彼岸花は燃えているか…?   作:ローマン

9 / 85



 今月、他の小説は更新できそうにないなぁ…

 それはそうと、1話だけでお気に入りが30件を超えるなんて…!

 ありがとうございますありがとうございます…!!







フランスフェアの裏側で

 

 

 

楠木「ルパン三世、よく来たな。」

 

ルパン「背中に銃突きつけといてよく言うぜ。」

 

フキ「おい、司令の前だぞ。」

 

 

 

 今日のルパンは、本来なら千束たちとフランスフェアに行く予定だったのだが、本部のリコリスに背後から銃を突きつけられてしまい、そのままDAに連れていかれてしまった

 

 ちなみに次元とはその時別行動だったので、ルパンだけが連れ去られた状態である

 

 

 

ルパン「それで? 俺をどうしたいんだ?」

 

楠木「お前には今から消えてもらう。」

 

ルパン「さ〜て、そう簡単に消せるかな?」

 

楠木「これを見て同じことが言えるか?」

 

 

 

 リコリスの2人に連れてこられたのは、両手を縛られた不二子だった

 

 

 

不二子「ルパンっ……!」

 

ルパン「不二子……!?」

 

楠木「……さぁ、どうする?」

 

ルパン「分からねぇなぁ、日本の治安を守る暗殺組織がどうして泥棒なんかの力を借りるんだよ?」

 

楠木「知っていたのだな、さすがルパン三世だ。」

 

ルパン「そりゃどーも、で? 不二子を人質に取ってまで俺にさせたいことってのは何なんだ?」

 

楠木「知っているかもしれんが、今日ここ東京でフランスフェアが開催される。」

 

ルパン「あぁ、喫茶店のカワイ娘ちゃんたちと一緒に行く約束をしてたんだけどな〜。」

 

楠木「そのフランスフェアに出品される【ヒガンバナファイル】を盗んでもらいたい。」

 

ルパン「ヒガンバナファイルねぇ〜、どんな代物なんだ?」

 

楠木「それを知ろうものなら、我々がお前たちの存在を消し去る。」

 

ルパン「お〜こわいこわい。」

 

 

 

 ルパンはヒガンバナファイルの名前を聞くと、ニヤリと笑った

 

 

 

楠木「ヒガンバナファイルの詳細を記した書類はどうした?」

 

ルパン「さぁ? 何のこっだ?」

 

楠木「とぼけるな、先日の取引を襲撃したのはお前たちだろう?」

 

ルパン「あぁ、あの放火事件のな、表向きはそうなってるが。」

 

楠木「その書類をこちらに渡せ。」

 

ルパン「断ったら?」

 

楠木「この女が真っ赤な花を散らせることなる。」

 

 

 

 不二子の周りに立っているフキたちリコリスは、彼女に銃を突きつける

 

 

 

ルパン「わ〜ったわ〜った、今出してやるよ。」

 

 

 

 観念したのか、ルパンは懐から一枚の書類を取り出す

 

 

 

楠木「……残りの2枚はどうした?」

 

ルパン「それは不二子と交換だ。」

 

楠木「そうか……」

 

 

 

 楠木はしばらく考えた後、書類を1枚だけ受け取った

 

 

 

ルパン「1枚だけでいいのか?」

 

楠木「我々の欲しい情報は1枚で充分だ。」

 

ルパン「あっそ、あんたらはどうしても不二子を人質に取りたかったってわけか。」

 

楠木「だったらどうする?」

 

ルパン「盗み出せばいいんだろ? そのヒガンバナファイルを。」

 

楠木「フッ、頼んだぞ。」

 

ルパン「不二子の命もかかってるし、しゃあねぇか。」

 

 

 

 ルパンは渋々立ち上がり、本部を後にした

 

 

 

楠木「……本当にルパン三世は盗み出せるのか?」

 

不二子「……心配いらないわ、ルパンは世界一の大泥棒よ。」

 

 

 

 そこに両手の縄をほどき、楠木と会話する不二子の姿があった

 

 彼女はそもそもDAに捕まったわけではなかったのだ

 

 

 

不二子「さっき留置所を見てきたけど………凄い犯罪者の数ね、皆あなたたちが捕まえたの?」

 

楠木「余計なことに口を挟まないでもらおう、峰不二子。」

 

不二子「分かってるわよ、私はお宝が手に入ればそれで良いんだから。」

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

 〜フランスフェア、会場前〜

 

 

 

 

千束「ねぇ、たきな〜! まだ始まらないの〜!?」

 

たきな「子供じゃないんですからそんなに騒がないで下さい、でも何かしらのトラブルはあったみたいですね。」

 

 

 

 本来なら正午きっかりに開催する予定だったフランスフェアだったが、ある人物から予告状が送られてきており、開場時間を遅らせる処置が取られていた

 

 ちなみにクルミとミズキは、サンダースとケインが一緒に行く事になったため、ミカとリコリコの店番をすることになった

 

 そしてケインとサンダースの護衛も兼ねて、千束とたきなはリコリスの制服でこのフランスフェアにやって来ている

 

