彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 大変お待たせ致しました!

 本章から、遂にシティーハンター&キャッツ♡アイのお話が始まります!

 1ファンが描く、夢のコラボレーションをどうぞ!!








第六章 Was it you who called me?
2つの依頼


 

 

 

 〜新宿駅〜

 

 

 

 

 

?「はぁ……今日も依頼は0か〜……」

 

 

 

 新宿駅構内にある伝言板の前で項垂れる1人の女性……名は槇村香

 

 新宿の、とあるスイーパーの相棒をしている

 

 元々は亡くなった兄の仕事を引き継ぐ形で現在に至るが……ここ3ヶ月間、依頼が1件もきていない

 

 最近では時代の変化に合わせ、デジタルでも依頼を受けられるようになったり、知り合いの刑事の計らいで伝言板が復活したりと、益々仕事が増えるかに思われていたがそんなことはなく……

 

 

 

ルパン「随分お疲れじゃねぇか〜、香ちゃん。」

 

香「る、ルパンさん!?」

 

 

 

 そこへふらっと現れたのは、世界を股にかける大泥棒、ルパン三世

 

 過去に伝言板復活の際、ルパンが落書きをしていったところで2人は出会った

 

 その後も依頼が無かった日の愚痴などを、ルパンは聞いてあげていたのだ

 

 

 

香「今日はもう帰ろうかな……」

 

ルパン「いや、諦めるには早いぜ?」

 

 

 

 ルパンは伝言板のチョークを手に取ると、その手で文字を書き始めた

 

 XYZ……もう後がないという意味であり、シティーハンターへの依頼方法である

 

 

 

香「ルパンさん、あたしたちへの依頼があるの!?」

 

ルパン「あぁ、ちょっとあいつに会いたくてな〜。」

 

香「あ、メールだ……なになに……えぇっ!? 依頼人の待ち合わせに間に合わないから、あたしに行けって!? 全くもう……」

 

 

 

 香は、相棒からの急な連絡にガックリと肩を落とした

 

 

 

ルパン「だ、大丈夫か〜……?」

 

香「まぁ、こんなこと日常茶飯事よ、頑張るわ!」

 

ルパン「依頼人の待ち合わせに間に合わない……か〜。」

 

香「また、美女のナンパでもしてるんじゃないでしょうね……!」

 

 

 

 香は既に、某ハンマーを出しかけていた

 

 その様子にルパンは苦笑いする

 

 

 

ルパン「ま、俺の方はあいつに直接会って伝えるよ、香ちゃん、仕事頑張りな。」

 

香「ルパンさん、いつも悪いわね〜……えっと待ち合わせ場所は……喫茶リコリコ?」

 

 

 

 去り際、その店の名を聞いたルパンは一瞬足を止めるが、再び歩き始めたのだった

 

 

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 〜喫茶リコリコ〜

 

 

 

 

 太陽が沈みかけそうな午後18時

 

 20歳前後であろう女性がリコリコへと来店した

 

 しかし、誰かを待っているような素振りで一向に注文の気配がない

 

 不審に思ったたきなは、近くにいる千束に話しかける

 

 

 

たきな「千束、あのお客さん、少し様子が変ではないですか?」

 

千束「そうだね〜、なんか時間を気にしてるっぽいし。」

 

?「あの……ここが喫茶リコリコですか?」

 

たきな「はい、喫茶リコリコです。」

 

ミカ「どうかされましたか?」

 

?「あの……ここでは依頼を受けてくれるって聞いて……」

 

ミカ「えぇ、ウチにご依頼ですか?」

 

?「いえ、依頼を受けてここで待機するようにと……」

 

ミカ「……念の為、お名前を伺っても?」

 

綾香「志崎綾香です。」

 

ミカ「……千束、たきな、ちょっと。」

 

 

 

 突如リコリコへと現れた女性……綾香は誰かの指示でリコリコで待つよう聞かされているのだという

 

 そんな事情を知ったミカは、千束とたきなにこっちへ来るよう合図した

 

 

 

千束「どしたの、先生?」

 

ミカ「2人とも、直ぐに出発の準備をしてくれ。」

 

たきな「任務ですか?」

 

ミカ「あぁ、少々厄介かもしれないが……」

 

千束「厄介ってどうゆうことよ?」

 

ミカ「もう直ぐあいつが迎えがやってくる、その人と一緒に志崎さんを護衛してやってくれ。」

 

