さて、今回から第5章の始まりです!
今回の章は、五エ門メインのお話です!
それではどうぞ!!
仏像が謎を呼ぶ
千束「え〜っと、依頼人はここのお寿司屋さんで待ってるんだよね。」
たきな「えぇ、行きましょう。」
千束とたきなはリコリコでの依頼を受けて、ある寿司屋を訪れていた
昔ながらの趣があり、現在でも若者を中心に話題になっている
そこの一番奥にいる人物こそが、今回の依頼人
永田「やぁやぁ、こっちじゃ。」
千束「お〜、永田さん! 美味しそうなお寿司ですね!」
たきな「千束、今は任務中です。」
千束「一貫だけだから〜!」
今回の依頼人は70を過ぎた永田という男だ
今の時代ではあまり見かけない、和服を身にまとっている
永田「それでお主たちへの依頼だが……この仏像を預かってほしいのじゃ。」
千束「おぉ、見映えのある仏像ですね〜。」
今回の依頼内容は、永田の所有する仏像を預かること
たきな「この仏像、何故私たちに……?」
永田「ほっほっほ、お主たちを信用しておるからじゃよ。」
千束「ありがとうございます! いや〜小さいことはコツコツ積み重ねるべきですな〜!」
永田「元気なお嬢さんじゃな。」
たきな「……」
たきなは少し疑問に思っていた
見るからに高そうな仏像を、何故金庫などに保管せず我々に預けたのだろうかと
何か裏があるのではないかと、たきなに不信感が募る
千束「それじゃあ受け取り期間は1週間ですね……受け取り場所はまたここでいいですか?」
永田「構わんよ、わしはここの寿司が好きじゃからな。」
たきな「では、我々はこれで……」
永田「まぁ待ちなさい、折角だから食べていかれよ。」
たきな「で、ですが……」
千束「永田さんもこう言ってることだし! 中々こんな高級品は食べられないぞ〜?」
たきな「では……いただきます。」
千束と永田の勢いのまま、たきなもお寿司をご馳走になることにした
話は弾み、やがて仏像の話になる
千束「ところで永田さん、その仏像っていくらぐらいするんですか?」
永田「ほっほっほ、知りたいかね?」
たきな「千束、あまりそういう差し支えそうなことは……」
永田「仏像自体はそこまで高くないが……この中に記されている隠し財宝の在処は兆は超えるだろう。」
千束「兆!? それって大判小判ザックザクな感じなんじゃないですか!?」
永田「そうかもしれんな。」
永田曰く、仏像よりも記されている財宝の方の価値が高いという
千束「それじゃあお預かりさせていただきますね、たきな、気をつけてよ〜?」
たきな「分かりました。」
永田「では、また1週間後にここで。」
永田は先に店を出ると、千束とたきなでそっと仏像を運び始めた
そして近くの駐車場にミズキの車が停まっている
ミズキ「な〜にそれ? 仏様?」
千束「今回の依頼、これを1週間守れってさ〜。」
たきな「慎重に扱ってくれとのことです。」
ミズキ「ふ〜ん……」
普段は骨董品などには興味の無いミズキだが、不思議そうに仏像を見つめていた
たきな「ミズキさん、どうかしましたか?」
ミズキ「な、何でもないわよ!」
千束「分かった、男絡みだ!」
ミズキ「相変わらずこういう時は鋭いんだから……私がこないだ行った合コンで良い感じになった男が話してた仏像と似てる気がするのよ。」
たきな「その人も骨董品が好きなんでしょうか?」
ミズキ「な訳ないでしょ! 私に一目惚れしたに違いないわ!!」
千束「どうだか……」
ミズキ「んだとぉ〜!?」
ミズキ曰く、永田からガードを引き受けた仏像が合コンで知り合った男性が話していた仏像と似ていたらしい
これが後に大きな事件へと発展していくとは、誰も思っていなかったことだろう
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〜喫茶リコリコ〜
千束「ただいま、先生〜!」
ミカ「お帰り、それが依頼の品か?」
たきな「えぇ、この仏像を1週間守り抜く……それが依頼内容です。」
ミカ「こんな状況で話すのもアレだが……こんなものがさっき届いていた。」
ミカが見せたのは一枚の紙切れ
そこに書かれていたのは……
千束「今夜22時、リコリコにて保管の仏像を頂戴致します、ルパン三世……ってこれルパンさんの予告状じゃん!?」
たきな「この仏像が狙いなんですか!?」
ミカ「間違いないだろうな、狙うとしたらそれしかない。」
千束「あ〜あと先生、ひとつ気になってることがあるんだけど……」
千束はカウンターの奥で、蕎麦らしきものを使っている人影を見ながら話を続ける
千束「何で五エ門さんが居んの!?」
ミカ「あぁ、金銭的に困っているそうだから臨時で雇った。」
たきな「確か、クルミは千咲ときなこを連れてお出掛けしてるんですよね?」
千束「うん、面白い場所に連れてくって言ってたけど、どこなんだろうね〜?」
五エ門「出来たでござる、某特製の手打ち蕎麦だ。」
五エ門はリコリコのキッチンを借りて、手作り蕎麦を作っていた
ルパンたちにも振る舞ったことのある自信作で、見栄えもかなり良い
五エ門「良ければ食べてみてくれ、ルパンからのお墨付きも貰っている。」
千束「どれどれ〜……? って美味っ!?」
たきな「蕎麦のダシの味とこの固さ……こんなの初めてです……!!」
ミカ「……新メニューに加えてみるか。」
五エ門特製の手打ち蕎麦、新メニューに決定!!
