狭い建物内では、互いに不利だと感じた俺と紘汰は、すぐに建物の外へと出る。
建物の外の広場で、人がいない事を確認しながらも、こちらを追ってくるレッドホッドの奴らとインベスを見つめながら、俺達は瞬時に互いの武器を構える。
「はっ、こっちの方が数は有利なんだよ!!」
その言葉と共にレッドホッドのリーダーであるチェーンアレイを模した武装を使い、俺達に向かって、放っていく。
その際には、周りにいる自分のチームメンバーや、インベスの被害など考えずに放っていた。
「ちっ」
威力はそこまでない事もあり、俺達はすぐに横に避けて、攻撃を避ける。
だが、その避けた先には、既に下級インベスが待ち受けており、その爪を振り下ろした。
寸前で、俺は無双セイバーで爪を受け止めながら、引き金を引いて、エネルギー弾をインベスに叩き込む。
「がぁ!?」
「ははぁ、貰ったぁ!!」
それによって、後ろへと下がったインベスではあるが、その隙を突くように槍が俺に向かって、襲い掛かる。
すぐに地面を転がり、その攻撃を避けて、残ったエネルギー弾をそいつに浴びせる。
「流浪、こいつら、やばいぞ」
「あぁ、確かに」
それは、奴らの様子を見れば、分かる。
強さは、下級インベスよりも少し強く、上級インベスに勝てるかどうか怪しい程度。
おそらくはライダーの強さとしては、城ノ内と初瀬よりも弱いだろう。
だが、奴らが厄介なのは、ほとんど理性がない事だ。
「はははぁ、凄いぜ、最高にハイって奴だよなぁ!!」
普通ならば、互いに邪魔をしている事で、それが苛つきとなり、連携の邪魔となる。
だが、奴らは、邪魔になっても、それを気にせずに攻撃を続ける。
インベスですら、それで仲違いをするが、奴らは、それに気づかない。
自分の行動にしか興味がない烏合の衆。
だが、それはかなり厄介である。
「このままじゃ、被害が広がるだけだ。
ならば」
俺はそのままゲネシスコアを、戦極ドライバーにセットする。
「どうするつもりなんだ」
「変身は、あくまでも戦極ドライバーから提供されるロックシードのエネルギーで行っているだけだ。
ならば、そのエネルギー源であるロックシードを破壊すれば、奴らを止めれる可能性がある」
「だったら、俺も「紘汰は」えっ」
「お前は、インベスを頼めるか、これは、俺がやる」
これは、一歩間違えれば、ドライバーを通して、装着者を殺してしまう可能性がある。
ならば、人殺しの罪を、こいつに背負わせる訳にはいかない。
そう思っていた。
「何を言っているんだ、俺も止めたい気持ちは本当だ」
「それは、分かっている、だが「何よりも、あんたを一人にはさせない」紘汰」
それと共に聞こえたのは、怒りの声だった。
だが、どこまでも真剣であったのは、言葉から分かる。
「確かにあんたから見れば、俺はまだ子供で未熟かもしれない。
それでも、俺も、誰かを守りたい気持ちは、本当だ」
その言葉には、確かな覚悟を感じられた。
言葉を聞くと共に、俺は自然と笑みを浮かべながらも、立ち上がる。
「あぁ、そうだな。
けど、これは、本当に俺が適任なんだ、だから」
それと共に、俺もまた、手には、DJサガラから受け取ったエナジーロックシードを起動させる。
「その間、時間を稼いでくれ」『マスカットエナジー』
「・・・良いぜ、だけど、もしかしたら、俺が全部片付けるかもしれないぜ」『レモンエナジー』
それと共に、紘汰が取り出したのは、レモンエナジーとゲネシスコアだった。
まさか、凌馬の奴。
いや。
「今はこっちだな」『ソイヤッ!カキアームズ!居合抜刀にるろうに!ジンバーマスカット!ハハーッ!』『ロックオン!マスカットエナジー』
鳴り響く変身音と共に、俺はジンバーマスカットへと変身する。
だが、その姿は、これまでのジンバーにはなかった背面がマント状の装備がある。
そして、俺はそのまま腰にある柿鞘を無双セイバーに装填すると共に、俺は構える。
「ははぁ、仲間割れか、だったら」
「いいや、この人は、俺を頼ってくれた。
だったら、俺は、その期待に応える」『ミックス!オレンジアームズ!花道 オンステージ!ジンバーレモン!ハハーッ!』
それと共に、紘汰もまた、ジンバーレモンへと変身する。
その姿は、基本的なジンバーと変わりなく、手にはエナジーロックシードの標準装備と言えるソニックアローがあった。
「ここからは、俺のステージだ」
その言葉の宣言と共に、こちらに向かって来るインベスに向かって、斬り裂く。
ソニックアローは、凌馬が数多くのアームズウェポンの中でも、最も強い装備だと言える程の代物だ。
近接・遠距離にも対応しており、どのような状況でも対応が出来る万能武器だ。
その証拠と言うべきか、こちらに迫って来るインベスやレッドホッドの奴らに対して、今度は一方的な戦いを行っていた。
「くそっ、こんな所でやられて「準備は出来たぜ!」なっ」
そして、その一方的な戦いは、俺に十分な力を与えてくれた。
同時に、俺はそのまま走り出す。
それと共にマスカットエナジーの能力も、また発動する。
マスカットを彷彿させる黄緑色のエネルギー球を複数発現する事が出来る。
そして、柿鞘によって、十分にエネルギーが溜まる事によって。
「なっ、どういう事だ!
