彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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戦いの火蓋が切られた時

 

 

 

 〜深夜〜

 

 

 

 

フェルン「……」

 

 

 

 深夜、皆が寝静まった頃にフェルンは一人布団を抜け出していた

 

 

 

フェルン(悪いなルパン、あのお宝はワシが命を賭けてでも守らなければいけない、永田との最後の思い出だからな……)

 

 

 

 フェルンは一人でお宝が眠る洞窟へと向かい、秘密を解こうとしていたのだ

 

 今は亡き、友の為に

 

 そして置き手紙を残すと、フェルンは宿を後にしていった

 

 

 

ルパン「……やっぱり行っちまったな。」

 

次元「ルパン、追わなくていいのか?」

 

ルパン「フェルンに用があるなら連中は必ず動き出す、それを待つのさ。」

 

ミカ「しかし、フェルンさんの安全は保証できないだろう? どうするつもりなんだ?」

 

ルパン「大丈夫、フェルンの服には発信機を付けてある、これでどこにいるか分かるぜ。」

 

 

 

 フェルンを示す発信は、例の洞窟へと向かっていた

 

 しかし、人の足でここまで辿り着くのには時間がかかる

 

 

 

ルパン「睡眠は大事だからなぁ、今の内にたっぷり寝ておかねぇと。」

 

次元「本当に大丈夫なんだろうな?」

 

五エ門「少々余裕過ぎではないか?」

 

ミカ「ルパンがこう言ってるんだ、今はゆっくり休もう。」

 

 

 

 ルパンの発信機だけでは不安な次元と五エ門に対し、ミカは今の内に眠っておこうと2人に提案する

 

 まぁ、ルパンのことなので何か手を打っているのだろうと考え、次元たちもそのまま眠りについた

 

 

 

 

 

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 〜翌朝〜

 

 

 

 

千束「え〜!? フェルンさん、行方不明になっちゃったの!?」

 

ルパン「落ち着けって〜!」

 

不二子「フェルンが居ないんじゃ、洞窟の攻略が出来ないじゃない!」

 

ミカ「皆落ち着け、フェルンの居場所は分かっている。」

 

 

 

 千束たちにも事の経緯を説明し、フェルンが抜け出した理由と居場所を教える

 

 フェルンは例の洞窟から動いていない

 

 まるで何かを待ち伏せているかのようだった

 

 

 

たきな「まさか、フェルンさん……」

 

次元「あぁ、こいつは1人で決着つけるつもりだな。」

 

ミズキ「急がないと、フェルンさんの命が危ないんじゃないの!?」

 

ルパン「とにかくあの洞窟へ向かおう、奴らにお宝を先取りされるわけにはいかねぇからな〜。」

 

 

 

 千束たちは宿を後にし、洞窟がある方角へと車を進めていった

 

 ちなみにルパン、次元、五エ門、不二子がフィアット500に

 

 千束、たきな、ミズキ、ミカがフォレスターに乗っている

 

 その時、前方を走る1台の車にルパンは気がついた

 

 

 

ルパン(県警のパトカーか……?)

 

 

 

 車体に岐阜県警と書かれたパトカーを追い抜こうとしたルパンだったが、中に乗っていた人物と目が合う

 

 

 

銭形「ル、ルパン……?」

 

ルパン「とっつあん……?」

 

 

 

 なんとパトカーを運転していたのは、銭形警部だった

 

 2人が目を合わせ数秒、銭形は満面の笑みを浮かべる

 

 

 

銭形「ルパン、貴様を逮捕する〜!!」

 

ルパン「そんなこと言ったって、俺まだ何もしちゃいねぇだろ〜!?」

 

銭形「うるさい! 逮捕だ〜!」

 

ルパン「くっそ〜! こうなったら〜……!」

 

 

 

 ルパンは山林が広がる森の方へと急ハンドルを切る

 

 銭形のパトカーもそれを追いかけるように、森の中へと飛び込んで行ってしまった

 

 

 

千束「えぇ……これ完全に離れ離れになってるじゃん。」

 

ミカ「ん? ルパンから電話だ。」

 

 

 

 完全にはぐれてしまったルパンたちだったが、携帯が繋がった

 

 

 

