彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 あけましておめでとうございます!

 今年もよろしくお願いします!

 さて、本日より新章が始まります

 それではどうぞ!!







第四章 Women of the Mirage
リコリコの新人ちゃん


 

 

 

 

 〜喫茶リコリコ〜

 

 

 

 

 

千束「と言うわけで〜……今日から新しく入った錦木千咲と!」

 

たきな「井ノ上きなこです。」

 

千咲&きなこ「よろしくおねがいします!!」

 

ミズキ「てっきり加工かと思ってたけど……本物だったのね……」

 

 

 

 イタリアから帰国した千束とたきな

 

 現在喫茶リコリコでは、2人が引き取った千咲ときなこの自己紹介中である

 

 

 

クルミ「なんかボクより小さいのが居るって新鮮だな。」

 

千咲「ねぇねぇ〜! あなたはおなまえなんていうの?」

 

クルミ「ボクの名前はクルミ、天才ハッカー。」

 

きなこ「ハッカー……?」

 

たきな「パソコンの操作が得意な人のことですよ。」

 

きなこ「かっこいい……!」

 

 

 

 きなこはクルミに興味津々のようだ

 

 一方、千咲の方はというと

 

 

 

千咲「おじさん、これすっごくおいしい!」

 

ミカ「それは良かった、おじさん特製のおはぎなんだぞ。」

 

千束「先生の作るおはぎはマジで絶品だよね〜! 私にも1つ!」

 

ミカ「ハハハ、少し待っていなさい。」

 

 

 

 ミカ特製のおはぎを食べる2人の姿があったのだった

 

 

 

ミズキ「あんたらは良いわよね〜、こっちはこっちで大変だったんだから!」

 

千束「悪かったって〜! 今から私たちも働くからさ!」

 

ミカ「いや、ミズキの言っていることと千束の思っていることは少し違うかもしれないぞ?」

 

たきな「違うって、どういうことですか?」

 

クルミ「ライバル店が近くにできちゃったんだ。」

 

 

 

 そのライバル店は、花丸軒という名前のラーメン店だった

 

 味にも定評があるらしく、お昼時の客足はほとんど花丸軒に取られてしまっていたのだ

 

 

 

たきな「それって、リコリコの経営がまたピンチってことじゃないですか!?」

 

クルミ「まぁそんなところだ、少しだけサボる余裕もできたけどな。」

 

ミズキ「お前はもっと働け!」

 

ミカ「新メニューも考えてみたんだが、なかなか売り上げに繋がらなくてな……」

 

千束「そうだ! それなら良い方法がありますぞ〜……!」

 

 

 

 千束は、千咲ときなこをちゃぶ台の方に座らせる

 

 

 

千束「今日からこの子たちが看板娘として働いてくれたら、売り上げアップに繋がるんじゃないかな!?」

 

クルミ「そう簡単にいくか?」

 

ミカ「それなら、ひと通りの仕事は覚えてもらわないといけないな。」

 

千咲「ミカせんせい、私やる〜!!」

 

きなこ「わ、私も……!」

 

 

 

 千咲ときなこは乗り気のようだ

 

 ミカの考えた結果、まずは接客から覚えてみようという話になった

 

 

 

千束「じゃあ私がお手本見せるね……いらっしゃいませ〜!!」

 

千咲「いらっしゃいませ〜!!」

 

きなこ「い、いらっしゃいませ……」

 

たきな「きなこ、もう少しお腹から声を出してください。」

 

きなこ「い、いらっしゃいませ!」

 

ミカ「大分良くなったんじゃないか?」

 

たきな「えぇ、きなこは覚えが早くて助かります。」

 

ミズキ「思ったより、本格的な指導してんな……」

 

千咲「千束おねえちゃん、そういえばこのおばさんだれ〜?」

 

ミズキ「誰がおばさんだ!?」

 

千束「このおばさんはね〜、カウンターで雑誌読みながらヤケ酒してるミズキって言うんだよ〜!」

 

ミズキ「よし千束! ちょっと表出ろ!」

 

千束「わぁ〜! ミズキおばさんが襲いかかってくるぞ〜! 逃げろ〜!!」

 

千咲「にげろ〜!」

 

ミズキ「待て〜!!」

 

きなこ「た、たきなおねえちゃん……」

 

たきな「大丈夫ですよ、あれがいつもの2人なんです。」

 

 

 

 今日も喫茶リコリコは平和?なのだった

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 〜数週間後〜

 

 

 

 

?「これは……どういうことなの……?」

 

?「どうやら、リコリコに新人が加わったからだそうだよ。」

 

?「でもここ数週間でですよ!? 流石に効果が現れるの早くないですか!?」

 

 

 

 ここはリコリコからライバル店と呼ばれていたラーメン屋……その名も花丸軒

 

 数週間前までのお昼時の集客はこの店がほとんどを占めていたのだが、ここ最近になってリコリコへの来客が倍になっている

 

 

 

?「まぁ所詮DAの支部に過ぎない、あたしたちにも逆転の余地はあるさ。」

 

?「私たちもDAの支部ですけどね……」

 

 

 

 花丸軒は表向きはラーメン屋だが、その実態はDAの新たな支部なのだ

 

 この店の大将の名前が八幡昌(やはた まさ)

 

 もう1人のセカンドリコリスは高山夏織(たかやま かおり)

 

 そしてこの支部には、あと2人リコリスがおり……

 

