早くも12月……
いよいよ本章も、あと少しというところまできました
それでは本編どうぞ!!
誠「お前たちを始末する前に、これを見せてやる。」
誠は社長室の壁にかけられたモニターの電源を入れると、捕らわれたままの不二子と香の姿が映し出した
2人は電子ロックの手錠で繋がれており、気を失っている
獠「香!!」
誠「どうするかね? 私をこれ以上邪魔するのなら、この2人の階は爆弾で吹き飛ぶことになる。」
瞳「何て真似を……!」
誠「さぁ、どうするかね?」
ルパン「……やってみればいいじゃねぇか。」
千束「ちょ、ルパンさん!?」
瞳「待ってルパン、そこには泪姉さんも向かってるのよ!?」
不二子と香の捕らわれた部屋が爆破させられるかもしれないという状況に、なんとルパンはやってみろと言葉を返した
誠「フッ……恨むならルパン三世を恨むんだな。」カチッ
ルパンの挑発を受けた誠は、爆弾のスイッチを押した
だが爆発はおろか、音や揺れなども一切起こらない
誠「な、何故だ!? 何故爆発しない!?」
?「罠にかかったな、志崎誠。」
誠「だ、誰だ!?」
?「目の前にいるよ〜!」
誠「こ、こいつは……!」
モニターにはウォールナット(クルミ)と猫型の着ぐるみ(愛)のアバターが映り込んでおり、直接モニター越しに話しかけていた
泪「不二子さん、香さん、もういいみたいよ。」
不二子「全く、私にこんな雑な役をやらせないでよね。」
香「獠たち、大丈夫だったかしら……?」
映像や起爆装置は既にクルミたちがハッキングしており、誠から動作を起こすことは不可能な状態にされていた
つまり、人質を用いた作戦はもう使えないということだ
誠「フフフ……私は諦めんぞ、この世界を支配するまでは……!」
ルパン「……皆、例の作戦は覚えてるか?」
千束「ま、やるとしたらここしかないよね。」
瞳「準備はいいわ!」
獠「よ〜し、それじゃあいくぜ!!」
作戦を耳打ちし合った4人は、それぞれアクションを起こす
そして獠は、自慢のコルト・パイソンを構えるのだった
__________________________________________
〜上空〜
愛「さ〜てと、これで後はお姉たちが頼りだね。」
香「あの、獠たちがやってる作戦って……?」
たきな「志崎を倒す作戦です。」
クルミ「よ〜し、ロボ太の発信源を特定した、もしもし、ポリスメ〜ン?」
泪に救出された不二子と香は、電波妨害をしていたたきなと愛に合流し、ミズキの操縦するヘリに乗り込んでいた
一方クルミは、カンパニーのPCを管轄しているロボ太の発信源を特定し、警察へ通報したところだ
不二子「それにしても随分大掛かりな作戦ね、いつから練ってたの?」
泪「不二子さんたちが捕まった時からよ、ルパンさんのアイデアを元に全員で話し合って決めたの。」
クルミ「よし、これでロボ太も押さえた、後はルパンたちだけだな。」
香「獠たち、本当に大丈夫なのかしら……?」
たきな「香さん、冴羽さんには千束たちもついてますからきっと大丈夫です。」
香「……そうよね、獠は負けないわ!」
愛「それなら、お姉たちだって〜!」
不二子(……ルパンならきっと大丈夫ね。)
泪「さて、私たちも海坊主さんたちと合流しましょうか、ミズキさん、お願いできるかしら?」
ミズキ「ばっちこい!」
こうして、不二子と香を救出したキャッツ・アイたちも地上へと降り立つのだった
________________________________________
イメージBGM
FOOT STEPS
北代桃子
(CITY HUNTER オリジナル・アニメーション・サウンドトラック Vo2より)
獠「行くぞ!!」
誠(シティーハンターは私を銃撃して、それ以外が近接攻撃か……)
獠が銃を向けた瞬間、千束、ルパン、瞳の3人は誠の近くへと走り出す
極限まで誠に近づきかけたその時、ルパンと瞳はワイヤーを使い左右へ飛んだ
そして千束は誠の目を狙い、銃口を押し付けながら発泡した
誠(その程度の攻撃は……ん? 何だこの赤い硝煙は……?)
