彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

8 / 86



 久々の番外編

 今回のお話で名前は出していませんが、彼へ捧ぐお話を描かせていただきました

 それでは、どうぞ






LUPIN THE THIRD JAZZ with Lycoris Recoil

 

 

 

 〜喫茶リコリコ〜

 

 

 

 

 

 〜〜♪♪

 

千束「先生、これ何の曲?」

 

ミカ「私が昔から好きな、ジャズピアニストの曲だ。」

 

 

 

 ミカが蓄音機で聴いていたのは、自身が好きだというジャズの曲だった

 

 普段聞き慣れない音楽に、千束は興味津々だ

 

 

 

ミズキ「おっさんってそういう曲好きよね〜。」

 

千束「なんか大人な音楽って感じ!」

 

ミカ「ははっ、千束もジャズの魅力に気付く日が来るさ。」

 

千束「ちょっ! それって遠回しに私を子供扱いしてな〜い!?」

 

 

 

 ミカはジャズに耳をすませながら、いつか千束にも分かる日が来るだろうと声を掛けた

 

 それを聞いた千束は、子供扱いされたと頬を膨らます

 

 

 

ルパン「よぉ〜、喫茶リコリコ〜……この曲は……」

 

千束「いらっしゃ〜い! おっ、今日はルパンファミリー勢揃いだね!」

 

次元「懐かしいのが流れてるな。」

 

五エ門「うむ。」

 

不二子「折角だから、今日はジャズを聴きながらコーヒーでも飲もうかしら。」

 

 

 

 丁度その時、ルパンたちがリコリコにやって来た

 

 今回は次元、五エ門、不二子の3人も一緒である

 

 どうやらルパンたちも、ミカが流している曲に心当たりがあるようだ

 

 

 

たきな「おや、ルパンさんたち、いらっしゃいませ。」

 

次元「よぉ、たきな。」

 

ルパン「その格好を見るに、買い出しの帰りってとこか?」

 

クルミ「そんなとこだ。」

 

たきな「この曲……確か、店長の気に入っている……」

 

不二子「ジャズピアニストの曲ね。」

 

千束「……そういえば、ルパンさんたちもこの曲知ってるの?」

 

ルパン「あぁ、俺たちに力をくれる素晴らしい男のな。」

 

 

 

 ルパンは蓄音機から流れる曲を聴きながら、ある人物のことを思い浮かべていた

 

 次元たちも同様の反応だ

 

 

 

千束「ジャズかぁ〜、あれ? ルパンさんが好きなジャンルって……」

 

ルパン「俺はロックが好きだぜ!」

 

次元「俺はクラシックだな。」

 

五エ門「歌は演歌に限るでござる。」

 

クルミ「ボクも好きだ。」

 

不二子「でもやっぱり……皆が共通して好きなのはジャズよね。」

 

 

 

 ルパン一味の好きな音楽ジャンルはバラバラ

 

 だが、4人が共通して好きな音楽はジャズだった

 

 

 

ルパン「'アイツ'の演奏、聴きに行ってみるかねぇ……」

 

ミカ「ルパン、この曲のピアニストと知り合いなのか?」

 

ルパン「あぁ、俺たちに合わせた曲も作ってくれたぐらいだしな〜。」

 

千束「え〜、いいな〜! 私もその人の演奏、聴きに行ってもいい!?」

 

次元「ま、人手は多い方が'アイツ'も喜んでくれるだろうしな。」

 

五エ門「久方振りに、洋琴を堪能するのも悪くない。」

 

不二子「決まりね。」

 

ルパン「そんじゃま、リコリコ一同とルパンファミリーで聴きに行くかぁ〜!!」

 

千束「やったぁ!」

 

クルミ「……ルパン、お前のライバルが来たみたいだぞ?」

 

 

 

 ルパンとそのジャズピアニストは古い知り合いらしく、自分たちの為に曲を作ってくれたという

 

 好奇心を強くする千束を見て、ルパンたちは皆でそのピアニストの演奏を聴きに行こうと提案するが、タブレットを見ていたクルミの一言でそそくさと一向は準備を整える

 

 

 

たきな「……いらっしゃいませ、銭形警部。」

 

銭形「たきなちゃん、コーヒーを一杯貰えるかな?」

 

たきな「畏まりました。」

 

銭形「この曲は……店長の趣味ですかな?」

 

ミカ「えぇ、私の好きなジャズです。」

 

銭形「奇遇ですな! ワシもこのジャズが大好きでして〜!!」

 

 

 

 たきながコーヒーを淹れている間、銭形はミカとの会話で盛り上がっていた

 

 一方、2階に隠れたルパンたちはその様子を窺っている

 

