彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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 今日は冴羽獠の誕生日ですね!

 おめでとう御座います!!

 シティーハンターの続編発表はまだかな……?


 そして昨日は、不死身の血族の円盤も発売されましたね!

 私も、休みの日にゆっくり見ようかと思います


 おめでたいニュースが続きますね!

 では、本編どうぞ!!






サードリコリスのXYZ

イメージBGM

CHANCE

神谷明

(シティーハンター2 オリジナル・アニメーション・サウンドトラック Vol.1)

 

 

 

 

 〜路地裏〜

 

 

 

 

 

「ぐっ……!」

 

「へへっ、この嬢ちゃん、物騒な物持ってるな〜。」

 

 

 

 その頃行方の消えたサードリコリスは、路地裏にてチンピラ風の男たちから壁に叩きつけられていた

 

 本来、このチンピラたちを始末するために送り込まれたサードだったが、一瞬の隙を突かれ、身動きが取れなくなってしまったのだ

 

 幸い、危険を知らせる装置がサードのスマホに仕込まれていたこともあり、DA本部はそれに気がつくことができた

 

 だが、人気のない路地裏ということもあり、直ぐに駆けつけられるリコリスが居なかったのだ

 

 そんなピンチに現れたのは、あの2人だった……!

 

 

 

獠「これこれ、そんな可愛いお嬢さんを傷つけるなんて、しつけがなっていないのかな?」

 

チンピラB「何だ、テメェは!?」

 

チンピラA「野郎、ぶっ飛ばせ〜!」

 

 

 

 チンピラが放ったパンチはあっさりとかわされ、逆に獠が拳を打ちこんだ

 

 

 

チンピラB「どわぁ〜っ!?」

 

チンピラC「舐めるなっ……!」

 

 

 

 すると、チンピラCが折りたたみナイフを取り出し、獠を刺そうとする

 

 それを止めたのは、千束であった

 

 

 

千束「お兄さんこそ、結構危ないもの持ってるんじゃない〜?」

 

チンピラC「このっこのっ! 何で当たらねぇ!?」

 

 

 

 チンピラCは千束にもナイフを刺そうとするが、彼女の神がかった洞察力には全く歯が立たなかった

 

 

 

チンピラA「くそっ! これならどうだ!?」

 

サードリコリス「あっ……!」

 

 

 

 チンピラAはサードの銃であるグロックを抜き取り、そのままこちらに向けてきた

 

 サードは壁際に横たわっている体勢の為、避けることは不可能だ

 

 そんな状況の中、獠は愛銃であるコルト・パイソン357マグナムを取り出す

 

 

 

獠「忠告しておく、その子は離してここから立ち去れ。さもなけばお前たちを傷つけるような真似はしない。」

 

チンピラA「へっ! そんなハッタリが通用するか! 第一、その角度から撃ったら、弾はこの女にも当たるぜ?」

 

 

 

 チンピラAはサードを盾にするようにして目の前に立つ

 

 これでは、チンピラAに弾を当たることができない

 

 そこで、千束が動き始める……!

 

 

 

千束「その銃返してくれるかな? 暴発したら危ないし。」

 

チンピラA「ち、近づくんじゃねぇ! 本当に撃つぞ!!」

 

千束「そんなに自信があるなら、撃ってみればいいじゃん。」

 

チンピラA「く、くそぉ〜!!」

 

 

 

 千束はチンピラAの目の前まで近づき、彼は引き金を引いた

 

 銃声が轟きながら放たれた弾を、千束はすんなりとかわす

 

 その後ろでは獠が銃を構えていた

 

 

 

チンピラA(バ、バカな……!?)

 

 

 

 獠が撃った弾は彼の握っていたグロックの銃口にめり込み、そのまま暴発した

 

 チンピラAは暴発によって負傷した手を押さえている

 

 

 

チンピラA「あ、あんたら一体……」

 

獠「俺の名は冴羽獠、スイーパーだ。」

 

チンピラA「冴羽獠……なるほど、どうりで強いはずだ。」

 

千束「……ちょっとその手見せて。」

 

 

 

 千束は鞄から包帯を取り出すと、負傷したチンピラAの手に巻き始める

 

 

 

チンピラA「何の真似だ……?」

 

千束「怪我してるでしょ? 応急処置だよ。」

 

獠「お〜い、お前らも大丈夫か?」

 

チンピラB・C「ううっ……」

 

 

 

 千束はチンピラAの応急処置を始めると、獠も彼女を見習い、チンピラBとCをゆっくり起こす

 

 全員、怪我はそこまで酷くなさそうだ

 

 

 

千束「獠さん、流石にやりすぎじゃない? 結構怪我してるよ?」

 

獠「だって君のお仲間さんが人質にされてたんだぜ? こっちだって焦っちまうだろうよ〜。」

 

千束「ま、いっか……それよりもそこのチンピラさん、どうして女子高生相手にこんなことしたの?」

 

