タイトルから察しがつく方もいらっしゃると思いますが、今回はホーク編です
一度ホーク編は描いていましたが、どうしても描きたくなりました
詳しいことはあとがきにて
それではどうぞ
サリファ「ホーク〜!」
ホーク「サリファお嬢様、どうされましたか?」
サリファ「ミカからのお手紙よ!」
ここは、喫茶リコリコから少し離れた所にある住居
そこで暮らしていたのは、かつてバミューダの亡霊の異名で恐れられたホークとサリファだった
ホーク(千咲ときなこがサリファちゃんに会いたがってる、よかったらホークも一緒に喫茶リコリコへ来てくれないか……か。)
サリファ「喫茶リコリコだって! 千咲たちともまた遊びたいな〜!」
ホーク「ホッホッホッ、それでは行きましょうか。」
ホークは大型バイクにまたがると、横のサイドカーにサリファを乗せて住まいを出発した
数十分後、バイクはリコリコへと到着する
たきな「いらっしゃいませ。」
サリファ「こんにちは!」
千束「お〜サリファちゃん! 千咲ときなこは2階に居るよ〜!」
サリファ「わーい!」
サリファは千咲たちの待つ2階へと向かっていった
ちなみに、ホークがリコリコを訪れるのは今回が初めてである
千束「え〜っと、お席はどうします?」
ホーク「そうだ、ミカは居ないか?」
たきな「店長は今買い出しに出かけてます。」
ホーク「そうか。」
ホークは2mを超える巨体であるためか、千束たちからは若干警戒されている
元が最強の殺し屋であるため、千束ほどの実力者が警戒するのは当然なのだが
千束「なら、先生たちが帰ってくるまで少しお話しませんか?」
ホーク「話? そうだな。」
たきな「お名前は……」
サリファ「ホークよ。」
たきなが名前を聞こうとした時、いつの間にか戻ってきていたサリファがそう紹介した
千束「あれサリファちゃん? さっきまで千咲たちと一緒に居たんじゃ……」
サリファ「折角なら皆とお喋りしたいわ!」
ホーク「いいですね、サリファお嬢様。」
千咲「あ〜! サリファちゃん、ここに居た〜!!」
きなこ「かくれんぼ上手……!」
サリファの後を追って、千咲ときなこも2階から降りてくる
どうやらサリファは隠れるのが上手……?らしい
千束「何話そっかな〜? じゃあサリファちゃんのお父さんの話でも聞いちゃおうかな〜!?」
サリファ「お父さん? もしかしてホークのこと?」
千束「あれ? ホークさんはお父さんじゃないの?」
ホーク「サリファお嬢様はかつてのご主人様が寄越した監視役でな、俺に仕事の依頼を届けてくれた。」
サリファ「そうだったっけ? そんな気もするなぁ〜。」
たきな「ホークさん、本当のところはどうなんですか?」
ホーク「はっきりとしたことは分からない、目を覚ました時にはサリファお嬢様と共にいた、それにお嬢様の記憶が改竄されているようにも感じる。」
ホークもヤエル奥崎同様、目を覚ました時にはサリファも側におり、何故か五エ門に斬り落とされた腕も元通りになっていた
そしてサリファの方の記憶も曖昧になっており、何かしらの力が働いているのだとホークは推測しているそうだ
サリファ「でもね、ホークは私のことを一番に考えてくれてるの、だから父親みたいな大切な存在ね!」
ホーク「サリファお嬢様……!」
千束「おぉ、何か良い話聞けちゃった。」
サリファは、ホークのことを実の父親のように思っていると発言し、ホークは思わず微笑ましい表情を見せた
その時、外で車の発進する音が聞こえる
直後に聞こえてきたのは、男の声だった
千束「おっ? 凄い音だね。」
たきな「スポーツカーですかね?」
男「おいそれ俺の車! ど、ドロボー!!」
千束「何ぃ!? 泥棒だとぉ〜!? この千束様が捕まえてしんぜよう!」
たきな「千束、店長から店番頼まれてるんですよ? そんなことは警察に……」
ホーク「錦木千束と言ったか? 俺が協力しよう。」
千束「おぉ〜! ホークさん、太っ腹〜!!」
ホークはバイクのキーを手に取ると千束にヘルメットを渡してバイクに乗り込み、自動車泥棒を追いかけるのだった
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イメージBGM
逃走(2017 Version)
ジェイムス下地
(LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五エ門 オリジナルサウンドトラックより)
千束「居た! あれだよホークさん!」
ホーク「あれか。」
千束とホークは、遂に自動車泥棒が盗んだ車の姿を捉えた
ちなみに千束が乗っているのは、サリファが乗っていたサイドカーの席である
泥棒「フッ、鍵を掛け忘れるなんて不用心な奴だぜ、ん……?」
そして車泥棒の盗んだ車のバックミラーに見えたのは、バイクで追いかけてきている千束とホークだった