ルパン【千束、俺たちは別ルートで洞窟を目指すからよ、先行っててくれ〜。】

 

千束「分かった! そっちも気をつけてね!」

 

 

 

 ルパンと連絡を取り、千束たちは正規のルートで洞窟を目指すのだった

 

 

 

 

 

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千束「居た! フェルンさんと……」

 

 

 

 千束たちは洞窟へ続く山道前に辿り着いたのだが、そこにはフェルンと屈強な男たちが待ち構えていた

 

 

 

ミズキ「わ、私を攫った奴らよ!!」

 

ミカ「あいつらがか。」

 

たきな「フェルンさんが危険です、早く助けましょう!」

 

千束「待って、ここは私に行かせて。」

 

 

 

 千束は先陣を切ると、男たちの前に出ていく

 

 

 

千束「こないだぶりだね〜、風鈴組御一行様〜?」

 

手下「き、貴様は!!」

 

徳「……やはり君だったか、仲間も勢揃いの様子で。」

 

千束「フェルンさんをこっちに引き渡してくれないかな?」

 

徳「いいだろう、彼の身体には爆弾を仕掛けさせてもらったがな!」

 

たきな「そんな……!!」

 

 

 

 フェルンは先程から顔を俯かせたままで、徳に盾にされている

 

 どうやら爆弾の件は脅しではなさそうだ

 

 

 

徳「俺は先に行かせてもらうよ? ここはモアイたちに任せるとするか。」

 

たきな「ま、待ちなさい!!」

 

 

 

 徳はフェルンを人質に取ったまま、山道へと歩いて行ってしまった

 

 すかさずたきなが追いかけようとするが、モアイが立ち塞がる

 

 

 

モアイ「ココトオリタケレバ、オレタチヲタオシテカライケ。」

 

千束「ゲッ! またあんた〜!?」

 

ミカ「千束、ここは私が相手になろう。」

 

 

 

 巨漢のモアイを相手に立ち上がったのはミカだった

 

 

 

千束「……先生、無理はしないでね〜!」

 

たきな「ミズキさん、行きましょう!」

 

ミズキ「う、うっし!」

 

 

 

 千束、たきな、ミズキの3人は山道に向かった徳を追いかけて行った

 

 

 

モアイ「チサトッテオンナ、ナカナカツヨカッタ。」

 

ミカ「そうだろう? 千束は自慢の娘だからな。」

 

モアイ「ムスメ? リコリスハコセキヲモタナイッテキイテルケド。」

 

ミカ「言葉の綾ってやつさ。」

 

 

 

 ミカは和服を脱ぎ捨てると、ショットガンを引っ下げたコンバットスーツ姿になった

 

 右手にショットガン、左手には杖という出立ちだ

 

 

 

モアイ「マァイイ、オマエヲタオシテチサトトタタカウ!!」

 

 

 

 モアイは腕を横に突き出しながらこちらへ突進してきた

 

 ラリアットである

 

 

 

ミカ「フッ……」

 

モアイ「ン!? ド、ドコダ!?」

 

ミカ「後ろだよ。」

 

モアイ「……!?」

 

 

 

 モアイの背後に立ったミカは、杖をモアイの鳩尾に命中させるように振り回して吹っ飛ばした

 

 モアイは石段の上で動けなくなっており、すかさずミカは非殺傷弾のショットガンを4発撃ち込んで、拘束ワイヤーでモアイの動きを封じた

 

 

ミカ「お前たちも、まだやるか?」

 

手下「ひいっ!? こ、降参だ!」

 

ミカ「さてと、ルパンはまだか……」

 

 

 

 徳の手下を封じたミカは、一緒に来るはずだったルパンたちのことを待ち侘びていた

 

 

 

銭形「ルパ〜ン! 逮捕だ〜!!」

 

ルパン「相変わらずだね〜、とっつあんは〜!」

 

 

 

 千束たちにルパン一行が合流するまで、まだ時間がかかりそうだ……

 

 

 

 

 

 

 







 リコリコショートムービー、まさかのホラー回

 二重のオチには驚かされましたね〜

 というか、ミカさん何やってたんだ……?(笑)

 もう、後2話で終わっちゃうのが寂しいですね……

 それでは、本小説も次回をお楽しみに!!





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