 

 

ルパン(とっつぁ〜ん、このタイミングで来るなんてついてないぜ〜……)

 

千束「銭形さんも来るなんて、まるであのジャズに誘われてるみたいだね。」

 

不二子「誘われた、というよりは……」

 

五エ門「導かれたと言うべきか。」

 

次元「そういや、銭形もあぁ見えてジャズを嗜んでるんだよな……」

 

 

 

 来店した銭形もジャズが好きなようで、コーヒーを口にしながら蓄音機から流れる曲を静かに堪能していた

 

 それは、ルパン一味も同じだった

 

 

 

銭形「さて、ワシはこれで行きますかな。今ならルパンを逮捕できるかもしれませんな! ガッハッハ!!」

 

ミカ「そうですか、頑張って下さいね。またのご来店をお待ちしています。」

 

 

 

 銭形は気合を入れ直すと、リコリコを後にしていった

 

 

 

千束「さてと……ルパンさん、銭形さん帰ったよ……ってあれ?」

 

ミズキ「千束、ルパンたちは?」

 

千束「さっきまで近くに居たのに……何処行って……」

 

 

 

 千束たちが振り向いた時には、既にルパンたちの姿は無かった

 

 もう帰ってしまったのかと思われたが……

 

 

 

クルミ「千束、袖に何か入ってるぞ?」

 

千束「袖……? あっ、これって……!」

 

 

 

 千束のバイト着の和服の袖には、ライブハウスのチケットが5枚分入っていた

 

 それは、ミカの流していた曲を作ったジャズピアニストのコンサートチケットであった

 

 

 

千束「ははっ。ルパンさんてば、粋なことするじゃん。」

 

ミズキ「はっ……! ルパンたち、お金払わずに帰ったわよね!?」

 

千束「そこかよ……」

 

クルミ「それなら、ミズキのバイト着の袖に。」

 

ミズキ「ん……? あ、お金。」

 

 

 

 先程、ルパンたちが頼んだコーヒー代はミズキのバイト着の袖に収められていた

 

 となると、千束が起こす行動は一つだった

 

 

 

千束「せんせー!! この人のライブ、皆で行こ〜!!」

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

不二子「'あの人'のライブを観に行くのは久しぶりね、ルパン?」

 

ルパン「あぁ、千束たちもきっと気に入ってくれるだろうぜ?」

 

次元「ルパンお前、千束たちにもチケットを渡したのか?」

 

ルパン「あぁ、良い曲を改めて思い出させてくれたお礼にな。」

 

 

 

 ルパン、次元、五エ門、不二子の4人は車に乗りながら、例のライブハウスを目指していた

 

 会話の中で、ルパンは千束に5人分のチケットを渡していたことを次元に指摘されていた

 

 

 

銭形「ルパ〜ン、逮捕だ〜!!」

 

不二子「銭形!?」

 

ルパン「とっつあんもおいでなすったな〜。」

 

 

 

 ルパンは窓の外から何かを手放すと、銭形の乗ったパトカーの方へと飛んでいく

 

 

 

銭形「ん? なんだこれは? ライブハウスのチケット……?」

 

五エ門「銭形も導かれたようだな。」

 

次元「面白くなってきやがった!」

 

ルパン「そんじゃま、いっちょ行きますか〜!!」

 

 

 

 ルパンはアクセルを踏み込むと、目的地のライブハウスまで銭形との追いかけっこを始めるのであった

 

 

 

 

 

__________________

イメージ主題歌

ルパン三世のテーマ'78

大野雄二、ユー&ザ・エクスプロージョン・バンド

(ルパン三世 PART2 OP)

 

 

 

 

     〜登場キャラクター〜

 

 

 

 

  ルパン三世      錦木千束

 

  次元大介       井ノ上たきな

 

  石川五エ門      中原ミズキ

 

  峰不二子       クルミ

 

  銭形警部       ミカ

 

 

 

 

 

 

 

 







 5月13日、ルパン三世のテーマを始めとした数多くの名曲を生み出してきた、ジャズピアニスト・作曲家の大野雄二さんが逝去されたことを知りました

 子供の頃からルパン以外にも多くの作品で大野さんの音楽を聴いていたので、とてもショッキングなニュースでした

 TVSPなどで大野さんらしき人物がライブハウスでピアノを弾いているシーンがあったので、ルパン世界の大野さんとルパン一味、そして本小説なりにリコリコとのクロスという形でお届けしました(ミカが蓄音機で聴いていた曲は皆様のご想像にお任せします)


 大野さん、長きに渡り素晴らしい音楽をありがとうございました

 ご冥福をお祈り致します





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。