千束「待て〜!!」
ホーク「手っ取り早く車を止めるには……」
千束「ホークさん!? 流石に斧じゃ車が壊れちゃうよ!?」
ホークは腰に付けた両手斧を取り出そうとすると、盗難車を傷つけたくない千束によって止められた
ホーク「なら……先回りだ。」
千束「おわっ!?」
ホークはバイクを急旋回させると、脇道を通っていく
そして辿り着いた先は、木々が生い茂っている場所だった
ホーク「よし、ここなら丁度良い。」
千束「ホークさん、一体何をしようとしてるんだい……?」
ホーク「伐採だ。」
そう言うと、ホークは周りの木々を次々と切り倒していく
この行動には、流石の千束も引いていた
すると、伐採された木がどんどん転がっていき、道路を塞いだ
思わず泥棒もブレーキを踏み、盗難車を停止させた
泥棒「な、何だ!? 何でこんなに木が倒れてる!?」
ホーク「車を返してもらおう。」
泥棒「な、何だおっさん!」
ホーク「車を持ち主へ返すんだ、でなければ……土の肥料になれ。」
泥棒「ひ、ひぃぃっ!?」
ホークは空気を歪ませるような殺気を放つと、泥棒は盗難車を乗り捨ててその場を逃げていった
千束「あらら? もしかして千束ちゃんの出番は無い感じ〜?」
ホーク「あぁ、それならこの車を持ち主へ返してやれ。」
千束「いや、私リコリコの制服着てるから、この格好で運転したら警察に補導されちゃうよ。」
その後、車は持ち主へと返され、泥棒は警察に逮捕されたのであった
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イメージBGM
バミューダの亡霊
ジェイムス下地
(LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五エ門 オリジナルサウンドトラックより)
ホーク「……」モグモグ
千咲「ホークおじさん、凄〜い!!」
千束「め、めっちゃ食べるね、ホークさん……」
車泥棒を撃退した後、2人がリコリコへ戻るとミカたちも帰ってきていた
その流れで、一向は近くのステーキハウスへとお昼を食べに行ったのだが……
たきな「ホークさん、今のでスペアリブ10人前ですね……」
ミズキ「とんでもない量じゃない……」
クルミ「なるほど、ミカが今日のお昼を賄いにしなかった理由が分かったよ。」
ミカ「ホークはよく食べるからな。」
本来ならリコリコは当番制でお昼の賄いを作るのだが、ミカはホークが大食いであることを考え、今回ステーキハウスへと足を運んだのだった
千咲「ん〜! お肉美味し〜!」
きなこ「……」モグモグ
たきな「こういうのも、たまには悪くないですね。」
千束「だね〜、次の賄いの一品にステーキを使ってみるのもありかも?」
サリファ「ホーク、どう? 美味しかった?」
ホーク「はいとても、また来たいです。」
そして向かいの建物から、リコリコメンバーとホーク、サリファが楽しそうに肉料理を食べているのを見ていた者たちが居た
ルパン「ホークの奴、すっかり楽しんでるな〜。」
次元「あぁ、今じゃバミューダの亡霊の面影もねぇ。」
その様子を望遠鏡越しに見ていたのはルパンと次元だった
そして部屋には五エ門の姿もある
五エ門「ホークか……」
既にホークには再戦の意思が無いため戦うことはないが、それでも五エ門からすれば命を張り合った宿命の相手
楽しそうに談笑するホークを見て、一味はどこかホッとしたような表情を浮かべていた
ルパン「俺たちも後で、あのステーキハウスへ食いにいくか〜?」
次元「おっ、良いな。」
五エ門「某は……いや、たまには悪くない。」
普段は和食を食べている五エ門だったが、今回ばかりはルパンたちに付き合おうと判断したようだ
こうしてルパンたちも千束たちが退店した後、ステーキハウスでスペアリブを注文するのであった
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イメージED
SATORI
ジェイムス下地
(LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五エ門 ED)
〜登場キャラクター〜
ルパン三世 錦木千束
次元大介 井ノ上たきな
石川五エ門 中原ミズキ
クルミ
ホーク ミカ
サリファ
錦木千咲
井ノ上きなこ
8月27日、LUPIN The ⅢRDシリーズでホークを演じていた、声優の土師孝也さんが亡くなったとの一報を知りました
最新作の不死身の血族にも出演していたので、かなり驚きました
私が子供の頃から観ていた作品にも多く出演していて、かなり馴染みのある声優さんでした
それを踏まえ、今回ホークメインのお話を描かせていただきました
土師さん、今までありがとうございました
心よりご冥福をお祈り申し上げます