仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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空虚の向こう側

清姫の奇襲に対して、俺と湊さんは互いに背中を任せながら、何時、攻撃が仕掛けられるか分からない状況に対して、冷静に見渡す。

周囲の建物、ザクロロックシードによって操られている人々の気配、それらが、清姫の気配を完全に消しており、こちらの攻撃を完全に阻止している。

 

「それで、何か手はあるのかしら?」

「正直に言って、俺の手持ちのロックシードで対応は出来ないでしょうね、湊さんの方は」

「私もね、ゲネシスドライバーはエナジーロックシードの性能を最大限発揮するのは向いているけど、特殊能力がほとんどない。シンプルな分、こういう時はつらいわね」

 

それと共に、俺達は軽口を叩きながら、現状の打破に必要な情報を整理していく。

 

「だけど、そういう意味では、ある意味、私達はコンビを組んでいて、運が良かったわね」

 

同時に湊さんは、ゲネシスドライバーに装填されていたピーチエナジーロックシードを取りだし、こちらに向けて投げる。

それの意味を察した俺は瞬時に、懐にあるマスカットエナジーロックシードを交換するように、投げ、それと同時にドライバーにセットする。

 

『ソイヤッ!カキアームズ!居合抜刀にるろうに!ジンバーピーチ!ハハーッ!』『ソーダ!マスカットエナジー!』

 

瞬間、俺はそのままピーチエナジーロックシードをそのまま柿鞘に装填すると共に、構える。

 

『ロックオン!ピーチエナジー!』「ふぅ」

 

俺は、そのまま、目を閉じる。

視界は、暗闇で支配すると共に、全てを耳に集中する。

 

「さて、それじゃ、こちらも仕事をするわ」『ソーダ!マスカットエナジースカッシュ!』

 

湊さんは、その手に持つソニックアローを構えながら、その引き金を引く。

ソニックアローから放たれた矢は、周囲の建物を破壊する。

破壊された音、それと共に聞こえてくる僅かな音。

それらの中で、乱れる音。

湊さんの放った攻撃に対して、避ける動作もなく、突っ込む足音。

だが、その中で、ただ一つだけ。

僅かで、微かで、本当ならば聞こえるはずのない音。

 

「そこか」『ピーチエナジースカッシュ!』

「っ」

 

同時に俺はそのまま移動した。

 

「手応えは、僅かしかない。だが」

「ぐっ」

 

清姫は、その手にはソニックアローで防いでいた。

それでも、既にその音は分かった。

 

「音は分かった、ならば!」『ピーチ!』

 

俺はそのまま柿鞘を、清姫に向けて投げ、同時にカキロックシードからピーチロックシードに入れ替える。

柿鞘に当たった事で、一瞬だけ怯んだ清姫に対して、俺はそのまま桃紐と連結させた無双セイバーで、周囲を囲んだ。

 

「っ」

「動くな、既に、ここは、俺の空間だ」

 

桃紐によって、形成された結界。

それに対して、清姫は、動く事は出来ない。

 

「本当に厄介ですね、長年の経験と言いますか」

「積みたくない経験だけどな」

 

俺はそう、軽口を叩きながらも、そのまま湊さんと共に目配らせをする。

 

「ですが、そちらも甘い事はよく分かりました」

「何を」「っ今すぐ、逃げるわよ!!」

 

俺がそう問いかける前に湊さんが俺の元に近付き、走り出す。

疑問に思っていると同時に、周囲の建物が突然、爆発する。

 

「まさかっ、ザクロロックシードの自爆機能っ」

「先に、そちらを破壊するべきだったわっ」

 

それと共に既に、その街は爆煙に包まれた。

 

「さて、これからどうするの?さすがにこの状況で追えるのかしら?」

「いやぁ、そうとう素早いですよ、本当に。たぶん、これはロックビークルを使って、あぁ、あっちに入ったか」

 

俺はそう言いながら、桃紐を、そのままたぐり寄せる。

一瞬だけ、清姫の身体の一部に結んだが、どうやら無駄に終わってしまったらしい。

 

「けど、無駄ではなさそうだな」

「あぁ」

 

そのまま、俺達はそのまま進む。

先程までの爆心地を進む。

向かった先を見ると、崩れる建物の一部を払っていく。

すると、そこには、洗脳された一部の人達がいる。

あの場、俺が僅かに時間を稼ぎを行ったおかげで、マスカットエナジーロックシードの力で形成されたバリアを含んだ矢でザクロロックシードを破壊した。

それによって、少しだけだが、生き残りがいる。

 

「とりあえず、この人達から僅かでも情報を探りたいけど、ユグドラシルからの人員は、来るのは遅くなりそうかなぁ」

「これだけ派手にやったから、すぐに来るでしょ」

 

それと共に、俺達はその場の瓦礫に座る。

時間もある事だから、少しだけ確かめる意味も込めて、聞く事にする。

 

「湊さんは、なんでこっち側にいるの?」

「あら、敵側の方が良かったのかしら?」

「そうね、あえて言うならば、向こうはどこか空虚で、意味が分からない。だけど、こっちはある意味、分かりやすく、そして興味がある。

その程度よ」

「その程度か、だったら、あなたが惹かれる人間が現れたら、勿論、そっち側に行くんでしょ?例え、人類と敵対しても」

「そういうあなたは、どうなのかしら?あなたは、自分の守りたい物の為ならば、人類と敵対する気はあるのかしら」

 

それに対して、俺は僅かに悩んだ末に。

 

「かもしれないな。結局は、俺は人類の存亡よりも、守りたいと思った者の為に戦うだけだから

 

俺は、そう答えるしかなかった。

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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