それは、俺を模した実態のある光の分身となる。
俺はそのままレッドホッドの奴らにあるザクロロックシードを瞬時に斬り裂いていく。
最低限の力で、装着者に被害を与えないように。
それによって、砕け散ったロックシードと共に、奴らの変身も解除される。
「嘘だろっ」
「決めろ!」
「おぉ!」『レモンエナジー!オレンジスカッシュ!』
鳴り響く音声、それと共に、周囲にいるインベスに向けて、そのままソニックアローを構える。
同時に交互に並んだオレンジとレモンの輪切り型のエネルギーを光の矢が通過し、そのままインベス達を瞬時に倒す。
「ひっひぃ!?」
変身する為の戦極ドライバーも、インベスも既にいない。
奴らは、その場から逃げだそうとするが、俺はその前に立つ。
「おい、まさか、このまま逃げられると思っているのか」
「ゆっゆるしてくれぇ」
「悪いが、かなりの悪さをしているからな。
悪さした分、街の人々に謝罪をさせて貰うぞ」
「わっわかりましたぁ」
そのまま、奴らは、それで終わらせる事にした。
それによって、今回の1件は無事に終わった。
「緋村さん、俺、やっぱり戦います」
「・・・良いのか、これからの戦い、もしかしたら、お前には耐えきれない真実が多く向き合う事になる」
それは、紘汰にとっては、辛すぎる親友を自らの手で殺した事実。
既に情報を知っているシドの事だ。
紘汰を動揺させる為に、奴は躊躇なく、使う。
「確かに、今でも戦いは怖いし、おそらくはこの先、受け入れる事が出来ない悲しい事が多く待ち受けているかもしれない。
だけど、それから逃げて、街の人達を見捨てたくないんです」
それは、彼の中にある強固な決意だろう。
この戦いを通して、皮肉にも、紘汰は一回り成長した。
「・・・紘汰、これから先、お前に話さなければいけない真実がある。
だが、今は、話さない」
「どうしてとは、今は聞きません」
「あぁ、お前を信じていないからじゃない。お前だったら、今、話しても受け入れられるだろう。
だけど、お前が覚悟を決めた時に、話そう
そうじゃなければ、お前に失礼だからな」
「そうですね、俺も、まだ迷っています。
だからこそ、覚悟を決めた時に、教えて下さい」
それで、紘汰は僅かだが、何かを察したような顔をした。
ここから待ち受ける真実が、どれ程辛いのか。
だが、それでも、受け止める為に、今は聞かないようにしている。
そうして、俺と紘汰は新たな一歩を踏み出す事が出来た。
だが、それは、同時に他の奴らも同じ事が起きていた。
俺達が戦った、その日の夜の出来事。
「・・・俺に一体、何の用があって来た」
それは、駆紋に訪れた試練であった。
深夜、近くに海が広がる場所。
そこはビートライダーズが、ダンスを行う場所としても、よく選ばれている。
その場所において、駆紋は、呼び出した人物を睨み付ける。
「あなたにぜひ、入って欲しいと思い、勧誘に来ました。
強さを求める、あなたならば」
「お前が、そんな事を頼みに来るとはな」
そう睨んだ先に金髪のモヒカンをした男がそこにいた。
その男を、駆紋は知っていた。
「お前のような卑怯者が俺に何の用だ、シュラ」
次回作の仮面ライダーの原作は
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響鬼
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カブト
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ゴースト
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エグゼイド
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ビルド
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ゼロワン