知らない人も一緒に
「冷やし素麺祭りを開始します!」
ゆかりんが暑さで頭おかしくなった……。
「つむぎ!そうめん!だいすき!」
つむぎちゃんまでノリノリだよ……?どうすんの?
「もち子さんも!そうめん!食べたい!」
「……ゆかりん、あの人誰?」
「えっ誰知らない怖っ……」
「えっ」
「「えっ」」
知らない女性1人、いきなり素麺が食いたいと行燈屋にいる。
これを恐怖と言わずに何というか?
「……誰ですか?」
「あっ、申し遅れました。私模型屋と今ここだと絡繰こけしを作ってるもち子といいます。以降お見知り置きを」
「まーた現代人がきたぞ」
「マキさんの扱いが雑になってる!?」
「ひどい!」
「いや、からくりこけしって何に使うのさ……そもそも売れるの?」
「1個10貫で1日に50個売れますよ?」
「はい!もち子さん!うちと独占契約しませんか!?」
「それがねぇ……材料に使う杉の木が無くなっちゃってェ……もう疲れちゃって全然動けなくてェ」
「おいこのバカつまみだぜ!?」
「だから頼りに頼って行燈屋に来たけどお腹が空いちゃってェ……」
「……無計画すぎない?」
「麗白つむぎちゃんに言われたら終わりだよ」
どうやらこの職人もち子、杉の木が欲しくてやってきたはいいけどお腹が空いて動けないから素麺を食べに来たんだって……。
いや!?なんで!?
「という訳なんで杉の木沢山と素麺を下さい」
「行燈屋さんにお任せです!」
「麗白ちゃん?」
「まあ、絡繰こけしがあれば行燈屋も安泰ですしおすし……」
「ゆかりん、安請け負いは危険だって……」
「大丈夫です!杉の木は!プロがいます!」
というと結月ゆかりは1人の男を紹介した。
2人は見知った顔だった。
それもそのはずあの借金とりだからだ。2人はまず本当に店の関係者だったんだと感心するのだった。
「杉の木なら山の木こりから大量に仕入れられる、値段は杉だからやすいが耐久性がないが修理がしやすい……んじゃ、仕事に入るわ店主」
「茂吉君ちゃんと挨拶なさい!」
「……茂吉、借金取りと木材鉄材担当。鉄砲を作る関係で。以上」
「茂吉ぃぃぃぃ!」
「ましろちゃんが叫び始めた」
「いや?叫ぶ場面じゃない?ここ?」
「何がだよ」
茂吉は困惑顔を見せながら仕事に取り掛かるため籠屋を呼んでいた。
あまり喋らない仕事人気質みたいだ。
「あのー海苔餅あります?」
「ない!」
「安倍川餅なら」
「なんで!安倍川餅があって!海苔餅が!ないんですか!」
「海苔は!今!商人購入!禁止だからです!」
何故海苔が禁止され、安倍川餅の原料である小豆と砂糖があるか?
三好家は近畿を支配している大名であり京のお偉い方のために砂糖とか優先的に京に回していた。
一方海苔は軍用食として重宝しており今の特産時期は売りに出ることは少なかったのだ。
ついでに砂糖は何でか知らないが九州で作られてた。那覇と
なんで?
「海苔餅ぃ〜…」
「はいはいそうめん作るからさ」
1刻後
「ましろちゃん」
「はい?」
「なんでそうめん50個も茹でたの?」
「みんなで食べるから!」
「あーもう滅茶苦茶だよ……」
そこには!そうめん約20kgを茹でる阿鼻叫喚な事態が!