 

 

?「おい〜っす!」

 

夏織「スイレン、今までどこ行ってたの!?」

 

昌「あたしがお使い頼んでたんだ、例の物はあったかい?」

 

?「それが……売り切れで……」

 

 

 

 店にやって来たのは、若葉スイレン(わかば すいれん)と平田沙里(ひらた さり)だ

 

 2人ともサードリコリスだが、スイレンに関しては実力がファーストに匹敵すると噂されている

 

 

 

昌「まぁそれなら仕方ない……スイレン、沙里、新しい仕事だよ!」

 

スイレン「店長、これ以上は勘弁してくだせぇよ、夏織さんが居るじゃないの。」

 

夏織「私は店長のサポートで精一杯なのよ、だから沙里と2人で行ってきて。」

 

沙里「わ、私もですか!?」

 

スイレン「しゃあないしゃあない、それで店長、新しい仕事ってのは?」

 

昌「近くにリコリコって喫茶店があるだろう?」

 

沙里「あぁ、確か私たちと同じDAの支部ですよね?」

 

昌「ここ最近ウチのお昼時の来客が減っているんだ、噂によればリコリコに客が集まってるって話だ。」

 

スイレン「な〜るほど、それであたしたちにリコリコを見てこいって訳ですか。」

 

昌「話が早くて助かるね、さぁ行った行った。」

 

スイレン「は〜い、沙里行くよ〜。」

 

沙里「ま、待ってください〜!」

 

 

 

 そうして、スイレンと沙里は喫茶リコリコへと向かうのだった

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 〜喫茶リコリコ〜

 

 

 

 

沙里「こ、これは……!」

 

 

 

 そこに広がっていた景色は、2人の予想を上回るものだった

 

 

 

千咲「いらっしゃいませ! なんめいさまでおこしですか?」

 

沙里(か、可愛い〜……!!)

 

スイレン(こんな子たち、居たっけ……?)

 

 

 

 そう、とても可愛らしい少女2人が出迎えてくれたのである

 

 事前の情報で店員は店長を入れて5人だと聞かされていたが、よく見ると新たに2人の店員が加わっているではないかとスイレンは心の中でツッコんだ

 

 

 

千束「あれ? その制服リコリスだよね? 名前教えてよ!」

 

沙里「ひ、平田沙里! サードリコリスです!」

 

千束「沙里ちゃんか〜! 可愛いねぇ! ここ来るの初めてだよね!? 色々と教えてあげようか!?」

 

 

 

 喫茶リコリコに来店するリコリスと言えばフキとサクラくらいなので、同じリコリスが来店したことに千束はうきうきしていた

 

 

 

スイレン「千束さんだっけ? その辺は大丈夫、ところでそこの可愛い2人は誰かな?」

 

千束「あっちが千咲でそっちがきなこ、私たちの妹的存在なんだ〜!」

 

スイレン「な、なるほど……」

 

 

 

 千咲の容姿が千束と瓜二つだったり色々と質問があり過ぎるが、スイレンは考えるのをやめた

 

 

 

沙里「千束先輩、千咲ちゃんときなこちゃんもやっぱりリコリスなんですか?」

 

千束「2人はリコリスじゃないよ、ウチの店員。」

 

 

 

 千咲ときなこは常連客からオーダーを受けており、可愛がられている様子だ

 

 千咲ときなこの存在は帰国して直ぐDAに認知され、楠木は2人をリコリスにしようと考えていたが、千束とたきなが2人には幸せな人生を送ってほしいという提案をし、自分たちで面倒を見るという決意を見せた

 

 その結果、リコリコの皆で育てるとの条件で楠木の容認を得ることができた

 

 

 

スイレン「千束さんたちのクローンだから、素質は相当高いと思うけどなぁ。」

 

沙里「ちょっと、スイレンさん!」

 

千束「楠木さんやリリベルの人たちには色々言われそうだけどさ……あの子たちの幸せを守るのが私たちの使命なんじゃないかって思うんだ。」

 

 

 

 スイレンは千束の言葉を聞いて、なるほどなと思った

 

 きなこはともかく今の千咲がDAに入れば、間違いなくファーストに匹敵する戦力にはなり得る

 

 しかし、育て親の存在である千束と同じ道を歩いてほしくないという願いを尊重するのも、あの子たちにとっての幸せなのではないかとスイレンは受け取った

 

 

 

たきな「千束、早くオーダーを取って下さい。」

 

千束「あぁ、ごめんごめん! それで注文何だっけ?」

 

スイレン「いや、今日はいいかな。」

 

千束「あれ? 帰っちゃうの!?」

 

スイレン「リコリコがどうして良い店なのか分かったからね、行こう沙里。」

 

沙里「そういうわけなので、私たち帰ります。」

 

千束「そっか〜、そんじゃ、またのご来店をお待ちしてま〜す!」

 

千咲「おねえちゃんたち、またきてね〜!!」

 

きなこ「ま、またお越しください……」

 

 

 

 千束たちに見送られたスイレンと沙里は決意した

 

 リコリコを……千咲ときなこを守り抜くということを

 

 

 

 

 

 







 本章から、オリジナルキャラクターを多く出してみました

 千咲、きなこ、スイレンは前章で少しだけ登場していますが、他のキャラは今回が初出なので、いずれは設定集を出したいですね

 こんな感じですが、あらためて本年もよろしくお願いします

 では、また次回!!





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