今年はシティーハンターの原作誕生40周年なので、色々な所でコラボや記念イベントが開かれていますね
ファンとしては非常に嬉しいです
ではでは、本編どうぞ!!
〜獠のマンション〜
綾香「……」
一同「……」
依頼人である綾香の身が危険であることを知った千束、たきな、香は獠のマンションで彼女を保護していたのだが、以前として暗い表情のままだった
ちなみに獠は、女性だけのお泊まりのため香が追い出してある
香「綾香さん大丈夫よ、きっと獠たちが何とかしてくれるわ、今は待ちましょう?」
綾香「そんなこと言っても……父の研究は今にも進んでるんですよ!? もし誰かが犠牲になったら、私……!」
綾香の瞳からは熱い涙が溢れる
もし研究が失敗して誰かが犠牲になることがあれば、それは彼女にとっても大きな傷になってしまう
何とかしようにも、彼女は父のプロジェクトを恐れ逃げ出した身
そんな弱い自分を、綾香は責めていたのだった
千束「綾香さんは何も悪くないですよ、私たちを頼ってくれたじゃないですか!」
綾香「千束さん……」
たきな「それに何かあった時は私たちが守ります。」
香「そうよ、私たちがついてるわ。」
綾香「うぅっ……うわぁぁん!!」
綾香は近くにいた香に泣きつく
そんな彼女を香は優しく抱きしめた
千束「……綾香さん、今から少し出かけませんか?」
たきな「出かけるにしてはもう遅いですし、下手に連れ出したら危険ですよ?」
千束「あの景色を見せてあげたいんだ、綾香さんにも。」
綾香「景色……?」
たきな「なるほど、分かりました。」
千束「香さん、車出してもらえる?」
香「よく分からないけど千束ちゃんが見せたい景色なのね、きっと良いものに違いないわ。」
千束「安心して、綾香さんは私たちが絶対守るから大丈夫。」
香は車庫に停めてあったミニクーパーのエンジンを付けると、千束、たきな、綾香を乗せ、ある公園へと向かうのだった
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〜志崎カンパニー〜
ナザロフ「連れてきたぜ、例のハッカー。」
誠「ご苦労。」
ロボ太を連れてやってきたのは、志崎カンパニーに雇われた工作員、ナザロフ
志崎カンパニーの社長である志崎誠の命令で、ロボ太はここに連れてこられた
ロボ太「あ、あの、何故僕を……?」
誠「何故だと思う?」
ロボ太は辺りを見渡す
一見、普通の社長室のように見えるが、壁一面には多くの表彰状が飾られている
ロボ太「あんた、もしかして医者なのか?」
誠「ご名答、話が早くて助かるよ。」
ロボ太「そ、それで、僕に何の用が?」
誠「君に手伝ってほしいことがある、パソコンは得意だろう?」
ロボ太「それはもちろん! なんてったって僕は世界一のハッカーだからな!」
誠「なら君には、この会社の電子システムを任せよう。」
誠が指をパチンと鳴らすと、奥からベイリー兄妹、トンファーを持った男が現れる
その顔触れを見て、ロボ太は動揺する
誠「心配いらない、彼らは私が雇った部下たちだ、さて……ここからは君の仕事だ。」
誠は手元のキーボードを操作すると、ロボ太に操作を指示する
ロボ太「ホログラム……こいつらをか?」
?「鉛玉が欲しいのか?」
ロボ太「ひぃぃっ!?」
トンファーを持った男……黄(ファン)はトンファー型銃をロボ太に向けた
ロボ太は驚いて両腕を頭上に挙げる
誠が指示したのは、黄とベイリー兄妹のホログラムを作ることだった
ロボ太「ホログラムなんか作って何するつもりなんだ? 医者がハッカーに。」
ナザロフ「そうだな、俺もまだ聞いちゃいない、親分さんの狙いは一体何なんだよ?」
