ポケGO産ザシアンと行くカロス旅 作:あああううう
ある日寝付けなくてなんとなーくイッシュリーグを見ていた時だ。サトシという少年とコテツという少年が6対5でバトルをしている。
そのサトシという名前に聞き覚えがあるなと思っていた時、脳に電撃が走った。あれじゃん!アニポケのサトシじゃん!
前世の記憶を全部思い出した。この世界ポケモンじゃん。
でも、前世といっても死んだ覚えはない。覚えている最も新しい記憶を思い出してみると、あれはポケGO産のザシアンを手に入れた時だ。
ポケモンsvから始めた俺はGTSでザシアンを手に入れたとき、それはもうウッキウキだった。孵化厳選の途中だったが、急いでザシアンを先頭に移し、その辺にいたヤヤコマに戦闘を仕掛けた。
だが、ザシアンが思っていた姿ではなく、調べたところ「くちたけん」とかいうアイテムを持たせないといけないと知り、逃げるボタンを押したあの時だ。あの時から記憶がない。
あの時手持ちはザシアンと孵化したケロマツ一体とと残りの卵たちだった。肩掛けのバックに手を伸ばすと、そこにはプレミアボールとムーンボール。間違えないザシアンとケロマツだ。
卵たちはいなかった。こんなことなら、レイド用のガチパにしとけばよかったなとザシアンとケロマツに失礼なことを思う。
ふと、テレビに目をやるとサトシくんが負けた。
いや、主人公が6対5で負けるんかい!
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昨日は今世の記憶が思い出せなくて、現実逃避して寝たが、朝、目が覚めるとなんとなく今世の記憶がわかってきた。
俺の名前はカルム。メイスイタウンに住んでいる。近くのトレーナースクールに通っているが前世の記憶の断片を覚えていたらしく成績はそこそこいいらしい。
子供の頃にザシアンとケロマツをいきなり手に入れてようだが、未成年だったので、ポケモンの保有は認められなかった。そこで親に頼み込んで、親名義で育てているらしい。
そんな俺も3日後に成年になって旅が可能となる。成年といってももちろん10歳だ。
アニポケといってもsvからポケモンを始めた俺にとって全く知識はなく、ゲームの知識も通用するのか分からない未知の世界である。心配ではあるがカロス地方を冒険したいという気持ちも強い。
とりあえずポケモンに聞いてみるかとザシアンとケロマツを出す。ザシアンは威厳のあるイメージだったが、この家で飼い慣らされたせいか、撫でると人懐っこいワンコのように舌を出して笑顔を見せた。ケロマツは普通に懐いていてポケモン関係は良好だ。
カラスリーグに挑戦したい旨の話をすると、ザシアンとケロマツはやる気を見せた。かなり難しく強敵と闘うことになるかもしれないぞと念を押すと、ザシアンとケロマツは俄然やる気を見せた。両方ともいじっぱりな性格だったなと思い出す。
なら、軽くカロスリーグ制覇しますか、と思い3日後の旅に向けて準備を進めた。
そして明日思い知ることとなる。アニポケ世界そんな甘くねぇと。
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次の日、近くの草むらで、ヤヤコマを見つけたのでザシアンでバトルを仕掛けることにした。今世の記憶を探ってみた限りこいつらとバトルしたことがない。やはり旅に出る前に実践経験が欲しい。そんな思いからの行動だった。ザシアンをボールから繰り出す。
「ウォーード!」
とザシアンが雄叫びを上げた瞬間だった。その一瞬をついてヤヤコマのブレイブバードが飛んできた。本当に早かった。おそらく特性ははやてのつばさだろう。ザシアンは一瞬で沈んで、ヤヤコマは飛び去っていった。
いや、強すぎやろ。いくらザシアンが20レベルだとしても序盤にいていい強さじゃない。というかゲームじゃないから序盤という概念がないのかもしれない。ちなみにザシアンは涙目だ。
だが、いじっぱりなザシアンだった。すぐにその感情は怒りへと変わりヤヤコマを追いかけ始めた。
「おい、待て!」
俺の制止も聞かずに、走り出す。種族値を限界まで使った全力疾走だ。そんなザシアンが走っていると急に鳴き声が聞こえた。
よくみると、ザシアンが野生のヒトツキを踏んでしまったのだ。瀕死寸前のザシアンにヒトツキが襲いかかる。
これはまずいと思い、ザシアンをボールに戻した。危機一髪だった。だが、何も解決していない。ヒトツキは怒りの矛先をこちらへ変えて襲いかかってくる。
覚悟を決めるしかない。
「行けっ!ケロマツ!」
俺はケロマツを出した。特性は変幻自在だ。特性は強いが生まれたばかりのケロマツだ。勝機は薄い。だが、俺は知っている。アニポケはめちゃくちゃ戦術を使えることを。
かわせ!とか言うチート技から二つの技を同時に使うとか言うズル技。この世界がアニポケ世界なら可能性はある。
ヒトツキがかげうちを仕掛けてきたので、こちらはえんまくを使い、変幻自在の効果でノーマルタイプになり技を無効化する。ヒトツキはケロマツを見失っていたので、その隙をつき、舌で舐めるを発動する。効果は抜群だ。すると変幻自在の効果で、ゴーストタイプになってしまう。
オイオイ、嘘だろ。ナーフ前なのかよ!俺の考えてた作戦では、ヒトツキの技の通りの悪いノーマルタイプに変更してかげぶんしんや煙幕で命中しを下げてから舌で舐めて少しずつ削っていく方針だった。
だが、ゴーストタイプになってしまった以上もし少しでも当たれば致命傷だ。この作戦は通用しない。
クソ、プランBだ。俺はザシアンを繰り出し技を指示する。剣の舞だ。ザシアンに限界まで舞わせて、ヒトツキがケロマツに気を取られている一瞬をつく。それしかない。
ケロマツにかげぶんしんを指示して、時間を稼ぐ。すると飛び出そうとするザシアンがいた。舞が終わったようだ。だがザシアンの体力はミリだ。少しでも当たれば瀕死。今じゃない。
「お願いします。それまで待ってくださいお願いします」
なんとか知恵を絞って俺が出せた技は懇願だった。それはもうプライドなんかは捨てて、誠心誠意やった。
ザシアンも俺の情けない姿を見て、少しドン引きし、それにより冷静さを取り戻したのか、じっと堪えた。
いろいろ失った気がするが、気にしないことにした。
「タイミングは俺が出すそれまで待て」そう言って、ケロマツに追加でかげぶんしんを指示した。そしてその分身がなくなって刃がケロマツに届こうとした時。今だ。
「いけっ!かみくだく!」
ヒトツキは対応できなかった。ザシアンはヒトツキの背後からありったけの力で噛み砕く。あれは大ダメージだ。ヒトツキは攻撃を喰らい力が抜けたようにヨロヨロと倒れ込み、やがて目がぐるぐるになった。
倒したのだ俺たちが。
ケロマツとザシアンに応急処置をしていると2匹とも、やってやったといった様子で盛り上がっていた。きっと、ザシアンも俺の醜態を忘れている事だろう。
そして、倒れたヒトツキにもオボンの実をやると、なんか懐いてくれたのでそのままゲットした。
何気に初ゲットだ。確かこいつは進化するとギルガルドとかいうチートポケモンになるんだったな。しっかり育成してやるぜ。
これから行くカロスの旅。不安に感じていたが、今はなんとかなるだろうと思うようになっていた。
夕日を眺めながら帰路に着くと、旅への期待に胸がいっぱいだった。
続かない