彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 遂に、あの男が登場します!!

 それではどうぞ!!








XYZ……

イメージBGM

Angel Night 〜天使のいる場所〜

(シティーハンター2、前期OP)

 

 

 

 

 

綾香「きゃ〜っ!?」

 

香「しつこいお客さんたちね……!」

 

 

 

 香の運転するミニ・クーパーは、装甲車から逃げながら夜の街を爆走していた

 

 危険な任務に立ち会っている千束とたきなはまだしも、綾香は恐怖のあまり悲鳴を上げている

 

 

 

千束「あれ? あの車追ってこないな〜……」

 

たきな「逃げ切れたんでしょうか……」

 

香「やったわね! なら早速……」

 

 

 

 そう言いかけた途端、先程の装甲車が目の前の建物の壁を突き破って現れた

 

 これには香も驚き、急いでバック走行に切り替える

 

 

 

香「何で先回りされたの!?」

 

たきな「……千束、あれ。」

 

千束「あれか〜……!」

 

 

 

 たきなが目をつけたのは、リコリコを出てから上空を飛び続けている1機のヘリコプター

 

 あのヘリと装甲車がグルであることにより、自分たちの位置がバレていたのではないかと千束は考えた

 

 

 

千束「香さん、そのまま目的地に走って!」

 

香「オッケー!」

 

たきな「目的地にこのまま向かうんですか? 一度撒いた方が……」

 

千束「大丈夫大丈夫! あの人のスゴ技、たきなも見れちゃうかもよ〜?」

 

 

 

 あの人……という言葉にたきなは?を浮かべながら、ミニ・クーパーはネオン街へと逃げ込んで行く

 

 

 

たきな「千束、ここじゃ人が多過ぎます! 危険です!」

 

千束「ヤバいヤバい! あいつらRPG構えてきてる〜!?」

 

 

 

 すると、追跡してきていた装甲車の助手席から、屈強な男がRPGを構えてきていた

 

 このままでは千束たちどころか、周りの一般人も巻き込んでしまう

 

 その時だった……!

 

 メタルジャケット弾の銃声がこだましたのは

 

 

 

たきな「……!?」

 

 

 

 その銃声の後たきなが見たものは、装甲車が制御を失い、近くの石像に突っ込んだこと

 

 そして突っ込んだ衝撃で、助手席の男が上空目掛けてRPGを誤発射したこと

 

 

 

たきな「マズい……!!」

 

 

 

 たきなは撃ち放たれたRPGを自らの銃で撃ち落とそうとするも、既に射程距離を過ぎてしまっていた

 

 下手すれば、上空から自分たちを追跡し続けていたヘリコプターに命中し落下してくるかもしれない

 

 そうなれば、大惨事だ

 

 ここまでかと思ったたきなに聞こえてきたのは、先程と同じ銃声だった

 

 

 

千束「おお〜っ!」

 

 

 

 その音と共に、空中では花火のような大きな爆発が起こった

 

 通行人たちはそれを眺めて、携帯のカメラを起動したりしている

 

 唖然とするたきなを他所に、千束と香は勝ち誇ったかのような表情を浮かべていた

 

 

 

綾香「な、何が起こってるんですか……?」

 

香「あたしの相棒が来てくれたのよ。」

 

たきな「相棒……」

 

 

 

 全員が車から降りると、赤いシャツに水色の背広を着た長身の男が近づいてきた

 

 

 

?「XYZ……確かに後がなさそうだ。」

 

綾香「まさか、あなたが……!」

 

獠「あぁ、冴羽獠だ。」

 

 

 

 冴羽獠

 

 新宿を駆ける裏社会最強のスイーパーである

 

 そして……

 

 

 

獠「お嬢さん、名前を教えてもらえるかな?」

 

綾香「し、志崎綾香です。」

 

獠「うっひょ〜! もっこりちゃ〜ん!!」

 

綾香「えぇっ!?」

 

 

 

 無類の美女好きだ

 

 そしてその直後、獠に天誅が下る

 

 

 

香「やめんか! このもっこり男〜!!」

 

獠「ぎゃあああ〜っ!!?」

 

たきな「えぇっ……」

 

 

 

 獠の頭上に、香お手製の100tハンマーが炸裂した

 

 地面にめり込む獠を見て、たきなは1人困惑する

 

