仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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理解と共に

呉島光実は、頭が良い方だろう。

既に成人を迎えている葛葉紘汰や、他のチームメンバーと比べても賢いだろう。

だが、そんな彼にとって、チームメンバーと共にいるチーム鎧武という居場所は、とても居心地が良かった。

自分を受け入れてくれる居場所である事もあり、彼はこの場所を守りたいと思っている。

 

「兄さんは、反対はしないんだ」

「あぁ、私自身も、悪友と言える2人がいたからな。お前にとっての居場所がそこならば、これからも守り続ければ良い」

 

少し前までは、兄とこうして話す事すら、あまりなかった。

だが、アーマードライダーとして、対面し、一緒にいる。

そして、自分を認めてくれる。

それに対して、彼はどこか不思議な気分であった。

自分の居場所がある。家族がそれを受け入れてくれる。

それらは、彼にとっては幸福であり、これまでの人生の中も幸せだっただろう。

だからこそ、不安があった。

 

「・・・兄さん、聞きたい事があるんだ」

「お前の事だ、既に察しているだろう」

 

それに対して、貴虎は、どこか迷った様子を見せながらも、そのままPCを持ってくる。

 

「それじゃ、やっぱり、裕也さんはっ」

「・・・あぁ、死んでいる」

 

その言葉に、どこか受け入れられない感情。そして、その予測がやはり当たってしまった。

その二つが同時に、彼に襲った。

 

「なんで、裕也さんが」

「これは、私達の責任だ。私達が、シドの裏切りに気づかなかったから」

「シドがっ、一体どういう事なの!」

 

それを聞くと共に映像を見ながら、それらのヒントと共に、辿り着く。

 

「当初の計画ではシドが売人として、ビートライダーズに戦極ドライバーを配る予定だった。

だが、最初の装着者となるはずだった彼の前に、なぜかクラックが開いていた」

「裕也さんは、なんでクラックの中に」

「ヘルヘイムの森の果実は、生き物を引き寄せる匂いを出している。

彼は、それによって、ヘルヘイムの森の中に入り、そのまま果実を口にした」

「果実を口にした人は」

「・・・インベスになる」

 

それと共に、見た映像。

そして、そこからの顛末。

 

「シドは、当初はそれらを事故として、その後も戦極ドライバーを回収する予定だった。

だけど、偶然、葛葉紘汰が拾った事で、失敗。

さらには、緋村が奴らを発見した事から、罠の可能性を想定し、現在の形へと計画は切り替わった」

 

それらの話を聞いた後、彼は、立ち上がった。

 

「光実、どこに行く気だ!」

「シドを探すんだ!あいつがいたら、また誰かが狙われる!」

「だとしても、無計画に探しても意味はない、奴らの恐ろしさは、分かっているはずだ」

 

そう言いながら、貴虎は見つめる。

 

(兄さんは臆病になっている。

あの人を、自分の手で追い詰めたから。

きっと、それは誰も攻められないし、僕も同じだ、もしも)

 

そんな思考の最中、彼の携帯に、メールが届いた。

貴虎には、見えないように。

 

「メールか?」

「うん、チームの皆から、今度のダンスの練習について」

「そうか」

 

そう、貴虎は安堵の笑みを浮かべていた。

だが、その内容は違った。

それを、兄には、悟らせないように。

 

(チームの皆も、兄さんも、僕が守る。

これ以上、あいつの好きにはさせない)

 

それが、シドからのメッセージだと悟らせない為に。

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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