誠「口の利き方に気をつけろといつも言っているだろう? まぁいい、私はある女の身体が欲しいのだよ。」
ロボ太「肉体?」
誠「不二子くん、資料を。」
不二子「はい、志崎様。」
ナザロフ「お、おい、マジか……!」
何故、誠がターゲットの肉体を欲しがるのか分からないロボ太
そんな彼を他所に、ナザロフは誠の女性秘書に目を奪われていた
ナザロフ「こりゃ驚いた、不二子ちゃんじゃねぇかよ〜! また一段と綺麗になっちまって〜!」
不二子「フフッ、どちら様でしょうか?」
ナザロフ「とぼけなくてもいいじゃんかよ〜、お前が愛したナザロフ様だぜ〜?」
不二子「社長、警察の方を呼ばれた方がいいかと。」
ナザロフ「おいおい、通報すんなよ!?」
不二子は初対面のリアクションでナザロフに接する
ナザロフは徐々に冷や汗を浮かべていき、自分のことを本当に覚えていないのだと少しショックを受けた
誠「まぁいい、ロボ太くん、早急に彼らのホログラムを作ってくれたまえ。」
誠は秘書である不二子と共に社長室を去って行った
不敵な笑みを浮かべながら……
ナザロフ「そうだロボット! 不二子ちゃんのホログラムは作れねぇのか!? 頼むこの通りだ!!」
ロボ太(な、何なんだ、コイツ……?)
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イメージBGM
STILL LOVE HER(失われた風景)
TM NETWORK
(シティーハンター2、後期ED)
綾香「あ、あの、私はどこに……?」
千束「綾香さん、まだ目開けちゃダメだよ〜? もうちょっともうちょっと……」
香「千束ちゃん、ここに何かあるの?」
千束「たきなはもう分かったよね?」
たきな「えぇ、忘れもしません。」
千束とたきなは顔を合わせて微笑む
2人にはゆかりのある場所だ
千束「さぁ〜どうぞ!!」
綾香「わぁ〜……!」
そこに見えたのは、辺り一面がネオンのように輝く美しい夜景だった
そう、過去に千束とたきなが転属前にデートした桜ヶ丘公園にあるゆうひの丘である
香「綺麗ね〜!」
千束「たきなと2人で来たあの頃が懐かしいね〜。」
たきな「千束からマフラー貰って、その後雪が降って……忘れられない思い出です。」
千束「えへへ! 雪が降るには少し早いけどね。」
香「この街も昔と比べると随分変わったわ、でも……こんな景色はいつまで経っても変わらないわね。」
それから、夜景を眺めること10分
時間はあっという間に過ぎていき、そろそろ公園も閉園時間を迎えようとしていた
綾香「私、小さい頃に母親が亡くなって父親に引き取られたんです、でも父は研究に没頭するばかりで中々家に帰ってきてくれませんでした、ずっとひとりぼっちだったんです……でも今は、香さんや喫茶リコリコの皆さんが居る、私、明日父に話してみます!」
千束「お〜! その意気ですよ〜綾香さん!!」
香「前向きになってくれて嬉しいわ!」
たきな「千束……」
千束「大丈夫、綾香さんの想いはきっと届くよ、それに綾香さんが危ない目に遭いそうになったら私たちが助ける、そうでしょたきな?」
たきな「フフッ、そうですね。」
香「じゃあそろそろ帰ろっか、公園の人たちに怒られちゃうから。」
綾香の決意が固まったことに、千束たちは心から喜んだ
閉園時間ギリギリなったところで香がそろそろ帰ろうと提案し、一同は綾香の家へと車を走らせるのだった
ゆうひの丘のシーンは、絶対この曲が合うだろうと思って選曲させていただきました
この曲のED映像、実写の背景を使っているのがとても印象に残っているんですよね
さぁ、いよいよ依頼人の決意が固まり、物語はどう動いていくのでしょう?
次回もお楽しみに!!