仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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重ねる面影

その日の駆紋は機嫌が悪かった。

自分にとっては、あまり会う気はない待ち合わせした相手と会う為だった。

 

「それで、俺に小言か」

 

そう、目の前にいる御影に対して、問いかけるように言う。

 

「さぁな、だが、お前が既に奴らと接触をしているのは、知っている。

だからこそ、お前に問いたい。

お前は奴らの所へと行くつもりなのか」

「そんな事、お前には関係ない。話がそれだけならば、もう行くぞ」

 

それだけ言うと共に苛立ちを隠すつもりはなく、そのまま、去って行く。

 

「待て、まだ、話はちっ」

 

すぐに話を続けようとしたが、既に駆紋はそこからいなくなっていた。

同時に、その話を見ていた一人の人物が、近づく。

 

「あんた、もしかして戒斗の師匠的な奴なのか?」

「君は確か、駆紋と同じチームのザックだったか?何の用だ?」

「いや、その戒斗の奴が最近、色々と無茶をしていると聞いてな。俺が聞いても、全然答えてくれないからな」

「・・・そうか、だが、すまない。君達には、まだ話す事が出来ない」

 

未だに、この街にある脅威を、彼らに教える訳にはいかない。

それが、さらなる混乱になると、感じたからである。

 

「そうか、けど、あんなに苛ついている戒斗は久し振りに見たぜ」

「・・・私は、あまり良い教育係とは言えないからな」

 

そうしながらも、御影は顔を曇らせていた。

 

「そうなのかな」

「えっ?」

 

それに対して、ザックは首を傾げる。

 

「その、俺もあまり詳しくは聞いていない。

けど、戒斗から少し聞いた事があるんだ。

あんたの事は、俺の弱さを思い出させる奴にそっくりだと」

「私が、弱さに」

 

それと共に、思い出したのは、戒斗のプロフィールであった。

彼がユグドラシルに深い恨みを持つ理由。

それは、彼の父親が経営していた街工場を、ユグドラシルか大金で買った事。

そして、それから酒を溺れ、最愛の家族に暴力を振るった事。

そんな日々が、彼の家族を殺した。

 

「ユグドラシルに恨みがあっても仕方ないかもな」

「たぶん、あんたを見ていて、親父さんを思い出したんじゃないのかな?」

「私を?私はそんな歳じゃないぞ」

「俺だって、分からないよ、けど、もしも弱さの象徴だと言うぐらいだからな」

 

駆紋が自身と父を同じように見ている。

それは、彼にとっては、初耳であり、首を傾げる。

 

「だが、このままでは、シュラの所に」

「シュラの元に?

それは、あり得ないだろ」

「何?」

 

ザックは、まるで確信をするように言う。

 

「その、ガキの俺が言うのもなんだけどさ、戒斗の事、信じてくれないか。

あいつは確かに強者こそ絶対だと思っている。

だけど、決して悪い奴じゃない」

 

そう言ったザックの言葉に、彼を動かす事が出来た。

 

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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