彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

60 / 85
宝が眠る洞窟

 

 

 

 

 〜洞窟〜

 

 

 

 

千束「……居ないね。」

 

 

 

 千束、たきな、ミズキの3人は洞窟の前に辿り着いたが、先を行った徳とフェルンの姿が見当たらない

 

 どこかに隠れているのかと周りを探索したが、見つけられなかった

 

 

 

ミズキ「もしかしたら、もう洞窟の中に入っちゃったんじゃないの?」

 

たきな「あり得ますね、行きましょう。」

 

千束「あ〜たきな、洞窟の中で銃は撃っちゃダメだよ?」

 

たきな「どうしてですか?」

 

千束「ぱっと見、この洞窟って地盤が緩そうだからさ、下手したら崩れちゃうよ。」

 

たきな「だとしたら、武器は……携行用のナイフしかありませんよ。」

 

千束「相手は忍者、でもリコリスなら大丈夫でしょ!」

 

 

 

 お宝が眠っている場所が洞窟なこともあり、内部で発砲すると落盤の恐れがあった

 

 その危険を避けるため、千束とたきなは鞄に携行していたナイフを使うことにした

 

 

 

たきな「千束、さっきから気になっているのですが……」

 

千束「ん? どしたの、たきな?」

 

たきな「洞窟って光が差さないはずなのに、どうしてこんなに明るいのでしょうか?」

 

ミズキ「確かに変よね、松明でも付いてるのかしら……?」

 

千束「なるほど、分かったよ。」

 

 

 

 千束はナイフを用いて、洞窟の岩壁をガリガリと削る

 

 すると、岩の表面に何かがびっしりと付着していた

 

 

 

ミズキ「こ、これってまさか金!?」

 

たきな「となると、この洞窟が金でできているのですか!?」

 

千束「そういうことかもね、だとしたら奥にはも〜っと凄いお宝があるかもよ〜!?」

 

 

 

 ここの洞窟、表面上は岩でできているのだが、中身は金で作られていたのだ

 

 そして千束たちに遅れ、この洞窟へやって来た者たちも居た

 

 

 

不二子「ルパン、本当に大丈夫なの?」

 

ルパン「五エ門が先頭だからな〜、殺気でも感じりゃ何とかしてくれるでしょ。」

 

五エ門「……ここは既に誰か通ったようだ。」

 

次元「だとすれば、千束たちか?」

 

ルパン「だろうな〜。」

 

不二子「それとルパン、さっきミカと何を話してたの?」

 

 

 

 ルパンたちは最終的に銭形を撒くことに成功し、ミカと合流していた

 

 そして千束たちの後を追うことにしたのだが、その際にルパンはミカにあることを伝えていたのだ

 

 

 

ルパン「なぁに、ちょっとな。」

 

不二子「?」

 

ルパン「とにかく先を急ごうぜ、まだフェルンたちの姿を見てねえ。」

 

 

 

 既に洞窟に入って10分ほど経つが、今だにフェルンと徳に出くわしていない

 

 何かあったのではないかとルパンたちは予感した

 

 

 

五エ門「何者……!!」

 

千束「うわぁっ……!? って、五エ門さん?」

 

ルパン「千束〜、それにたきなとミズキも。」

 

たきな「ルパンさん、どうやってここに? 私たちより後に来たのでは?」

 

不二子「私たちが入ったのは、洞窟の正面からじゃないわ。」

 

次元「あぁ、少し離れた所に抜け穴があってな、そこから入ったんだ。」

 

 

 

 ルパンたちが洞窟に入った入り口は正面からではなく、近くにある祠の岩と岩の隙間から入ってきた

 

 こうして千束とルパンたちが合流し、しばらく進んでいくと巨大な黄金の城が見えてくる

 

 

 

不二子「ルパン、これが……!」

 

ルパン「あぁ、風魔の奴らが狙ってたお宝だよ。」

 

ミズキ「あ、あんな純金、見たことない……!」

 

次元「へへっ、ありゃどんなお宝が眠ってるんだかな!」

 

 

 

 次元と不二子は早速黄金城の中へと駆け込んで行ったが、それ以外の5人はその場に残ったままだった

 

 

 

たきな「……妙ですね。」

 

ルパン「あぁ、フェルンたちはどこへ消えちまったのかねぇ?」

 

徳「ここだよ、ルパン君。」

 

 

 

 声が聞こえた城の中から、風鈴組の手下に捕まった次元と不二子と共に、徳が姿を現した

 

 側には、フェルンの姿もある

 

 

 

ルパン「不二子!」

 

不二子「ごめんね、ルパン……」

 

千束「次元さんまで!」

 

次元「ちっ、油断した……」

 

徳「さぁどうする? 2人の命が惜しかったらここから立ち去ってもらおうか。」

 

ルパン「へっ! お宝を目の前にして逃げ出すルパン様だと思うなよ〜!」

 