 これが、2人のリコリスと2人のスイーパーの出会いと再会であった

 

 

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

 

 〜獠のマンション〜

 

 

 

 

たきな「千束、この方が……」

 

千束「うん、香さんの相棒、腕は確かなんだけどね〜……」

 

 

 

 獠と香の住むマンションに千束とたきな、そして依頼人の綾香はいた

 

 一旦身の安全を考え、一向は獠たちのマンションへと向かったのである

 

 そしてたきなには、獠が先程のRPGを撃ち落とした張本人であることを信じられない様子だった

 

 

 

綾香「あ、あの、冴羽さん、大丈夫ですか……?」

 

獠「へ?、僕ちんの心配してくれるの? 綾香ちゃんは優しいな〜!!」

 

たきな「あの! 冴羽さん!!」

 

獠「君は……千束の相棒なんだろ?」

 

千束「そーだよ! たきなって言うの!」

 

獠「なるほど……あと数年遅ければ、俺のもっこりも反応していたかもしれないな。」

 

たきな「あの……そのもっこりとは何ですか?」

 

獠「聞きたいか!? もっこりとは気持ち良いことしかなくて……!」

 

千束「やめんか〜!!」

 

獠「びぎゃ〜!!?」

 

 

 

 千束は香と同じハンマーを取り出し、獠目掛けて振り下ろした

 

 今度はマンションの中で獠が床にめり込んだ

 

 何とも言えない状況である

 

 

 

千束「たきなに手出すな! アホ!!」

 

香「千束ちゃん、前よりも動きにキレがあるわ、その調子よ!」

 

千束「えへへ、ありがと香さん!」

 

獠「か、香! いつの間に千束へそんなこと吹き込んだんだ!?」

 

香「あたしのいないところで女の子に手を出されたら元も子もありませんからね、こっちだって策は打ってるのよ!」

 

獠「く、くそ〜っ!!」

 

綾香「あ、あの……私の依頼……」

 

 

 

 獠のペースに乗せられすっかり依頼内容を忘れていた千束たちは、改めて綾香にどんな依頼なのかを質問することにした

 

 

 

香「それで綾香さん、依頼内容というのは?」

 

綾香「お願いです、父を……父を止めて下さい!!」

 

獠「確か君のお父さんは、医療機器メーカーの社長だったね。」

 

綾香「はい、志崎誠です。」

 

 

 

 志崎誠

 

 都内でも有数の医療機器メーカーを経営しており、様々な業界とのコネクションがある

 

 だが裏では、危険な人体実験をしているとの噂もあった

 

 

 

千束「それで、お父さんはどんな実験を?」

 

綾香「確か、人間の細胞を極限まで強化して戦争兵器として売り込むとか……」

 

たきな「その話は一体どこから?」

 

綾香「父から直接聞きました、私も父のプロジェクトに参加していたんです、でも私は父のしようとしていることに納得できなくて警察に頼ろうとしたんです! でも……」

 

獠「相手にされなかったと……」

 

 

 

 医療の資格を持つ綾香は、父である誠のプロジェクトに参加しており、途中で危険な実験だと知ってから警察に駆け込んだが、相手にされなかったそうだ

 

 更に、父には黙って出てきてしまったので、自分の命も狙われるようになったという

 

 そこで、裏社会ナンバーワンのスイーパーである獠に依頼したというわけだ

 

 

 

獠「引き受けたっ! この冴羽獠、命に賭けてもあなたをお守り致します!! ということで〜……!」

 

千束&香「りょ〜う〜(さ〜ん)……?」

 

獠「ま、待て香! 千束も誤解だ!!」

 

千束&香「天誅〜!!」

 

獠「ぎょっへ〜!!?」

 

 

 

 獠はいやらしい手つきで、依頼人である綾香の身体に触れようとしていた

 

 それを阻止すべく、千束と香はハンマーを取り出し、獠に天誅を下した

 

 

 

たきな「何なんですか、これ……?」

 

綾香「さ、さぁ……?」

 

 

 

 そんな状況に取り残されるたきなと綾香であった

 

 

 

 

 

 







 本作の千束は獠たちと過去に面識があるという設定なので、香直伝の100tハンマーも使えます笑


 6月はルパン作品が地上波でも多く放送されますね、映画前にチェックせねば!

 それでは、次回もお楽しみに!!





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