彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

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東京観光&人探し

イメージBGM

RUNNING TO HORIZON

小室哲哉

(シティーハンター3、OP)

 

 

 

 

冬華「冴羽さん、これからどちらへ?」

 

獠「今日は俺たちお勧めのデートスポットに案内するぜ!」

 

香「ちょっ、言い方! 冬華さん、あたしたちが行くのは近くの商店街よ。」

 

冬華「商店街ですか?」

 

獠「あぁ、楽しんでもらいたいのも事実だが……」

 

 

 

 実は獠たちが向かっている商店街には、顔見知りの情報屋が多く店を構えているのだ

 

 少しでも、依頼人の情報に近づけるよう選んだというわけである

 

 

 

獠「さて冬華ちゃん、捜索前にもっこり一発なんていかがかな?」

 

冬華「こ、ここは……?」

 

獠「とっても、もっこりした気分になれるお店さ〜! さぁ早速〜……!」

 

香「やめんか、天誅〜!!」

 

獠「どわぁ〜!?」

 

 

 

 早速、いかがわしいお店へと冬華を案内しようとした獠だったが、香の天誅を喰らった

 

 

 

獠「グスン……」

 

香「冬華さん、獠のことはほっといて早く行きましょ!」

 

冬華「それにしても香さん、あなた冴羽さんより強いのね。」

 

香「そ、そんなことはないわよ!? あはは……」

 

 

 

 そんなこんなで、商店街を色々見て回っていると、美味しそうな匂いが漂ってくる

 

 

 

冬華「良い匂いね。」

 

香「そうね、冬華さんも食べる?」

 

冬華「コロッケ……と言うのね、初めて見るわ。」

 

香「冬華さんって、日本生まれじゃないの?」

 

冬華「……そうね、子供の頃から海外に住んでいたから。」

 

 

 

 冬華は少し間を置いて話す

 

 そんな様子を見た獠は、ある提案をする

 

 

 

獠「そうだ冬華ちゃん、映画は好きかな?」

 

冬華「映画は好きね、特に昔の洋画とかは。」

 

獠「それなら、僕ちゃんお勧めの映画があるんだ〜!」

 

香「おのれ獠〜、まさか〜……!」

 

 

 

 獠たちは、商店街の端っこに店を構えるレンタルビデオ店に足を踏み入れていた

 

 この流れで獠が見せようとしているのは、もっこりビデオだろうと予測した香はハンマーを構えるが……

 

 

 

冬華「これ好きな作品よ、冴羽さんとは気が合いそうね。」

 

獠「だろ〜? 帰ったら一緒に観てみようぜ!」

 

香「あら? 何もない……?」

 

 

 

 しかし、そのレンタルビデオは本物だったらしく、獠と冬華は楽しそうにその映画について語り合っている

 

 これには、香も拍子抜けした

 

 

 

香「あら? それよりあそこに居るのってもしかして……」

 

 

 

 

 

___________________

イメージBGM

東京観光

睦月周平

(リコリス・リコイル オリジナルサウンドトラック2より)

 

 

 

 

千束「さぁ〜て、どうですか、東京の街並みは!?」

 

夏美「私、田舎暮らしだったからこういう街並みには慣れてないの、でもとても賑やかだね。」

 

千束「それと、普段は車椅子を使ってるんですよね? 大丈夫なんですか?」

 

夏美「いつもはそうだけどもう先は長くないしね、症状を抑える薬は常備してるし、ある程度は対策できるよ。」

 

千束「……夏美さん、嫌じゃなければ、私の心臓の音聞いてもらえませんか?」

 

夏美「いいけど……」

 

 

 

 夏美は千束の胸の前に顔を持っていき、耳を澄ませる

 

 すると、夏美もある違和感を感じたようだ

 

 

 

夏美「え……? 心臓の音がしない……!?」

 

千束「私の心臓、人口心臓なんです、先天性心疾患の影響で。」

 

夏美「そうだったんだ……」

 

千束「こんなこと聞いたらアレかもしれないけど、夏美さんの心臓を救うことはできないんですか……?」

 

夏美「血縁関係のある人がドナーになってくれれば可能性はあるんだけど……私の両親はどっちも亡くなってるし、可能性があるとしたら……」

 

千束「夏美さん……?」

 

夏美「……ごめんね、何でもない。」

 

千束「ま、まぁ! 今は東京観光を楽しみましょう!」

 