千束「引き受けましたっ!!」

 

 

 

 千束が二つ返事で引き受けたその時、リコリコの扉が開いた

 

 

 

?「すみませ〜ん! 志崎綾香さん、いますか〜!?」

 

綾香「あ、私が志崎です!」

 

?「あなたが綾香さんね、一緒に行きましょ?」

 

千束「あ〜! 香さんだ〜!!」

 

 

 

 千束は、綾香を迎えにやってきた赤髪ショートヘアの女性に話しかける

 

 ミカも特に距離を置いてはいないので、知り合いだとたきなは察した

 

 

 

香「久しぶりね、千束ちゃん!」

 

たきな「あの……お知り合いですか?」

 

千束「あ〜、たきなは初対面だよね。」

 

香「あたしは槇村香、よろしく!」

 

たきな「井ノ上たきなです。」

 

 

 

 槇村香……そう描かれた名刺をたきなは受け取る

 

 彼女の名刺の勤務先には、冴羽商事と記載されていた

 

 

 

香「それじゃ行きましょうか、綾香さん。」

 

綾香「え、えぇ。」

 

たきな「店長、香さんは……」

 

ミカ「大丈夫、香は私たちのことを知っている、安心して任務に臨め。」

 

 

 

 初対面だったたきなは、香のことをDAの関係者だと解釈した

 

 しかし、彼女が伝説のスイーパーの相棒であることをたきなはまだ知らない……

 

 こうして、香の車に乗り込んだ千束たちは目的地へと走るのだった

 

 

 

 

 

________________________________________

 

 

 

 

 

たきな「DAの方だったんですね、香さんは。」

 

千束「ん〜? 香さんはDAの人じゃないよ。」

 

たきな「え? じゃあ、何者なんですか?」

 

千束「早い話、私たちの同業者かな?」

 

たきな「……?」

 

 

 

 香はDAの人間ではないが、自分たちと同業である

 

 その言葉に、たきなはますます訳が分からなくなった

 

 

 

綾香「あの、2人とも何の話を……?」

 

たきな「こちらの話です。」

 

千束「それにしても香さん、相変わらずこの車なんですね〜。」

 

綾香「結構年代物のようですが……」

 

香「あはは……相棒がずっと乗ってるからね、でも慣れちゃえば乗り心地は最高よ!」

 

 

 

 香が乗ってきた車はミニ・クーパーで、現代の街並みには似合わない、かなり年代物の車だ

 

 長年、冴羽商事で使用されている大事な仲間である

 

 

 

たきな「香さんの所属する冴羽商事では、普段どんな事案を対処しているんですか?」

 

香「う〜ん、今やってるボディーガードとか、迷い猫の捜索とか……まぁ、何でも屋って感じよね。」

 

たきな「リコリコとは大差ないようですが……」

 

香「ミカさんのコーヒーは美味しいから、今度お邪魔するわね。」

 

千束「ん〜? さっきから後ろの装甲車、ずっとつけてきてるな〜……」

 

 

 

 香はバックミラーを覗き込むと、後ろからつけてきている1台の装甲車に目を光らせた

 

 千束とたきなの2人も、いつでも戦闘体勢に入れるよう準備する

 

 

 

香「あれ、綾香ちゃんの知り合い?」

 

綾香「いいえ、会ったことないです……」

 

千束「あ〜ヤバい、助手席の奴、RPG構えてる……」

 

香「狙いは綾香ちゃんみたいね、皆、しっかり掴まってて!!」

 

 

 

 クラシックカーではあるものの、その馬力は今でも健在である

 

 依頼人と香、そして2人のリコリスを乗せたクーパーは更に速度を上げて街を走り抜けるのだった

 

 

 

 

 

 







 というわけで、ひとまずここで一区切り

 どこぞのもっこり大将は、次回から登場します!!

 冒頭でのルパンと香の出会いの話は、新宿プライベート・アイズのラストシーンを参考にした独自設定です(天使の涙で、ルパンは香のことを知っていたので)


 そして昨日、6月20日配信の【銭形と2人のルパン】のPVが公開されましたね!

 なんと偽ルパン役に、シティーハンターで海原を演じていた堀内さんが起用されていて、両作品で重要な敵キャラを演じてらっしゃるなと思いました

 銭形警部の活躍も楽しみです!! もちろん不死身の血族も!!

 それでは、次回もお楽しみに!!





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