チンピラA「……命令されたんだ。」

 

獠「命令って誰に?」

 

チンピラA「黒づくめの男2人だ。」

 

チンピラB「1人は細身で、もう1人はガッチリしてたな。」

 

チンピラC「金は払うから、そのガキをしばいとけって……」

 

 

 

 チンピラたちは、男2人組に命令されてサードに暴行を加えていたのだった

 

 その命令した男たちが気になるところだが、事情を理解した千束たちはこう告げる

 

 

 

獠「なるほどな、君たちに身寄りはいるか?」

 

チンピラB「ちょっと遠い所に居るけど、それが?」

 

獠「なら都合がいい、しばらくこの街から離れろ。そして身を隠せ。」

 

チンピラC「な、何を言って……」

 

獠「お前たちに声を掛けてきた連中はおそらく俺の同業者だ、今すぐ口封じに来てもおかしくない。」

 

チンピラA「……分かった、しばらくこの街を離れる、お前ら行くぞ。」

 

チンピラB・C「おぅ……」

 

 

 

 獠の忠告が効いたのか、チンピラたちは傷の手当てに感謝を伝えると、夜の街へと消えていった

 

 

 

千束「あの人たち、大丈夫かな?」

 

獠「……敵の目に留まらないことを祈っていよう。」

 

サードリコリス「あ、あの……」

 

千束「そういえば君も大丈夫? 多分本部のリコリスだよね?」

 

栞「は、はい、サードリコリスの桜木栞と言います……私は連中のこと……を……」

 

獠「無理をしちゃいかん。」

 

 

 

 千束たちが救ったサードリコリスの名は桜木栞(さくらぎ しおり)

 

 年は13歳で、まだまだ現場に出始めたばかりだったという

 

 そんな矢先にこんな事件に巻き込まれたのだから、さぞ怖かったに違いない

 

 

 

香「獠、千束ちゃん、こんな路地裏で何して……」

 

ミズキ「って、その子!?」

 

千束「うん、サードの子なんだけど負傷してる、先生に連絡して早く治療してあげなきゃ!」

 

獠「車は俺が回す。」

 

 

 

 獠は栞の小さな身体を抱き抱えると、そのままミニ・クーパーの後部座席に寝かせる

 

 そうして、千束たちは喫茶リコリコを目指すのだった

 

 

 

 

 

 

_______________________

イメージBGM

MIDNIGHT LIGHTING

国吉良一

(CITY HUNTER オリジナル・アニメーション・サウンドトラックより)

 

 

 

 

千束「獠さん……」

 

獠「……付けられてるな。」

 

香「えっ?」

 

 

 

 千束たちは負傷したサードリコリスたちをミカの元へ連れて行くことにしたのだが、一台のワゴン車がずっと付けてきていることに違和感を感じていた

 

 

 

獠「逃げるぞ!」

 

 

 

 獠がミニ・クーパーのアクセルを踏み込むと、後ろのワゴン車もスピードを上げて追いかけてきた

 

 

 

千束「うわうわ、来たよ獠さん!!」

 

獠「源さんたちの手を借りたいところだったが……予定変更だ!!」

 

 

 

 獠はハンドルをきると、狭い路地の中へ進んでいった

 

 ワゴン車の車幅では通れないと確信したからだ

 

 

 

香「ふ〜っ、何とか撒けたみたいね……」

 

獠「いや……」

 

 

 

 すると反対側の道路から、別のワゴン車が現れた

 

 敵は複数居るようだ

 

 

 

獠「くっ……!」

 

千束「ったくも〜、しつこいな〜。」

 

獠「千束、頭低くしてろ。」

 

千束「へ? 何言って……」

 

 

 

 その時、獠はバックミラーを傾けており、右手で愛銃を取り出していた

 

 そしてバックミラーを見たまま、後ろを走るワゴン車に向けて銃を発泡する

 

 放たれた銃弾は先頭のワゴン車の前輪に命中し、横転

 

 それに道を塞がれるように他のワゴン車も停止した

 

 

 

千束「う、嘘……あの角度から当てられるの!?」

 

獠「ま、ざっとこんなもんさ。」

 

千束「す、凄い、獠さん!!」

 

 

 

 千束の戦闘スタイルは重量のあるゴム弾を使用する為、弾の命中率が低く、必然的に接近戦での戦いを余儀なくされる

 

 そんな千束の目の前で、獠は離れ業をやってのけたのだ

 

 驚くのも無理はない

 

 

 

獠「さて、このままおやっさんの所へ向かうのは危険だな。」

 

香「どうして?」

 

獠「おそらく敵に目的地はマークされている、千束、他にこの子を治療できそうな場所を知らないか?」

 

千束「それなら、山岸先生の所が良いかも! この道を真っ直ぐ進んで!」

 

 

 

 負傷したサードリコリス……栞を乗せたミニ・クーパーは喫茶リコリコとは反対の道を進んで行くのだった

 

 

 

 

 

 

 

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