ー?ー
コツ…コツ…
響「ここだよ。この地下牢に続く通路だよ」
金剛「…ここって何に使われてたんデスカ?」
響「さぁ…一説には戦争中の防空壕だったとも言われてるけど…」
吹雪「ここから出れば多くの鎮守府を通らなくてもいいってことですね」
赤城「…提督、出口です」
ー?ー
響「…ここが出口だよ」ガチャ!
吹雪「ここは…」
白雪「庁舎の取り調べ室のようですね…」
赤城「ていうことは…」
提督「…残念ながらまだ鎮守府から出られてない」
加賀「…そうなると門から出るしかないわね…」
金剛「他の道はナイデース?」
赤城「…鎮守府は構造上、周りが塀で囲まれています。高さは2メートルを超えています。私たちが出られても提督が…」
吹雪「…せめて裏門から出ましょう」
ー鎮守府、裏門に続く道ー
吹雪「もうすぐ裏門です」
白雪「?!赤城さん!隠れてください!」
加賀「誰か来るわ」
響「そこに物陰がある」
サッ…
夕立「提督さんは見つかったっぽい?」
時雨「いや、まだだよ」
夕立「なんで犬が檻から出てるっぽい?」
時雨「さあ…でも捕まえるよ」
ー物陰ー
吹雪「まずい…まずいですよ…」
加賀「すぐここを去りましょう」
白雪「そうですね…」
ガシャ!
金剛「What's up?!」
『あっちから音がしたっぽい!』
『探しに行こう』
赤城「こっちに来てます?!」
吹雪(お願いします!バレないでください…)
ー提督の付近ー
伊14「へへへ…このお酒を持って帰って…」
伊14「あっ?!」
ガシャ!←瓶が割れる音
伊14「嘘でしょ?!」
『あっちから音がしたっぽい!』
『探しに行こう』
伊14「?!誰か来る?!」
時雨「…何やってるの?!」
夕立「怪しいっぽい…」
伊14「な…何もしてないよ!」
時雨「夕立、連れていこう」
夕立「ぽい!」
伊14「待って!なにもしてないって!そうだ、ちょっと…」ズルズル…ポトッ!
ー3分後ー
赤城「?行きましたかね?」
加賀「…おそらく」
吹雪「あれ?何か落ちてますよ?」
白雪「…暗くて見えない」
金剛「響、探照灯ありますカ?」
響「懐中電灯なら…」
カチッ!←電源ON
吹雪「これは…」
紙←数字が書かれている
吹雪「これは…なんですか?」
赤城「これは…酒保に荷物が運ばれるトラックの時間が書かれてますね」
加賀「…なんで赤城さんが知ってるんですか?」
赤城「いや…あの…」
金剛「そんなことはどうでもいいデース。この時間は…0350デース」
響「今は0325だ」
加賀「あと25分後ね」
白雪「でも…酒保のところには明石さんと夕張さんが…」
吹雪「…説得するか…バレないように通り抜けるか…」
加賀「とにかく急ぎましょう」
ー0345、酒保ー
赤城「着きましたね。夜明け前なので多くの艦娘が寝てますしこの時間帯が1番暗いです」
加賀「…提督、もう少しで出られます」
提督「…すまねえ…」
『そろそろトラックが来る時間帯だけど…』
『私が見てきます』
白雪「?!誰か来ます!」
ガラッ!
夕張「ふぅ…まだまだ冷えるわね…ん?」
響「?!見つかった…」
夕張「吹雪ちゃん?白雪ちゃん?そんな所で何してるの?」
吹雪「そ…それは…」
夕張「?」
提督「…」
夕張「?!」
夕張「提督!!」ダッ!
吹雪(ま…まず…)
夕張「大丈夫ですか!」
吹雪「へっ?!」
夕張「あ…明石さん!すぐ来てください!」
明石「何…夕張ちゃん…って提督!!」ダッ!
提督「…明石、お前たちは…」
明石「提督!喋らないでください!傷口が…」
白雪「明石さん…夕張さん…」
明石「赤城さんたちが連れてきてくれたんですか?」
赤城「はい…」
加賀「地下牢に囚われていたから助けたわ」
明石「ありがとうございます…。簡単ですが応急処置を…」
ー3分後ー
明石「出来ました。少しなら歩けると思いますが無理はしないでください…」
提督「…済まない…」
夕張「ここを脱出するの?」
金剛「そうデース」
明石「なら、私も協力しますよ」
夕張「提督がいつも気にかけてくれたので」
響「ありがとう…」
ー0350ー
ブロロ…
明石「来ました…」
夕張「提督、さあ…」
提督「くっ…」スッ…
吹雪「明石さんも」
明石「…分かったわ」
夕張「私も行きます」
赤城「…全員、乗りましたね」
明石「このトラックの運転手は私の知り合いが乗っているので大丈夫ですよ」
運転手「そろそろ行くよ」
加賀「ええ、お願い」
ー正門ー
運転手「…」
天龍「待て、ここでチェックを行う」
運転手「…どうぞ」
?「じゃあ調べるわ」
望月「じゃあ…ちょっと調べるよ〜」ガチャ!
望月「…」
トラック内「」
望月「ちょっと上がらせて貰うね~」
バッ!
望月「…居ない」
望月「こっちは…」ガチャ!
望月「…居ない」
望月「…いないね〜」
ー外ー
天龍「…どうだった?」
望月「いないよ〜」
天龍「よし、行け」
運転手「はい」
ブロロ…
ー横須賀市街ー
吹雪「プハッ…やりましたね」
明石「こういう時のためにドラム缶を二重底にしておいて良かったです…」
夕張「脱出出来ましたね…」
白雪「…以前尾行してる車はありません」
赤城「ええ…前方方向も…まだ町は眠ってます」
金剛「テートクはリハビリをした方がイイデース」
加賀「ええ…提督。やりましたね」
提督「…ああ」
ブロロ…
ー第1章、~完~ー
鎮守府から脱出した提督。彼は次にどう出るのか…。