 

 

ケイン(次元)「しかし困ったのう、これではサンダース(ルパン)に見せる顔がないわい。」

 

千束「サンダースさん、凄い楽しみにしてましたからね、何とかならないかな〜?」

 

 

 

 その他にも、このフェスを観にきたお客さんから怒りの声が響き渡っていた

 

 

 

たきな「クルミ、内部では何が?」

 

クルミ【今調べるから待ってろ〜……ほうほう、予告状が送られてきてるみたいだぞ。】

 

千束「予告状? なるほど〜、それで開場時間が遅れてるわけか〜。」

 

クルミ【あぁ、そういうことだな……】

 

たきな「クルミ……?」

 

クルミ【……それが、その予告状を送りつけた奴がどうもルパン三世らしいんだ。】

 

千束&たきな「ルパン三世!?」

 

 

 

 そう、予告状を送りつけたのは正真正銘のルパン三世だった

 

 その情報は外部には公外されていないが、クルミの手にかかれば一発である

 

 

 

千束「凄いねたきな! あのルパン三世だってよ!?」

 

たきな「何で盛り上がってるんですか……ルパン三世は聞くところによると、世界中で指名手配されてる大泥棒なんですよ? 日本の治安を守っている私たちがそんなのでいいんですか?」

 

千束「うぅ〜、そうだけどさ〜!」

 

ケイン「お嬢ちゃんたち、どうかしたのかね?」

 

千束「い、いや〜! 何で入れないのかな〜って!」

 

ケイン「全くだ、このままじゃこの暑さにやられてしまいそうだよ……」

 

 

 

 千束たちはしばらく、足止めを食らうはめになってしまうのだった

 

 

 

 

__________________________________________

 

 

 

 

 〜フランスフェア、会場ホール〜

 

 

 

 

マルセル「そんないたずらはどうだっていい! 早くフェスを開催するのだ!!」

 

警備員「し、しかし……」

 

 

 

 彼の名はマルセル・ポー

 

 このフランスフェアの展示物の所有者であり、大富豪としての一面も併せ持っている男だ

 

 

 

マルセル「とにかくだ! 一刻も早く一般公開をしろ!!」

 

?「お騒がしい所、失礼します!」

 

マルセル「何だね、君は!?」

 

 

 

 マルセルの部屋に入ってきたのは、帽子にトレンチコートを羽織ったいかにも刑事という格好をした男だった

 

 

 

銭形「ICPOより派遣されました、ルパン専任捜査官の銭形です、私にも捜査を協力させて下さい。」

 

マルセル「フン! 誰だか知らんが、あんないたずらごときに大袈裟だ、さっさと帰れ!!」

 

銭形「あなたはルパンをご存知ないからそう言えるんです!!」

 

 

 

 銭形の大きな声が、ホールの中に響く

 

 

 

マルセル「そ、それは一体どういうことかね!?」

 

銭形「ルパンは盗むと言ったら必ず盗む男です、この警備では必ずあなたの大切な物は奪われます。」

 

マルセル「だ、だったらどうすれば良いのだ!?」

 

銭形「私が捜査の指揮を取ります、警備に関してはお任せ下さい。」

 

マルセル「……本当に君を信用していいのだな……? 良かろう、警備は銭形君に命ずる。」

 

銭形「ありがとうございます。」

 

 

 

 こうして銭形は、マルセルの所有物を守る警備を任されたのだった

 

 ちなみにこの様子は……

 

 

 

不二子「銭形が来たのね……」

 

楠木「知り合いか?」

 

不二子「うんざりするほどね、ルパンの事をずっと追いかけてる名警部よ。」

 

楠木「ルパン三世は大丈夫なのか?」

 

不二子「ルパンなら大丈夫よ、きっと。」

 

 

 

 DAたちの目には、全て筒抜けだった

 

 もちろん、一緒に居合わせている不二子も

 

 

 

不二子「ねぇ? 本当にルパンなんかに盗ませてよかったの? あなたたちのリコリスでもよかったんじゃない?」

 

楠木「我々は秘密裏に行動している組織だ、世界を股にかける大泥棒を利用できるのなら、組織の秘密を持ち出してでもリコリスを出動させる必要はない、それと……あの男との一件もあったからな。」

 

不二子「あの男?」

 

楠木「何でもない。」

 

 

 

 楠木の言うあの男とは真島のことだ

 

 真島のリコリス滅亡計画が行われたあの日、多くのリコリスが日本中に中継されてしまい、危うくDAの存在が明るみに出そうになったことがあった

 

 その一件は、ウォールナットことクルミによって体験イベントとして表向きには処理されたが、依然として真島の行方は不明だ

 

 楠木のその台詞に、不二子はうっすらと違和感を感じるのだった

 

 

 

 

 







 ルパン側のキャラで、峰不二子と銭形警部が登場しましたね

 真島の名前が出ましたが、本編には出ない予定です

 真島も絡ませたら、色々ややこしくなっちゃいそうなので…


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。