彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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マスターの会合

 

 

 

 〜喫茶リコリコ〜

 

 

 

 

 

ミカ「それじゃあ、戸締まり頼んだぞ。」

 

千束「オッケー! お疲れ、先生!」

 

 

 

 ミカはリコリコの戸締まりを千束たちに頼むと、足早と出て行った

 

 基本、ミカが最後にリコリコの戸締まりをすることが多いのだが、最近は先に帰ることが増えていた

 

 

 

たきな「店長、今日も先に帰りましたね。」

 

千束「う〜ん、何か隠してるのかな?」

 

ミズキ「まさか、今度こそ逢引きか〜!?」

 

クルミ「少しつけてみるか?」

 

 

 

 クルミはPCをいじりながらドローンの準備を始める

 

 

 

千束「でも、こんな時間にどこ行くんだろ? 逢引きだとしても時間が早過ぎると思うんだよね〜。」

 

たきな「だとしたら、今度こそ司令と会うのでは……!」

 

クルミ「いや、それはないな。」

 

 

 

 クルミはドローンでミカを追跡していたが、DAらしき人物の姿は見当たらなかった

 

 

 

クルミ「あ、ミカが店の中に入ったぞ。」

 

ミズキ「どこ!?」

 

クルミ「喫茶キャッツアイ……中はよく見えないな。」

 

千束「先生が喫茶店〜……!? これは気になりますなぁ〜……!」

 

たきな「気になる……というと?」

 

千束「だって、先生が私たちに黙って喫茶店に行ってるんだよ!? 何か新メニューの開発でもしてるんじゃない!?」

 

クルミ「……ここの店の窓ガラス、防弾仕様なのか。」

 

 

 

 クルミの言葉に、千束たちは一瞬静まり返る

 

 

 

ミズキ「え、まさか曰く付きのお店じゃないでしょうね……?」

 

千束「先生を助けなきゃ!!」

 

たきな「まだそうと決まったわけでは……」

 

クルミ「……監視カメラもハッキングできない、やっぱり変だ。」

 

ミズキ「お、おっさん、大丈夫なの!?」

 

クルミ「場所はナビにマークしておいた。」

 

たきな「店長の身が危険ですね……」

 

千束「行こう!!」

 

 

 

 千束たちは制服に着替え車に乗り込むと、ミカの入っていった喫茶キャッツアイへと向かうのだった

 

 

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

 

 〜喫茶キャッツアイ〜

 

 

 

 

 

美樹「いらっしゃい! あら、ミカさん!」

 

海坊主「……来たか、ミカ。」

 

ミカ「あぁ、久しぶりだな、ファルコン。」

 

 

 

 ミカと海坊主、お互い喫茶店の店長を勤めている共通点があり、過去には共に戦った経験がある

 

 

 

ミカ「ルパンたちはまだ来ていないのか?」

 

海坊主「もうすぐ来るはずだ。」

 

 

 

 海坊主がそう話した直後、入り口の扉が開き、2人の客が入ってくる

 

 

 

海坊主「ルパン……それに次元か。」

 

次元「よぉ、ファルコン!」

 

ルパン「海坊主も変わらねぇな〜、おっ、ミカもいるじゃねぇか〜!」

 

ミカ「私もファルコンに呼ばれたんだ。」

 

海坊主「さて、残るはあと1人だが……」

 

ミカ「ルパン、あいつとは会ってないのか?」

 

ルパン「前に不二子ちゃんのもっこり画像取引をして以来会ってないぜ?」

 

次元「何だ、その取引……」

 

 

 

 そんな取引はともかく、海坊主は獠にも召集をかけていたのだが、未だに現れていなかった

 

 先に話を進めてしまおうかと考えていた矢先、何やら外で話し声が聞こえてくる

 

 

 

ミズキ「な、何であんたがここに!?」

 

獠「これはこれはミズキちゃん、俺がここへ来ることを分かっていたんだね。」

 

千束「あはは……こりゃ、香さんが飛んで来そう……」

 

ミカ(千束? それに獠も、何してるんだ……?)

 

 

 

 キャッツアイから見えたのは、赤いアルファードに乗った千束たちに獠が話しかけている様子だった

 

 厳密には獠がミズキにナンパを仕掛けており、これは香のハンマーが飛んできそうだなと皆は予感していた

 

 

 

獠「ん? リコリコにこんなガキ居たか〜?」

 

クルミ「ガキじゃない、クルミだ。」

 

千束「最近ウチに入った新入り、凄腕のハッカーなんだよ!」

 

獠「クルミか、良い名前だな、あと10年したら俺が迎えに来てあげるよ。」

 

クルミ「ボクをお子様扱いするな。」

 

獠「さぁ〜てミズキちゃん! 今日は僕ちゃんともっこりデートを〜……!!」

 

香「いい加減にしないか、おのれは〜!!」

 

 

 

 その直後、香がハンマーを持って現れた

 

 そしてハンマーが直撃したのだが、振り下ろしたのは香ではなく……

 

 

 

獠「んぎゃ〜!?」

 

香「た、たきなちゃん……!?」

 

