「さぁ、見せてみろよ、アーマードライダーの中でも最強のお前の実力を!!」
羅刹の、その獰猛な獣を思わせる叫びと共に、その手に持ったスネーク棍を真っ直ぐとこちらに向けて、放っていく。誰が俺の事を最強だと言ったのか分からないが、俺自身は特に最強だと自称したつもりはない。
それでも。
「まぁ、お前に負けるつもりはないがな」
その一言と共にチェリーボウガンの引き金を引く。同時にチェリーボウガンから赤い矢が次々と、羅刹へと向かって放たれる。放たれた矢に対して、羅刹は瞬時にスネーク棍を回し、それを全て弾いていく。
「甘いんだよッ!」
そうしてそのまま一気に距離を詰めてくる羅刹に対し、俺は即座に避ける。だが、そんな俺の行動すら予測していたように、羅刹はそのまま勢いよく地面に突き刺すようにスネーク棍を振り下ろしてきた。
「お前もな」
俺はそれよりも早く、スネーク棍に向けて放つ。勿論、放たれた矢は反射されたが、その向かった先はスネーク棍の持ち主である羅刹。そのスネーク棍は見事に直撃し、それを受けた羅刹は大きく吹き飛ばされる。
「くっ……」
しかし、流石と言うべきか、すぐに体勢を立て直すと、再びスネーク棍を構え直してくる。やはりこの程度では倒せないか。ならば今度はもっと威力のある攻撃を叩き込むしかない。
「ならこれでどうだ?」
そしてすぐさま次なる一手を打つ為か、羅刹はまたもや俺に接近しようとしてきた。
それに対して、俺はまずチェリーボウガンを構える。
羅刹の放つスネーク棍が俺に迫ってくる中、それをあえて避けずにそのまま受ける事にしたのだ。
そして、そのままスネーク棍を受け止めると同時に、チェリーボウガンの先端から光弾を撃ち出した。それはまっすぐと羅刹に向かっていくが、羅刹はそれをスネーク棍を回転させる事によって弾き飛ばす。
しかし、それでも、その隙を逃すつもりはない。すかさず俺は羅刹へと向かって走り出すと、その顔面目掛けて、蹴り上げる。
「ぐっ……!」
当然だが、俺の攻撃に対して、羅刹はその腕を使ってガードするのだが、それで終わらない。さらにそこから連続攻撃を繰り出す事にした。まずは腹に一撃、次に顎に一発、最後に頭突きを食らわせてから一旦距離を取る為にバックステップを踏む。
「くそっ……! 調子に乗るんじゃねえぞ!!」
そうして、距離を取られた事がよほど嫌だったのか、羅刹は声を荒げながら、再びこちらに向かってくる。そんな彼に対して、俺は今度は拳を構えて迎え撃つ準備をした。
「オラァッ!!」
叫びと共に繰り出されたのは、右ストレートだ。それを俺もまた同じように右手を振り上げ、打ち返す。互いの攻撃がぶつかり合い、激しい衝撃音が周囲に響き渡った。
そして、次の瞬間にはお互いに後ろへと下がる。
「やるじゃねぇか、お前」
「そちらこそ……」
お互いの言葉を交わし合う。しかし、そこで羅刹は舌なめずりをしてみせた。
「でもなぁ……その程度じゃあ俺を倒す事はできねーんだよ!! このクソ野郎が!!!!」
「なら試してみるか?」
叫ぶと同時に羅刹は再び攻撃を仕掛けてくる。
それに対して、俺はすぐにチェリーボウガンにチェリーロックシードをセットする。
『ロックオン!』
鳴り響く音声。
それと共にチェリーボウガンをゆっくりと構える。
「おもしれぇ!! だったら!!!」『ソイヤッ! スネークフルーツスカッシュ!』
それと共に羅刹もまた、その手に持つスネーク棍を持ち、真っ直ぐと走ってくる。
スネーク棍には、エネルギーを纏っており、それをこちらに向けてくるのは明らかだ。
そして、そんな羅刹に対して、俺は……
「おぉおおおりゃあああ!!!!」
「ふんっ!!」
俺はチェリーボウガンによる射撃では対応しなかった。
むしろ、チェリーボウガンのグリップを握り絞め、そのまま無双セイバーを引き抜く。
連結から外れた無双セイバーは、そのままエネルギーを纏った刃で、一瞬、居合で斬り裂く。
「なっ、まさか、ここで近接」
「俺の得意分野は近接だから当たり前だろ」
「それはっそうかぁ」
同時に羅刹の変身は解除される。
羅刹と流浪の戦闘を行っている最中、華良とノアールもまた戦闘を行っていた。
「それで、聞きたいけど、なんでバロンのドライバーを破壊しようと考えたのかな?」
その言葉と共に華良はノアールに対して、そう問いかけていく。
互いに遠距離戦闘を軸に行いながらも、会話を行っていく。