弦巻マキはもはや呆れていた。
こんなもんどうしたらいいんだと。
「私に任せてください!」
「ゆかりんが絡むと余計なことしかしないんだよね経験談から……」
「そうめん祭りだあああああああああああ!」
「ゆかりんがヤケクソになってそうめん買いに行った……」
さらに2刻(1時間)後
「すいませんもち子さんなんですがなんで兵士さんがたくさん居るんですか?」
「三好家がちょうどいいから食べさせてくれって……」
「いくら貰ったの?」
「750貫……」
「そうめんの資本は?」
「350貫……」
400貫、それは現代のお金にして6300万の価値があると言われている。
6300万もあったら?そりゃ色んなもんが買えますよ。
この時代なら高級茶器に魚に調味料なんでも。
「ゆかりさん、そうめんつゆ、つくる」
「つむぎちゃん、そうめん、つくる」
「もち子さん、そうめん、食べる」
「マキさん、なにすれば、いい?」
「マキさんは、あしがるさんに、もってって」
「ウェイトレスですかそうですか」
こうしてもち子さんはそうめんを食べるみたいです。
お味のほうはと言うと……。
「揖保乃糸みたいでおいしい!」
だそうです。
「何ですかこの喉越し!普通のそうめんなら500g五千円ぐらいしそうな高級そうめんの味がします!こんなの初めて!」
「そりゃここら雑賀は水がいいですからねぇ」
「おかわりを所望します!もっと食いたい!なんなら現代に持ち帰りたい!」
大絶賛でなんと250gも食べてしまったもち子さん。
その後満腹になり椅子にもたれかかりました。
「なああの女スケベすぎんだろ……」
「あんな上玉将軍家に嫁がれるだろ……」
「もち子さんをそんな目で見ちゃダメです!」
「その服装でよく言いましたね、もち子さん」
「ゆかりさんにバッサリ言われた!?」
そしてまた2刻後。
マキたちもようやく食べれるようになったためそうめんを食べてみました。
「何これ!?」
「食べた事ないぐらい美味しい!」
「そりゃそうですよ、ゆかりさん真面目に特化開発しましたからね」
「何円かけたの?ゆかりん」
「現代価格にして3億円……」
「ガチだわ」
3億円かけてつくらせた手延べそうめん工房は夏場に大量の素麺を作り出し、行燈屋の大事な収入になってくれた。
しかも大名も買いにくるため安定収入も見込めるガチの逸品だった。
具体的には三好家と堺の町が大量に買っていた。
「なあ、行燈屋はんってここかいな?」
「あ、貴方は!?」
「ゆかりん、誰?」
「ついなちゃんやで」
「で、そのついなちゃんがなんの要件なんですか?」
「道場作りたいんと用心棒として雇わへん?」
「はっはっは!嬢ちゃんやめときな!」
「なんやて!?」
一色触発のムードです。
そんな中雑賀の町といえばあの有名人がやってきました。
みなさんお馴染み
「女子や、そんな安易と武勇を語るでない」
「わかったわうちの本気みせたるわ!」
宝蔵院胤栄さんとついなちゃんの模擬戦が始まるみたいです。
お互いに木の槍を持ち、ついなちゃんは楯を胤栄さんは普通の木の槍ではなく十文字の木の槍を。
「こっちからや!」
ついなちゃんの鋭い突きが炸裂しますが十字の横の部分で受け止められます。
そこを見切って槍で頭を胤栄さんは狙いますが楯で防がれます。
どうやら、宣言するだけのことはあるみたいです。
「なかなかにやりおる」
「この人剛の者や!」
お互いがお互いを認め合い、空気は切り詰められました。
この勝負は次の一手で決まると。
「せいやっ!」
「ぬおぁぁぁぁあ!」
胤栄さんの連続突きが楯を壊しましたが、同時についなちゃんの槍一閃が胤栄さんの木の槍をぶっ壊しました。
この勝負は引き分けみたいです。
「な に こ れ」
「達人同士の戦いです、強い人は大名から兵法とか武道の先生として雇われます」
「ゆかりん適応力高くない?」
「コーエーテクモさんのゲームやってたお陰ですよ!本当!」
「ついなちゃんかっこいい……」
麗白つむぎの目は、尊敬とかの目だった。
「どうや!」
「お見事、これなら道場を建てても問題はありますまい」
「さあゆかりはん、何貫で雇う?」
「道場建ててあげるからその間は3食昼寝つき寝るとこ確保で護衛費別で無賃なら」
「まぁしゃーない、ええやろ」
契約成立みたいです。
「あれー?もち子さんとの専属契約はー?」
「商品ができたら考えますよ」
「そんなあ」
今日も今日とて、賑やかな行燈屋の周りでした