たきな「……こんな感じでしたよね?」

 

千束「おぉ〜、香さんに負けず劣らずの威力……!」

 

 

 

 ハンマーを振り下ろしたのは香でもなく千束でもなくたきなであり、獠はアスファルトにめり込んでいた

 

 たきなのハンマーの扱い方に、香は逸材が現れた!と感じたそう

 

 そこに道を挟んだ喫茶キャッツアイから、ミカが出てくる

 

 

 

ミカ「獠、大丈夫か? それに皆も、どうしてここに?」

 

千束「あ、先生。」

 

たきな「最近、店長の帰りが早かったので後をつけさせてもらったんです。」

 

クルミ「ミカ、この喫茶店に何の用があるんだ? 色々調べたが、ただの喫茶店じゃないことは突き止めたぞ。」

 

ミカ「……皆にも説明しておくか、中に来てくれ。」

 

 

 

 そう言って、ミカは千束たちを喫茶キャッツアイへと案内するのだった

 

 

 

 

 

_____________________________________________

 

 

 

 

ルパン「しっかし〜、世間ってのは狭いよな〜!」

 

千束「まさか獠さん、ルパンさんたちと知り合いだったとはね〜!」

 

 

 

 先程から店内にいたルパン、次元、ミカ

 

 そこに千束、たきな、ミズキ、クルミ、獠、香が加わり、喫茶キャッツアイはかなり賑やかになっていた

 

 

 

海坊主「俺特製のアップルパイだ、良かったら食べてみてくれ。」

 

美樹「ファルコンの作るアップルパイは、結構評判なのよ!」

 

千束「じゃあ、いただきま〜す! ん〜! 美味しい〜!」

 

たきな「程よい甘味ですね。」

 

獠「そうか? これなら香の作るパイの方がマシだと思うけどな〜。」

 

海坊主「んだとぉ〜!?」

 

ミカ「やめないか2人とも、それよりファルコン、私たちに話があったんだろう?」

 

海坊主「あぁ、そうだったな。」

 

 

 

 海坊主はカウンターの方へ戻ると、東京の地図を持ってきた

 

 

 

海坊主「獠、ルパン、俺が何を話したいかは分かるな?」

 

ルパン「あぁ、俺と獠の命を狙ってる奴がいる……そうだろ?」

 

たきな「殺し屋ですか!?」

 

海坊主「アメリカじゃ名を馳せているフリーの殺し屋、ベイリー兄弟だ。」

 

クルミ「ちょっと調べてみたが、顔写真があったぞ。」

 

獠「ふ〜ん、こいつらが俺とルパンをねぇ……」

 

 

 

 クルミのタブレットには、ベイリー兄弟の顔写真が載っていた

 

 いずれも、先日の廃病院で次元と海坊主が一戦を交えた相手に間違いない

 

 

 

クルミ「ん……!?」

 

ミズキ「どしたの? そんな慌てた顔して。」

 

クルミ「……千束、こないだの依頼人の名前覚えてるか?」

 

千束「こないだ? あれはウチじゃなくて獠さんのとこの依頼だよ?」

 

獠「志崎綾香ちゃ〜ん! 忘れもしない、絶世のもっこり美女〜!」

 

香「あ、あんたって奴は〜……!」

 

クルミ「志崎綾香の父親が……ベイリー兄弟を雇ってる。」

 

 

 

 クルミの一言に一同は目を開かせた

 

 

 

次元「おいおい、そいつは……」

 

獠「綾香ちゃんが危険だな。」

 

ルパン「クルミ、その依頼人の父親って志崎カンパニーの社長じゃねぇか?」

 

クルミ「そうだが、それがどうかしたのか?」

 

 

 

 ルパンはあちゃ〜という顔をした

 

 

 

美樹「ルパンさん、その人と知り合いなの?」

 

ルパン「いや、知り合いじゃねぇけども……不二子がその会社で秘書やってるんだよ。」

 

 

 

 不二子が志崎誠の秘書をしているという事実に次元はあきれ、他の者は驚いていた

 

 

 

ルパン「こりゃ、ただの事件で終わりそうにねぇな〜。」

 

千束「ルパンさん、獠さん、綾香さんの方は私たちに任せて!」

 

次元「こりゃ、五エ門の力も必要になりそうだ。」

 

獠「よし、そうと決まれば、俺は綾香ちゃんの家に……!」

 

たきな「その必要はありません。」

 

香「そこはあたしたちがやるから、獠はルパンさんたちと一緒に志崎カンパニーについて調べてちょうだい。」

 

獠「そ、そんな〜……!」

 

 

 

 依頼人の危機?を事前にたきなと香は防ぐことに成功し、獠は肩を落とす

 

 こうして、新たな戦闘が幕を開けようとしていたのであった

 

 

 

 

 

 







 自分でもびっくりするぐらい、3作品のキャラクター同士の自然な掛け合いが思い付いております笑
 いや、キャッツ三姉妹の出番がまだでしたね

 それだけ、これらの作品が素晴らしいということですね!

 7月もあと少しですが、次回もお楽しみに!!





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