2月は投稿できず、すみませんでした
期間が空いてしまいましたが、続きをどうぞ!!
〜ライブハウス、月影〜
不二子「えぇ、分かったわ、それじゃあお願いね。」
不二子は密輸が行われるライブハウスにて、仲間からの連絡を受けている
そして、この場所には既にリコリスたちが忍び込んでいた
フキ【こちらフキ、全員持ち場に着いたな、これより作戦を開始する。】
サクラ【了解っス!!】
栞【は、はい……!】
この場に居合わせているのは、フキとサクラ、そして栞を含めたサードリコリスたちだ
今回の作戦は、三手に別れて密輸を阻止するという算段である
不二子「さてと……そんなにコソコソしなくてもいいんじゃない? DAのお客さんたち?」
サクラ(バ、バレてたんスか!?)
フキ【全員持ち場を離れるな、私が行く。】
不二子は誰も居ないはずのライブハウスにそう告げた
バレることを想定していたフキは、両手を上げながら不二子の前へ歩いていく
不二子「あら? よく見たらファーストリコリスの子じゃない、初めて見た顔だけど、最強の手を使って私を始末しようとしてたのね。」
フキ「……峰不二子、宝石はどこに隠した?」
不二子「そんなこと言えるわけないじゃない、けどここには無いわよ?」
フキ「……仲間が隠し場所を知っているのか?」
不二子「そうかもしれないわねっ!」
フキ「煙幕か!? 全員峰不二子を狙え!!」
不二子は煙幕を放つと、視界が遮られる
リコリスたちは一斉に発砲を仕掛けるが、何故か弾丸が命中しない
その時、作戦に参加してきた栞が不二子の姿を捉え、銃を発砲する
栞(弾が……当たらない……!?)
標準はブレていないはずなのに弾が当たらないばかりか、不二子は弾道を分かりきっているかのようにかわしていた
そして栞は背後を取られ、不二子の盾にされてしまう
サクラ「先輩、栞が!!」
不二子「狙いはいいけど、残念だったわね。」
栞「私に構わず撃って下さい!!」
サクラ「どうするんスか先輩!! このままじゃ栞が……!!」
その時、不二子の銃が火を吹いた
弾は栞の身体を貫通し、真っ赤な鮮血を流しながらその場に倒れる
そしてこのタイミングをチャンスと見たフキが、一気に距離を詰めて不二子に接近した
不二子「……あら、撃たないのかしら?」
フキ「撃ったところで当たらないだろ、お前は峰不二子じゃないんだから。」
サクラ「え……!?」
フキは、最初から妙な違和感を感じていた
過去に自分と顔を合わしているはずの不二子が、初対面のような口振りで接していたこと
そして弾を避けるという離れ業を行なったこと
全ての謎が明らかになった
フキ「お前は峰不二子じゃない、裏世界の殺し屋、静流……なんだろ?」
静流「……バレちゃしょうがないか、変装の腕はまだまだだったね。」
サクラ「コイツ……峰不二子じゃなかったんスか!?」
そう、不二子かと思われた人物の正体は静流だったのだ
静流は変装用のマスクを外し、素顔を見せる
フキ「それともうひとつ……何故栞を撃った?」
静流「あの子が特異体質なの……もしかして知らないの?」
フキ「セカンドの奴らには知らされてない事実だ。」
サクラ「特異体質ってどういうことっスか……?」
フキ「あれを見てみろ。」
フキの視線の先では、背後から銃撃されて倒れていたはずの栞が立ち上がっていた
血は付いたままだったが、致命傷を負ったはずの傷口は元通りになっており、何事もなかったかのように銃を構えている
栞は身体の傷が直ぐに治ってしまう特異体質で、このことは楠木司令と花丸軒、そして作戦に同行するファーストリコリスにしか伝えられていない事実だった
フキ「どこで栞の特異体質を知ったんだ?」
静流「それは私を捕まえてからゆっくり聞けばいいじゃん、私を捕まえられたらの話だけど。」
サクラ「ま、待て〜!!」
しかし、逃げ足が速い静流はそのまま逃亡してしまう
途中で複数のリコリスが立ち塞がるが、全員倒されてしまった
栞「皆!!」
フキ「やはり戦闘力は高いな……」
サクラ「先輩、あーしに作戦があるっス!!」
フキ「何だ? まともなやつだったら言ってみろ。」
そこでサクラはフキに作戦を伝える
フキ「何言ってるんだ!? そんなこと出来るわけないだろ!」
サクラ「やってみなきゃ分からないじゃないっスか〜! 次元先生に教えてもらった秘技を試してみたいんスよ〜!」
栞「フキさん、私も手伝います!!」
フキ「……分かった、その代わり1発で仕留めろよ?」
サクラ「了解っス!!」
そして静流が逃げ込んだのは、鉄骨がひしめく工事現場だった
お昼時だったこともあり、今は誰も居ないようだ
静流「あらら、行き止まりだ。」
フキ「お前もどうやらここまでらしいな。」
静流「DAに捕まったら面倒くさいしなぁ、とりあえずあなたたちだけでも倒しておかないとね。」
静流は銃を構えたまま、こちらに走ってくる
フキたちも物陰に隠れ、銃弾を回避した
栞「フキさん、どうやって倒せばいいんですか!?」
フキ「サクラの作戦を決行しよう。」
栞「分かりました!」
フキ「よし、静流目掛けて撃て。」
栞「そ、それじゃさっきと変わらないですよ!?」
フキ「いいからやれ!!」
フキと栞は新たな弾倉をこめると、静流を狙って発砲し始めた
勿論、静流は弾を避けることができるため1発も当たらない
フキ(サクラ、まだか……!)