「この計画と共に、ドライバーを受け取る者の身辺調査を行った。その結果、バロンの変身者である駆紋戒斗だけが、ユグドラシルの脅威になると判断した」
「それはまた」
「過去にユグドラシルによる父親の工場の買収の際、強引な姿勢ながらもユグドラシルは対価として巨額のお金を支払った。だが、その結果、最終的に母親は薬物の大量摂取で自殺し、父親も首吊り自殺した。
つまり、黒の菩提樹へと入る可能性が高い」
「それで、ここで潰そうと考えた訳ね」
「計画を完遂の為にね」
「だけど、それだけで、ドライバーを破壊させないよ」
その言葉と共に華良は瞬時に、その手に持つ杏弓を真っ直ぐとノアールに向ける。
力の限りで引っ張た弦から手を離すと共に放たれる矢は真っ直ぐとノアールに向かって、飛んでいく。
だが、ノアールもまた、その矢に対して、手に持ったカシスショットの引き金を引き、銃弾でその攻撃を相殺する。
その攻撃を行った後に、ノアールは素早くその場を離れ、華良との間合いを取る。
そして、ノアールが離れた瞬間に、今度は華良の方から一気に間合いを詰めて攻撃を仕掛けていく。
その行動を見たノアールも同じように華良の攻撃に合わせてカウンターを仕掛けようとする。
しかし、華良の方が先に仕掛けていたこともあり、ノアールの行動より早く華良は杏弓を振るい、ノアールへと攻撃を仕掛けた。
それに対してノアールは咄嵯の判断でカシスショットの銃身部分で受け止めることで、どうにか防ぐことに成功する。
だが、勢いのある華良の一撃を受け止めることはできず、そのまま押し切られる形で吹き飛ばされてしまう。
地面に転がったノアールは即座に立ち上がると同時に華良の姿を確認する。
すると、既に華良は次の攻撃に移っており、再び杏弓を構えている最中だった。
すぐに立ち上がり回避行動を取ろうとしたノアールだったが、華良の攻撃の方が速く、ノアールに命中する。
直撃を受けたノアールは先ほどと同じように大きく弾き飛ばされ、地面を転がっていく。
「くっ……」
華良の攻撃を受けて吹き飛んだノアールはなんとか起き上がるものの、すでに目の前には追撃のために駆け寄ってきている華良に対して、どうすることもできなかった。
華良はそのまま、倒れ込んでいるノアールに対して杏弓を振り下ろす。
その攻撃に対し、ノアールは両手でしっかりと握っていたカシスショットの銃身部分を使って攻撃を受け止めようとした。
その結果、華良の振り下ろした杏弓の刃はノアールの手の中にあるカシスショットの銃身部分に突き刺さり、ノアールの動きを止めることに成功する。
しかし、華良はすぐに次の行動へと移っており、杏弓を引き抜くと同時に蹴りを叩き込んだ。
その一撃を受け、ノアールは大きく後方へと吹き飛び、そのまま仰向けに倒れることになる。
「うぅ……」
「これで終わりだ」
華良はそう言いながらゆっくりとノアールに向かって歩みを進めていく。
一方、倒れたまま動けないノアールは何とか立ち上がろうとするも、ダメージの所為で上手く立ち上がることができずにいた。
「……どうやら、ここまでのようですね」
それと共に、ノアールも、その場から逃げていく。
「まったく、計画に心酔しているのも、考えないといけない」
そう、ここでの戦いは終わりを迎えた。
新たな、4人のライダー達との戦いが終えた頃だった。
「それで、依頼の方は受けてくれるか」
その言葉と共に、1人の男は、目の前にいる人物に対して、尋ねる。
「ふぅん、これが巷で最近話題になっている物ね」
そう言いながら、その手には戦極ドライバーがあった。
「貴方達は、これをアマチュアに配っているのでは?」
「俺達の任務は、このドライバーを使ってのデータ収集。一般人を含め、様々な対象を行う。その対象を選ぶ権利は、任された担当が決める事」
「つまりは、アマチュアでなくても良いという事ね」
その言葉に対して、首を傾げる。
「既に戦闘経験が乏しい人物達によるデータは回収済み。ならば、既に実戦経験のある人物が行った者に渡すのが必然だ」
「なるほど、貴方達が何を企んでいるのか分からないけど、あえて、その依頼、受けようじゃない」
その言葉と共に、机の上に置かれた戦極ドライバー。
そこにはブルーベリーとドリアン。
二つのロックシードも同時に置かれていた。
次回作の仮面ライダーの原作は
-
響鬼
-
カブト
-
ウィザード
-
ドライブ
-
ゴースト
-
エグゼイド
-
ビルド
-
ゼロワン