彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 2月になってしまいましたが、あけましておめでとうございます

 今回の章では、千束がたきなと出会う1年前……つまりシティーハンターとの出会いを描いたお話になります

 こんな感じですが、本年もよろしくお願いします!

 それではどうぞ!!






第七章 The Beginning of XYZ
錦木千束のXYZ


 

 

 

 

 これは、井ノ上たきなが喫茶リコリコへ転属してくる1年前の物語……

 

 今日も店員のミズキ、店長のミカ、そして看板娘の千束と共にリコリコは営業していた

 

 

 

ミズキ「今日もお客さんはいつもの常連。DAからの支援金があるとはいえ、こんな調子で大丈夫なの?」

 

千束「常連さんだからこそ良いんだよ! 同じお客さんがまた足を運んで来てくれる、それだけでも十分じゃない!?」

 

ミズキ「ぐぬぬ、あんたにしては珍しく良いことを……!」

 

千束「ちょっ、私にしてはって何なのさ〜!?」

 

ミカ「2人とも、そこまでにしないか。」

 

 

 

 その時、喫茶リコリコの電話が鳴った

 

 ミカが電話を取るが、いつもより余裕のある表情ではなく、何やら重要そうな話を聞いているようにも見える

 

 そして千束とミズキは、もしかして恋人なのでは!?と盛り上がっていた

 

 

 

ミカ「分かった、明日にな。」

 

千束「先生〜、電話の相手ってもしかして〜……!?」

 

ミカ「仕事の依頼だ。」

 

ミズキ「へ? 恋人じゃないの?」

 

ミカ「違うな。彼とは古い付き合いだが、そんな関係じゃない……いや、むしろ彼はそれを望まないだろう。」

 

千束「望まないってどういうこと?」

 

ミカ「彼は美人に目がないんだ、依頼も基本的には女性からしか受けない。」

 

 

 

 今の時代に美人な女性からしか依頼を受けないという彼電話相手に、千束は疑問を感じながらも、あることに気づく

 

 

 

千束「先生、その人ってもしかしてDAの人?」

 

ミカ「違う、彼は……DAを敵視してる。」

 

千束「え……!?」

 

ミズキ「それってヤバいんじゃないの!?」

 

ミカ「こちらから仕掛けなければ彼は何もしない、DA総がかりでも彼には敵わないだろう。」

 

千束「そんな人をほったらかしにするなんて危険だよ! なんとかしないと!」

 

ミカ「千束、彼は私たちと同じ同業者だ。勿論DAのことも知ってる。」

 

ミズキ「で、そのおっさんの知り合いは何者なのよ?」

 

ミカ「彼は、新宿を駆ける裏社会最強のスイーパーだ。」

 

千束「スイーパーか〜、まだそんな人が居たとはね〜。」

 

 

 

 今の日本は電波塔事件の後、8年連続で世界一の治安を保っている

 

 リコリスがDAの主導権を握った頃、多くのスイーパーが始末、もしくは廃業になったとされている

 

 そんな中でスイーパーとして活動している者が居たことを知り、千束は興味を持った

 

 

 

ミカ「千束、そのスイーパーに会ってみるか?」

 

千束「会ってもいいの!?」

 

ミカ「あぁ、少し癖の強い奴だが、いずれ千束には会わせようと思っていた。」

 

ミズキ「一応聞いておくけど、そいつって良い男……?」

 

ミカ「あぁ、かなりの優良物件だろうな。」

 

ミズキ「千束、私も行くわ!」

 

千束「冗談は顔だけにしろよ、酔っ払い。」

 

ミズキ「んだとぉ〜!?」

 

 

 

 そんな、いつもの千束とミズキの絡みにミカは苦笑いするのだった

 

 しかし2人は知らない

 

 その男が、どんな人物なのかを……

 

 

 

 

 

_______________________________________________

 

 

 

 

 〜新宿駅〜

 

 

 

 

 

千束「あった! 伝言板!」

 

 

 

 新宿駅にたどり着いた千束とミズキは、例のスイーパーとの唯一のコンタクト手段である伝言板を発見する

 

 しかしその前には、赤髪でショートの女性が項垂れていた

 

 

 

?「今日も依頼は無しか〜……」

 

千束「あ、あの〜、お姉さん大丈夫?」

 

?「あぁ、ごめんね、大丈夫よ……」

 

ミズキ「千束、後はこの伝言板にXYZの3文字と依頼内容、連絡先を書けばいいのよね?」

 

?「え!? あなたたち、依頼があるの!?」

 

 

 

