先日の一件から、すぐに俺は紘汰を特訓させる事にした。
戦極ドライバーは、今後の計画で必要な物だ。
そして、その力を使いこなすには、訓練が必要だ。
「とりあえず、今回は基本となる無双セイバーの使い方を学んで貰うぞ」
「これの事ですか?」
そう言いながら、腰にある無双セイバーに対して、首を傾げながら言う。
「無双セイバーは、戦極ドライバーでも基本的に装備されている物だ。おそらくは、その使う事が多くなるからな」
それと共に、互いに無双セイバーを構える。
「それじゃ、始めるぞ」
俺はその言葉と共に腰にある無双セイバーをゆっくりと構える。周りには誰もいない事も確認しており、安全は確保している。
「よっしゃぁ、行くぜ」
紘汰もまた、すぐに腰にある無双セイバーを取りだし、構える。
未だに変身できるようになって、一日も経っていない事もあり、かなりぎこちない動きだ。しかし、俺としては十分過ぎる程だ。まだまともに戦えるようになるまで数日は掛かるだろうと思っていたが、案外やれる。
俺はそう思いながら、一気に走り出し、まずは様子見で無双セイバーで斬りかかる。
だが、紘汰はそれをしっかりと見切り、左手に持つ無双セイバーで防ぐ。そして、反撃とばかりに振り上げようとする。
「甘いっ」
俺は瞬時にバレットスライドを引き、引き金を引く。
「えっ、嘘だろっ!」
無双セイバーからの突然の銃弾に驚きを隠せない紘汰は、そのアーマーに火花を散らしながら、後ろに下がる。
「無双セイバーは、遠距離攻撃もある程度は行える。それだけではなく、こうして近づかれた際の牽制にも使える」
「いきなり過ぎるでしょ」
「まずは、身体で覚えろ!」
それと共に再び駆け出しながら、無双セイバーを突き出そうとする。紘汰もそれに反応して、剣を振るう。しかし、それはフェイントであり、本命の攻撃は右拳による突きだった。
その攻撃を予想していなかったのか、紘汰は反応が遅れてしまい、腹に当たる。
くの字に折れ曲がったまま、後ろへと吹き飛ばされるが、すぐに体勢を立て直す。
アーマーのおかげで、ダメージはあまりなく、模擬戦という事で、ある程度は手加減はしている。
それでもかなりの衝撃を受けたようで、腹部を押さえている。「まだまだこれからだ」
俺はそう言いながら、さらに追撃を仕掛ける。
今度は足払いを行い、転倒させる。そのまま馬乗りになり、無双セイバーを振り下ろす。
紘汰はその一撃を防ぐべく、右手で持った無双セイバーを横にして防御する。金属同士がぶつかり合い、火花が散り、辺り一面に光を放つ。
「なかなかやるじゃないか」
俺は少しだけ感心したように言う。この一ヶ月の間、ほぼ毎日のように俺と特訓を行っていた。最初はすぐにバテていた紘汰だったが、今では長時間の戦闘を行えるようになっている。これは大したものだと思う。
紘汰はすぐに起き上がり、距離を取るために後退するが、それを逃さず、一気に詰め寄る。そして、またもや無双セイバーを叩きつけようとする。しかし、その瞬間、紘汰は一瞬にして姿を消した。
「なっ……」
俺は驚くと同時に背後から気配を感じ取り、咄嵯に身を屈める。すると、頭上ギリギリを通り抜ける斬撃があった。
「あれを避けるか」
「まあな」
俺の背後に現れた紘汰は、驚いたような表情を浮かべており、俺はそれに答える。
ここまでの戦いで見ても、未熟な部分は確かにある。
だが、それと共に素質は確かにある。
初変身で、既に上級インベスを倒している事から考えても、十分に才能はあると言えるだろう。
ただ、まだ荒削りの部分もあるため、そこを補っていかなければならない。
俺は立ち上がり、無双セイバーを構える。
紘汰もまた同じように構えると、再び攻撃を仕掛けてきた。先ほどよりも速いスピードで接近し、袈裟斬りを放ってくる。俺はそれを紙一重で回避し、そのまま一太刀を浴びせる。
「くっ」
それが戦いの決着となった。
「ここまでだな」
そのまま、俺は変身を解除する。
それと共に紘汰もまた、変身を解除する。
「はぁ」
「どうしたんだ?」
紘汰は何やら落ち込んでいる様子だった。
「どうしたんだ?」
「いや、俺、変身出来るようになったけど、バイトで上手くいかなくてさ」
「変身して、バイトをしたのか」
それには、ある意味、苦笑してしまう。
「俺は、この力、使いこなせていないのかな」
「それは、多分、どう使うのか、まだ迷っているんじゃないのか」
「迷っている」
紘汰も、その一言に対して、頷いた。
「だけど、どうすれば良いのか」
「それは、お前自身が見つける事だ」
俺自身もまた、その答えが見つからないからな。
「俺自身か」
そう、紘汰もまた、悩み続けていた。
次回作の仮面ライダーの原作は
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響鬼
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カブト
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ウィザード
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ドライブ
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ゴースト
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エグゼイド
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ビルド
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ゼロワン