誠に千束の攻撃は全く効かなかったが、視界を非殺傷弾の硝煙によって一時的に封じることができた
瞳「ルパン!」
ルパン「これでもくらえ〜!」
ルパンと瞳が投げつけたのはカードで、誠の身体に突き刺さる
だがこのカードも誠にはノーダメージだ
誠「今度はカード攻撃か? 効かんわ、そんなもの。」
ルパン「へへっ、かかったな〜。」
千束「獠さん、お願い!!」
獠「全員離れろ!!」
獠がパイソンの引き金を引くと、ルパンが加工を施したフルメタルジャケット弾が発射される
発射の直前、千束たちは誠から距離を取り、獠の元へと走った
そして、獠の放った銃弾が誠に着弾する
誠「ぐっ……何だこれは!? ぐ、ぐぁぁ〜っ!!」
誠に銃弾が命中した瞬間、弾は大爆発を起こし、ルパンと瞳が仕掛けたカードに引火し更に激しい爆発が起きた
この影響で、千束たちの居た階層は爆風で吹き飛び、全員が屋外へと投げ出された
千束「ちょっとルパンさん! 私たちパラシュートとか付けてないよ!?」
ルパン「あら〜、俺のワイヤー故障しちまった〜……」
瞳「私のもダメだわ!」
獠「る、ルパン! 何でこんな威力の高い弾作ったんだよ〜!?」
ルパン「仕方ねぇだろ〜!? そんぐらいの威力の弾じゃなきゃ、あいつは倒せなかったんだからよ〜!」
千束「そんなことより、この状況を何とかして〜!!」
獠「た、タコ坊主、何とかしろ〜!!」
海坊主「無茶言うな! そりゃ作戦外だ!」
しかし下で待機している海坊主たちも、落下してくる千束たちの救出を想定しておらず、何も準備していなかった
このままでは、4人が落下し重症を負ってしまう
絶対絶命かに思われたその時だった……!
たきな「フキさん! 鞄のエアバックを使って下さい!!」
フキ「たきな!?」
サクラ「なるほど! それでルパンさんたちを受け止めようってことっスね〜!」
不二子たちを救出し、真っ先に地上へ降り立ってきたのはたきなだった
たきなの提案は、リコリスたちが所持しているサッチェルバックに搭載されたエアバックを用い、千束たちを受け止めるというものだった
その場に居た、フキ、サクラ、エリカ、ヒバナもサッチェルバックを中央に投げてエアバックを起動させる
そして千束たちは、無事マット状に広がったエアバックに受け止められ、事なきを得た
千束「フキ〜! ありがと〜!」
フキ「がっ、抱きつくな〜!!」
サクラ「やっぱり、あんたら仲良いっスね〜。」
たきな「はぁ、良かったです……」
不二子「ルパン、怪我はない!?」
ルパン「何とかな〜。」
香「獠、あいつは!?」
獠「爆発に巻き込まれたが、おそらくは……」
一向はカンパニーの裏手に向かうと、そこには誠が倒れていた
そして先程までの怪物のような姿ではなく、元の身体に戻っている
誠「ぐ、ぐっ……」
ルパン「どうやらここまでみたいだな、黒幕さんよ?」
ルパンが誠に問いかけたその時、人の気配がしたため、ルパンは愛銃のワルサーP38を構える
ルパン「……ナザロフ、久しぶりだな〜。」
ナザロフ「さっきぶりだろうが〜!! ルパン、俺はこれでも雇われ兵だ! こいつを守らなきゃいけな……っ!?」
銭形「逮捕だ、ルパ〜ン!!」
ルパン「とっつあ〜ん!?」
再び立ち塞がったナザロフはルパンを倒そうとしたが、突如投げ縄の手錠が手首にかけられる
そこに立っていたのは、銭形警部だった
ナザロフ「お、お〜い! 俺はルパンじゃねぇって!!」
銭形「ま、また貴様か! しつこいぞ!」
冴子「あら? どうやらひと段落したようね。」
獠「おっ、冴子。」
綾香「あれは、お父さん……?」
誠「……!!」ギッ!!
そして冴子と綾香も合流したその瞬間、倒れていた誠は猛スピードで綾香に近付き、ナザロフが持っていた銃を奪い彼女を盾にした
誠「フフッ、綾香は手に入れた……! 俺がどうなろうと人体強化の研究は終わらない、こいつさえいればな!!」
ルパン「なるほど〜、つまりは綾香ちゃんが化け物のキーになってるつう訳か。」
綾香「ルパンさん、私に構わず!! 私に当てれば父にも当たります!!」
誠「馬鹿が、奴らは女に向けて銃を撃てないんだよ。」
千束「ふ〜ん、じゃああなたは女の子の私にも銃を撃てるんだ?」
誠「……何だと?」
ここで前に出たのは、千束だった
誠「俺は知っているぞ。お前のその銃が非殺傷弾であることと、射撃が下手なこともな。」
千束「だったら試してみれば?」
誠「……フッ、後悔させてやるぜ。」
綾香「やめて千束ちゃん!!」
誠は千束に銃を向けて発泡した
だが彼女は弾道が分かっていたかのように、あっさりとかわす
誠(ば、馬鹿な……! 何故避けられる……!?)
そして千束の背後では、コルト・パイソンを構える獠の姿があるのであった
戦いもいよいよ大詰め!
次回もお楽しみに!!