五エ門「千束、その仏像は何でござるか?」
千束「これ? 依頼人から預かってきたの。」
たきな「ですが、今夜はルパンさんたちの予告状が来ていますし、油断は禁物です!」
ミカ「そうだな、ルパンといえど依頼は敢行せねばな。」
千束「五エ門さん、ルパンさんから何か聞いてたりしないの?」
五エ門「某は修行中の身、暫く剣は抜かぬ。」
たきな「リコリコで働くことが修行なんですか……?」
ミカ「よし、今晩はルパンに仏像を盗まれないよう泊まり込みだ、準備はいいな?」
千束「バッチシだよ、先生!」
今夜はルパンからの予告状が届いている為、全員でリコリコに泊まり込んで見張ることになった
果たして、ルパンは本当に現れるのだろうか……?
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五エ門「……」
ミカ「五エ門、斬鉄剣に何か付いてるのか?」
五エ門「うむ……」
五エ門の斬鉄剣の刃が少しだけではあるが、曇っていた
千束「あ〜、刀が少し曇ってるね、拭いてみれば?」
五エ門「いや、これは拭いても取れぬ……死相だ。」
ミズキ「死相って、あの不吉とかって言われてるやつ!?」
五エ門「あぁ、今宵は何やら良からぬ血の匂いがする……」
千束「そんなのただ曇ってるだけだよ、私が拭いてあげるから!」
千束は斬鉄剣をウェットティッシュで拭くが、やはり曇りは取れない
五エ門の言うことが本当なら……とたきなたちは不安な表情を浮かべ始める
ミカ「さて、そろそろ時間の22時だ。」
時計が22時を指したその時だった
突然リコリコの窓が割れ、大量の煙幕が放り込まれた
それと同時に、忍者のような格好の敵が入り込んでくる
千束「これじゃ、全然見えない……!!」
五エ門「デヤーッ!!」
五エ門は斬鉄剣を抜くと、襲いかかってきた敵たちを一気に倒していく
千束とたきなも応戦したいところだったが、煙があまりにも立ち込めているため下手に銃を撃てる状況ではなかった
千束(おかしい……こいつら、ルパンさんたちじゃない……!)
ミズキ「ヤバい、仏像が盗まれちゃうわよ!!」
敵のひとりが仏像に手をかけようとしたところを、ミズキが丸椅子で殴りつけて阻止した
しかしその振りかぶった一瞬の隙を突かれ、ミズキが囚われてしまう
ミカ「ミズキ!!」
五エ門「ミズキ殿!!」
敵に攫われたミズキを連れ戻すべく各々が動き出すが、敵の数があまりにも多く、全く近づけない
おまけに相手はクナイや手裏剣などを持った相手
慣れない肉弾戦にリコリコメンバーは苦戦を強いられる
そしてあっという間に忍者一味は姿を消してしまう
千束「ミズキ……」
仲間であるミズキが謎の忍者たちに攫われてしまい、ただただ立ち尽くす千束たち
そして、窓ガラスや内装が破壊されたリコリコを月明かりが優しく照らしているのであった
さて、初回としては少し不穏な始まり方になりました
そういえば昨日、キャッツ・アイ新作アニメの情報が解禁されましたね!
まさか、ミズキ役の小清水さんが泪姉を担当するとは……!
他の新キャストも違和感なくてびっくり! これは楽しみですね!
それでは、次回もお楽しみに!!