徳「そうか、なら……!」

 

 

 

 徳は銃を抜いて発砲したのだが、狙ったのは次元でも不二子でもなかった

 

 なんと、徳に協力していたフェルンがドサッという音と共にその場に倒れたのだ

 

 

 

ルパン「フェルン!!」

 

千束&たきな「フェルンさん!!」

 

フェルン「ぐっ……!」

 

徳「お宝の場所まで案内してくれて感謝するよ、後は始末されるだけだな。」

 

 

 

 徳がフェルンに向け、もう一発銃弾を放とうとしたその時、彼の目の前に一つの斬撃が走る

 

 よく見ると、既に次元と不二子を捕らえていた手下たちが倒れており、2人は解放されていた

 

 

 

五エ門「お主の好きなようにはさせぬ!!」

 

次元「助かったぜ、五エ門!」

 

徳「……やるな、石川五エ門の13代目だったか? 面白い、この俺と勝負とは……!!」

 

 

 

 徳は上着を脱ぎ捨てると、下には防弾チョッキのような物を着用しており、背中にさしていた日本刀を取って五エ門に向けた

 

 

 

五エ門「ルパン、ここは某に任せろ!」

 

ルパン「頼んだぜ〜!」

 

フェルン「ルパン、待ってくれ……」

 

 

 

 その時、瀕死の重症を負ったフェルンがルパンに話しかける

 

 

 

千束「フェルンさん、このガーゼで患部を押さえてて!!」

 

フェルン「ルパン、本当のお宝はこの城の頂上にある仏像だ……そこまでワシが案内する……」

 

ルパン「……分かった、しっかり掴まってろよ?」

 

ミズキ「ルパンさん、風鈴組の手下が来る!」

 

ルパン「よ〜し、次元、不二子、千束、たきな、ミズキ、行くぜ!!」

 

 

 

 ルパンはフェルンを背負いながら黄金城の頂上を目指し、仲間たちと共に走るのだった

 

 

 

 

 

_____________________________________________

 

 

 

 

 〜黄金城、内部〜

 

 

 

 

 

ルパン「くっそ〜……上に行くにゃあ、階段がなきゃ分からねぇよ〜……」

 

ミズキ「ちょっと待って……あった! 上の階に続いてる階段よ!」

 

千束「ミズキ、さっすが〜!」

 

 

 

 城ということもあり、内部はかなり入り組んだ設計になっていた

 

 初見では苦戦したルパンだったが、ミズキのサポートもあり、徐々にだが攻略へ近づいていく

 

 もちろんその間にも……

 

 

 

次元「このっ!!」

 

不二子「近づかないで!!」

 

手下「ぐわっ!?」

 

千束「フェルンさん、あとどれぐらいなの!?」

 

フェルン「ここだ、ここで下ろしてくれ……」

 

 

 

 風鈴組の手下もどんどん湧いて出てくる

 

 なんとかそこは次元たちが相手していたが、あまりにも数が多く上へ逃げるので精一杯だ

 

 すると、ここでフェルンが自分を下ろすよう指示した

 

 

 

フェルン「これだ……」

 

たきな「これは、掛け軸ですか……?」

 

 

 

 フェルンが手を掛けたのは、古き時代に書かれたであろう掛け軸だった

 

 その掛け軸の裏にある扉をゆっくり押すと、中から仏像が浮き上がるように現れる

 

 

 

フェルン「これが本当のお宝だ、持っていけ……」

 

ルパン「……要らねぇよ。」

 

不二子「ちょっとルパン!?」

 

 

 

 ルパンは、やっとの思いで辿り着いたお宝を目の前にして要らないと言い出した

 

 これには不二子も驚く

 

 

 

ルパン「こいつは永田があんたに残したお宝だ、俺には盗めねぇよ。」

 

千束「ルパンさん……」

 

フェルン「そうか……」

 

たきな「……フェルンさん? フェルンさん!!」

 

ミズキ「そんな……」

 

 

 

 フェルンはその場で横になると、そのまま動かなくなった

 

 たきな以外の5人は察した表情を浮かべると、そっと目を閉じる

 

 

 

千束「……行こう。」

 

 

 

 千束がそう呟くと、一行はその場を後にしようとする

 

 その直後だった、大きな地響きが聞こえてきたのは……

 

 

 

 

 

 







 リコリコショートムービー、フキとサクラ登場のパジャマパーティー回、めちゃくちゃ面白かったですね!

 次回で終わってしまうなんて、また集団幻覚が起きてしまうのだろうか笑

 余談ですが、現在放送中の【LAZARUS ラザロ】(作者は配信で視聴)の6話に、たきなの中の人が出演されていて、リコリコを観た後だったこともあり、その演じ分けにびっくりしました!

 本章もあと数話の予定です、次回もお楽しみに!!





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。