃は弾かれていた
そう、次元の早撃ちで彼女たちよりも先に発砲したのだ
「くっ……! 下がれ!!」
次元が撃った直後、攻撃を加えようとしていたサードリコリスたちは全員身を隠す
サードとはいえ、訓練を叩き込まれている凄腕のエージェントだ
並の悪党では歯が立たないことだろう
「くっ……!」
「そんな……っ!?」
エリカ「次元さん、凄い身のこなし……!」
サクラ「あれだけ動いて全弾当てるなんて……只者じゃないっスよ!」
次元はペイント弾を次々と撃ち込み、サードリコリスたちを撃破していく
そして、残ったサードリコリスは3人になった
(今、次元大介を左右から囲った、これなら避けられない……!)
そして、次元の左右には挟み込むように2人のサードリコリスがペイント銃を向けていた
前後へ逃げるにしろ、飛んでくるペイント弾をかわすのはほぼ不可能
だが、この男は違った
「うっ……!」
「あっ……!」
エリカ「た、弾を避けた!?」
フキ「同士撃ちだと……!?」
次元を左右から狙った2人のリコリスは同時に引き金を引いた
だがそれを予測した次元がペイント弾を上手くかわし、同士撃ちをさせることに成功する
動体視力と弾道を予測する力が無ければ成し得ない技である
次元「さて、これであと1人になったな。」
「くっ……!」
残ったサードリコリスはあと1人
子供の姿とはいえ、ここまでの強さを見せつけられてしまってはタイマンでは敵わないとサードリコリスは察した
次元「いいぜ。」
「えっ……!?」
エリカ「ペイント銃を投げた……?」
次元はペイント銃を残ったリコリスの前に投げ、丸腰をアピールする
次元「これで分かったろ? サードリコリスの実力がどんなもんかは理解したぜ、思ったよりは物足りなかったがな。」
次元はそう告げると、訓練施設を後にしようとする
その挑発的な言葉にサードリコリスは背を向けた次元に対して、ペイント銃を向けた
エリカ「次元さん!!」
しかしモニター越しの為、エリカの声は当然次元には届かない
だが……
「くっ……!」
次元「……言ったろ? お前さんたちの実力は理解したって。」
次元は瞬時にマグナムを抜いて、サードリコリスのペイント銃を早撃ちで弾き飛ばしていた
次元のその言葉と行動に、今度こそ身動きが取れなくなったサードリコリスたちなのであった
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次元「よぉ、戻ったぜ。」
エリカ「次元さん! 良かった〜!!」
次元「ぐわっ!? だ、抱きつくな!」
エリカ「あ、す、すみません……!////」
エリカは嬉しさのあまり、サードリコリスたちの模擬戦に勝利した次元に抱きつく
その光景に周りのDA関係者が驚きの視線を向けるも、それを微笑ましく見る者もいた
楠木「ご苦労だったな、次元大介。」
次元「司令、あいつらは良い腕してるぜ、俺も少しばかりアツくなっちまった。」
楠木「そうか、今後も指導を頼むぞ。」
楠木司令はそう一言告げると、次元たちの前から去っていった
まだ模擬戦後の処理があるのだ
?「次元先生、模擬戦は〜……もう終わっちゃった感じ……?」
次元「模擬戦は終わっちまったぜ?」
?「そんな〜、任務の終わりにひと勝負したかったのに……」
次元「そう嘆くなよ、まだサードへの指導は終わったわけじゃねぇ。」
スイレン「本当ですか!? ありがとうございます! あたしはスイレンと言います。」
スイレンと名乗るそのサードリコリスは、任務の関係もあって次元との模擬戦のタイミングを逃してしまったのだ
次元「まぁ、次会う時は元の姿で戦うことになるだろうな。」
スイレン「はい、楽しみにしてます!」
スイレンは元気に挨拶をすると、DAの寮のある棟へと走っていった
次元「エリカ、あのリコリスは知り合いか?」
エリカ「いえ、私はあまり知りませんけど……」
サクラ「あーしならよく知ってますよ! 昔、同室だったことがあるんで!」
フキ「何モンだ? あのスイレンって奴。」
サクラ「年齢はあーしと同じ15なんスけどね、独断行動や命令違反がしょっちゅうな問題児なんスよ。」
次元「そんな問題児をよくDAに置いてるな、普通ならクビになるはずだろ?」
エリカ「確かに、何でDAにいられるんでしょう……?」
次元「なるほどな、けど面白そうな奴じゃねぇか。」
フキ「ん? 電話だ、もしもし……何の用だ?」
フキのスマホに電話がかかってくる
まぁ、ファーストリコリスであるフキの連絡先を知る者は限られている為……
フキ「千束からの連絡だ、峰不二子の発信が消えたそうだ。」
次元「そうか、じゃあ俺はリコリコに行くとするよ。」
エリカ「次元さん!」
次元「どうした、エリカ?」
エリカ「……必ず、戻って来てくださいね。」
次元「俺は、約束を守る男さ。」
そして次元は、消えた不二子の行方を探るべく、リコリコへと戻るのだった
エリカ「次元さん……!////」
サクラ「エリカ先輩……? おーい!」
フキ「完全に次元大介の虜になってるな……」
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〜喫茶リコリコ〜
次元「待たせたな、ルパン。」
ルパン「よぉ! これで役者は揃ったな〜。」
千束「クルミ、次元さんにも説明してあげて。」
クルミが調べた情報によると、不二子の発信が消えた位置は雑居ビルの地下
さらにその地下には、巨大な研究施設が隠されていることが分かった
次元「そこがマッド博士のアジトってわけか。」
クルミ「東京のど真ん中の……しかもこんな雑居ビルの真下で危険な人体実験を行なっていたとはな。」
たきな「周りには警報装置なども見受けられます、正面突破は無理そうですね。」
ルパン「さて、どうしたもんかな〜。」
次元「ルパン、何とかならないのかよ?」
マッド博士のアジトは守りが固く、警備システムも豊富にあるため、流石のルパンでも攻略が難しかった
たきな「正面突破しかありませんか……?」
次元「だとしたら、その警備システムをどう突破すんだよ?」
ルパン「それだ、たきな!」
千束「ルパンさん、何か思いついたの!?」
ルパン「千束とたきなに正面突破してもらうんだよ〜!」
千束「警備システムどうすんの?」
ルパン「それはな〜……!」
ルパンは、千束とたきなにしかできないある作戦を伝えるのだった
今回、オリジナルリコリスとして若葉スイレンというキャラが登場しました
元々、彼女は次章で出そうと考えていたオリキャラでしたが、今回先行的に出してみました
それでは、次回もお楽しみに!!
※9月27日追記
9月20日、リコリス・リコイルのエンディングテーマである花の塔を担当された、シンガーソングライターのさユりさんが亡くなりました、心よりご冥福をお祈りいたします