 先程の項垂れていた女性は千束たちの会話を聞くと、驚きながらこちらを振り向いた

 

 

 

千束「えぇまぁ、新宿駅の伝言板にXYZと連絡先を書けば会えるって。」

 

?「それ、あたしたちよ!」

 

ミズキ「てことは……もしかして、お姉さんが伝説のスイーパーなの!?」

 

?「あたしは違うわ! 伝説のスイーパーは相棒の方よ。」

 

 

 

 なんとその女性は、裏社会最強のスイーパーの相棒であると言った

 

 

 

香「自己紹介がまだだったわね。あたしは槇村香、よろしく。」

 

千束「錦木千束です、よろしく香さん!」

 

ミズキ「中原ミズキ。それで香さん、例のスイーパーはどこに!?」

 

香「ウチのマンションまで案内するわ、この先にあるから。」

 

 

 

 香たちのマンションは直ぐ近くだったので、千束たちはこのまま徒歩で向かうことにした

 

 その道中、まだ見ぬスイーパーに想いを寄せているミズキを見た香が千束に耳打ちをする

 

 

 

香「千束ちゃん、なんかミズキさんの様子が変じゃない?」

 

千束「あれは良い男に会えるのを楽しみにしてる顔ですね……」

 

香「男?」

 

千束「そうなんですよ〜、今から会う伝説のスイーパーが優良物件だって聞いてから言うこと聞かなくて……」

 

香「千束ちゃん、あいつだけはダメよ……」

 

千束「はい?」

 

香「あいつは女を見たら直ぐにデートに誘ってセクハラかます奴なのよ!? 優良物件だなんて……明日は雪でも降るのかしら……」

 

 

 

 香が再び項垂れているのを見て、これは相当なんだと千束は察した

 

 だが、店長であるミカが凄いという人物である以上、千束としては気にならないわけがなかった

 

 

 

ミズキ「早く例のスイーパーさんに会いたいわぁ〜!」

 

香「まぁ、直接会ってみれば分かるわ……」

 

千束「ゴクリ……」

 

 

 

 そして香は自室のマンションの扉を開ける

 

 マンションとはいえ内装は広く、まるで大所帯で住んでいるかのようだ

 

 そしてソファーに腰掛けていたのは、赤いシャツに水色の背広を着た男だった

 

 

 

?「君たちか、おやっさんから話は聞いてるよ。」

 

千束「錦木千束です! もしかしてあなたが……!」

 

獠「あぁ、冴羽獠だ。」

 

 

 

 冴羽獠……

 

 新宿を拠点とする、裏社会最強のスイーパーである

 

 そして……

 

 

 

獠「そっちのお嬢さんの名前も教えてもらおうかな?」

 

ミズキ「中原ミズキです! あ、あの……」

 

獠「うひょ〜! もっこりちゃ〜ん!!」

 

ミズキ「ええっ!?」

 

 

 

 獠は飛び上がってミズキに近づくと、彼女の太ももや身体のラインにゆっくりと触れていく

 

 

 

獠「フッ、中々のもっこり具合だな。これは優良物件に間違いな……」

 

香「このもっこり男! 依頼人に手を出すとは何事じゃ〜!!」

 

獠「ぎぃや〜!!?」

 

千束&ミズキ「えぇっ……」

 

 

 

 獠は香がどこからか取り出した100tハンマーを喰らい、床にめり込んだ

 

 これには、千束とミズキは困惑するしかなかった

 

 

 

獠「が、がおりぢゃ〜……」チーン

 

香「……ミズキさん、これで分かってもらえたかしら?」

 

ミズキ「え、えぇ……」

 

千束「シティーハンター……この人って本当に凄い人なのかな……?」

 

 

 

 マンションの床にめり込む獠の姿を見て、千束はそう言葉を溢すのだった

 

 

 

 

 

 







 とまぁ、初回は千束と獠の出会いでした

 たきな転属の1年前の時系列で描いてるので、たきなとクルミの出番はどうしよう……


 話は変わりますが、去年の年末から今年の年始にかけてはキャッツ・アイの新作アニメを観ていました

 アニメ版初登場の怪盗ねずみこと神谷、そして犬鳴署の刑事たちといった面々も登場し、更には海原(シティーハンターの海原とは別人の模様)も登場し、良き作品を観られてよかったです!


 そして先日、リコリス・リコイルのパチンコが稼働することも発表されましたね!

 Clarisの新曲に加え、千束&たきなが歌うALIVE、そしてたきなが歌う花の塔……楽しみです!

 それでは、次回もお楽しみに!!





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