栞(もう弾が無くなりそう……)
サクラ「来たっス!! もらったぁ〜!!」
静流「なっ……!? っ!?」
サクラは、フキと栞が撃ち続けていた弾を自分の銃の弾で撃ち返す跳弾と呼ばれる技を決めた
静流も跳弾は計算できなかったようで、弾が命中して倒れる
すかさずフキはワイヤーガンを使い、静流をうつ伏せのまま縛りつけた
フキ「はぁ……手こずらせやがって。」
サクラ「やった〜! あーしの作戦大成功!!」
栞「凄いです、サクラさん!!」
フキ「吐け、密輸した武器と宝石はどこだ?」
静流「……武器は真島、宝石は不二子に任せてあるから知らない。」
栞「密輸の話を持ちかけたのはあなたでしょ? 場所を知らないなんてとぼけないで!」
静流「私はただ殺しの依頼を受けてこの国に来ただけ、本当はあなたたちを倒して依頼を敢行するはずだったけど……」
フキ「どうやらそれは叶わなそうだな。」
フキは再び静流に銃を向け、引き金を引こうとしたその時だった
リコリスの者で無い、一発の銃声が鳴り響く
フキ「……!!」
サクラ「……!?」
栞「い、今のは……!!」
フキはいち早く何者かの気配を感じ、その者がいるであろう方向へと発砲した
フキ「……何の用だ?」
?「俺が狙っていたのに気がついたか、お前さんも中々腕を上げたな。」
暗闇から現れた黒の帽子とコンバットマグナムがトレードマークな男
そう、次元大介であった
サクラ「じ、次元先生!? 何でここに!?」
栞「この人が次元大介……!?」
栞もサードリコリスながら、最近になって新たにDAの射撃教官として招かれた男が次元だったという話は噂程度には聞いていた
だが、本人と直接顔を合わせるのは今回が初である
次元「ちょいとこの女に用があってな、聞きたいことがあるんだ。」
フキ「ふざけるな! この女は私たちが捕まえた凶悪犯だ、そう簡単に渡せるわけないだろ。」
次元「なら、俺と勝負するか?」
フキ「くっ……!」
次元は、楠木司令が推薦したDAの射撃教官である
そのおかげか、セカンド以下のリコリスたちの射撃精度が大きく上がったことは記憶に新しい話だ
そんなリコリスの射撃部門の立役者である次元と勝負しようなど、戦う前に結果は目に見えている
次元「ま、そういうことだ、大人しく諦めな。」
次元はワイヤーを解くと、静流を担いでそのまま立ち去ろうとした
バァン!!
その時一発の銃声が轟くが、次元はこちらを振り向くことはなかった
何故なら、フキが天井に向けて銃を撃ったからである
サクラ「先輩……」
フキ「これで静流はこの世から消えた……撤収だ。」
サクラ「は、はいっス!!」
栞「分かりました!!」
フキ(次元大介、この借りは必ず返してもらうぞ……!)
そう対抗心を燃やしながら、フキたちはライブハウス月影から撤収するのだった
リコリス・リコイルの主人公は、最初フキのようなキャラにする予定だったそうですね
スピンオフ小説でのメイン回もあるので、良いライバルキャラだと思います
そういえば、2月26日がシティーハンターの日に制定されたそうですね! 新作アニメはまだかぁ……?
次回は早めに投稿したいと思います、お楽しみに!!