夏美「そ、そうだね! はい、暗い話はもうお終い!!」

 

 

 

 千束と夏美はお互いの心臓のことを話していたが、明るい話題に切り替えようと、話は東京観光に戻った

 

 

 

夏美「今日は人多いね。」

 

千束「休日ですしね〜、しかも今日はお祭りだそうですよ!」

 

夏美「少し、見ていこうかな。」

 

 

 

 その時、祭りで賑わう商店街が見えてくる

 

 そして、人混みの中には見知った顔があった

 

 

 

香「千束ちゃ〜ん!」

 

千束「あ〜! 香さ〜ん!」

 

夏美「あの人、千束ちゃんの知り合い?」

 

千束「そうなんです! あ、でも向こうは仕事中かな?」

 

 

 

 見知った顔とは、同業で最近知り合った槇村香だった

 

 よく見ると、隣には獠と見慣れない女性の姿もある

 

 

 

獠「よ〜千束、うおっ!? こっちも中々のもっこりちゃ〜ん!!」

 

夏美「な、何ですかこの人!?」

 

千束「獠さん、天誅じゃ〜い!!」

 

獠「フッ、まだまだ〜!」

 

 

 

 千束は、香から伝授された100tハンマーで獠を追いかける

 

 獠は千束のハンマーをかわしながら、夏美の背後へと隠れる

 

 

 

千束「むぅ〜……」

 

獠「まだまだ修行が足りないな、それよりこのもっこりちゃんはだ〜れ?」

 

夏美「あ、東夏美です。」

 

獠「夏美ちゃんか、良い名前だ。」

 

千束「獠さんと一緒に居る依頼人、綺麗な人だね〜!」

 

冬華「西冬華よ、よろしくね。」

 

 

 

 お互い初対面だった依頼人2人は、その場で自己紹介をした

 

 

 

夏美「えっと、西さんは人を探してるんですか?」

 

冬華「……冬華でいいわ、私は生き別れた妹を探しているの。」

 

夏美「そういえば、私も姉が居たっていう話を家族から聞いたことありますよ!」

 

千束「へ〜、夏美さん、お姉さんが居たんだ〜!」

 

夏美「うっすらと聞いただけだから、本当かどうかは分からないけどね。」

 

 

 

 自分の妹を探している冬華に対し、夏美は自身に姉が居たということを千束たちに話した(夏美曰く、家族からうっすら聞いた話らしいが)

 

 

 

香「実は冬華さんの妹が夏美さんだったり〜なんて……」

 

千束&獠&冬華「……!!」

 

 

 

 そう会話をしていたその時だった……!

 

 千束たちの近くにあった看板が倒れ、周辺の人たちは驚いたような反応をしている

 

 

 

香「み、皆、大丈夫……?」

 

冬華「私は平気、夏美さんは?」

 

夏美「わ、私も大丈夫です!」

 

千束「……獠さん、これ。」

 

獠「あぁ。」

 

 

 

 その看板には、鋭いナイフが2つ刺さっていた

 

 その弾みで看板が倒れたのだ

 

 

 

獠「1つは注意を逸らすため……」

 

千束「もう1つは冬華さんを狙った……」

 

香「獠、千束ちゃん、それってどういう……」

 

 

 

 そして一向の視線は、冬華へと集まる

 

 

 

冬華「冴羽さん、詳しいことは後で説明するわ、今はここから去りましょう。」

 

獠「あぁ、そうだな。」

 

 

 

 冬華が獠へ依頼した理由は、只事ではなさそうだ

 

 ひとまず、彼女の話を獠のマンションで聞くことになったのだが……

 

 

 

千束「今日は色々見て回りましたし、そろそろ帰りませんか?」

 

夏美「そ、そうだね、チェックインしてるホテルがこの近くにあるから戻るよ。」

 

千束「あ〜、それなら私が近くまで送っていきますよ!」

 

獠「千束、ちょっといいか?」

 

 

 

 その時、夏美を送り届けようとした千束に、獠はこっそりと耳打ちをした

 

 

 

千束「分かったよ獠さん、じゃあまた後でね。」

 

 

 

 こうして、千束と夏美、獠と香と冬華はそれぞれの道を向かっていくのだった

 

 

 

 

 

 







 それぞれの依頼人に隠された秘密とは……?

 次回もお楽しみに!!


※7月3日、ルパン三世TV第1シリーズで峰不二子を演じられた、二階堂有希子がご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします





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