エルデ式幻想録   作:北の柊さん

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はいお久しぶりです。
喉からの風邪ひいたり、財布落としたりでひと悶着あり遅れました。申し訳ございません。
相変わらずの駄文ですが楽しんもらえれば幸いです!
UAが2000を超えました。皆様、ご愛読ありがとうございます!



研究は情熱だ!

さて、この家に居候をし始めてからしばらく経ったが彼女は家から出ていることも多く俺自身家から出ていないのでそこまで代わり映えするわけでもない。むろん都に興味はあるので探索したいのだが家から出ていない理由はいくつかある。一つはトラブルがあったらここに招き入れてくれた八意殿に申し訳が立たないからだ。見知らぬ土地に来た俺を住まわせてくれているのだ、義理は通したい。

 

もう一つはこの都のトップにあるのだがなんでもこの世界の月を司る神らしく名をツクヨミという。ここで彼女が家にいない理由につながるのだがツクヨミを筆頭とした都のお偉いさんが都の住人すべてが穢れから逃れるためにツクヨミのひざ元の月に移住する計画を進行しているらしいその計画の助言役が彼女だ。その頭脳を随分と買われているようだ。

 

さて話がそれたがあの地のこともあり神に対し警戒している故におとなしくしているわけだ。

 

それにしても月に移住する際俺はどうすべきか、どうせだから何かきっかけがあるまでここに居候を続け何かあればあてもなく旅でもしようかね。当分先のことだろうが。

 

そのためできるのは就寝の一時間前となっている。なかなかに厳しい生活をしているようだ。

 

そのためか坩堝の諸相を観察している八意殿はかなり目が輝いている。何なら現在居間にて座布団に座り翼をいじっている最中である。まあ何か活力があるのはいいことだ。

 

「ねえ、聞いているのかしら。」

 

そう背後から問いかけられる。考え事をしていて彼女の話を聞いていなかったようだ。

 

「おお、すまない。少しばかり考え事をしていてな。それでなんの話であったかな?」

 

そう返すと背後よりため息が聞こえてくる。

 

「再度聞くけどこの翼は生命の渦に近い。けれどもなぜ穢れが感じられないのかしらまるで死がないようにも感じるけど。」

 

ほうよくそこに行き着いたな。さて説明して受け入れてもらえるのか。

 

「いまから言うことを秘密にし受け入れるか?」

 

質問を質問で返すなと怒られそうだが、彼女とは世界の在り方から違うので一応の予防線だ。

 

すると彼女は俺の後ろから正面に来て座りなおした。

 

そして身を乗り出し笑みを浮かべつつ何が何でも知るという意思を感じるギラギラした瞳でこちらを見てくる。

 

「ええ、秘密にするのも受け入れるのもあなたを都に入れた時からしているもの。むしろそれだけ教えてくれるのかしら?」

 

少々圧に押され引いてしまったが気を取り直して話始める。

 

要約すると一本の大樹がその地の輪廻を司っていてそこに完全な死はなく、死は死のルーンとして隔離されている。この翼はその大樹の原初たる生命の力を形にしたものだと。

 

話終わった後彼女は考え込んでいて少し受け入れてもらえないのでは、納得していないのではと不安だったが...

 

「ありがとう。とても興味深かったわ」

 

どうやら杞憂だったらしく満足気だった。

 

「満足したのだったら何よりだ。」

 

これで今夜はお互いぐっすり眠れそうだ。

 

「それにしても...」

 

「何か気がかりなことが?」

 

「いえ、その大樹を実際に見られないのが残念だと思ったのよ。」

 

ふーむ確かに聞くとみるのは違うからな。確かちょうどいいものがあったな。

 

「枯れたものだがこれはどうだ?」

 

そう言い手に‘‘犠牲の細枝”出す。折れそうなほどに細いそれは枯れているが淡く確かな輝きを持っている。

 

それを彼女に渡すと興味深そうに見つめている。

 

「これは...話にあった大樹の枝かしら?」

 

「ああ、枯れ枝程度であればあるからな。良ければ譲ろう」

 

本当は祝福を出したかったがそもそも見えるのかもわからないうえツクヨミに感づかれて面倒ごとになるのも嫌なのでこれで我慢してもらおう。

 

「話だけでなく実物を貰えるなんてね。大切にさせていただくわ。」

喜んでもらえて何よりだ。今夜はお互いぐっすりと眠れそうだ。

あれから翼については満足したのか観察はなくなったのだが次は俺に興味があると言って実験することになっている。

 

それはいいのだが...

 

「飯に薬を盛るのはどうかと思うぞ?」

 

「あら、気づいていたの?」

 

流石に最近死にかけていることが多くなっているのでな。

 

絶賛薬の入っている飯を食いながら問いかけたのだが悪気もなく返答してくるのでむしろ対応に困る。

 

「言ってくれれば拒まないからな、しっかりと効果を教えてから入れてくれ」

 

「薬を入れた私が言うのもおかしな話だけれど危機感を持ったほうが良いと思うわ。」

 

そういわれてもな殺す気がないのもだが死んでも問題ないからな。

 

「それで今日の薬はどんなものなんだ?」

 

「半日は眠りにつく睡眠薬、即効性で効果も抜群よ。」

 

成程どおりで眠気があるわけだ。飯も食い終わったので寝室に行くか。

 

「では寝るために自室に行かせてもらおう。お休み八意殿。」

 

「おやすみなさいユラさん。」

 

そういえばいつまでもさん付けでなれないな。

 

「なれないので呼び捨てでいいぞ今度こそお休み」

 

そう言い部屋から出ていく。

 

 

 

「即効性なのに平気そうだったわね彼、それにしても呼び捨てか...

 

私もいつまでも殿呼びはなれないし明日から私のことも呼び捨てにさせようかしら?」

 




犠牲の細枝
{折れそうに細い、枯れ枝のタリスマン。それは、古い時代に枝打ちされた黄金樹の一部であるという。}

坩堝の諸相・翼
{古い黄金樹の祈祷のひとつ

金色の翼を生やし短距離を爆発的な速度で飛翔する。

それは、黄金樹の原初たる生命の力
坩堝の諸相のひとつである
かつて、生命は混じり合っていた}

はいちょっと説明コーナー!作中使った物のテキストやオリジナルの物の説明をここに書いていく予定です。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!

ハーレム要りますか?

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  • いいえ、要りません。
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