例のインベスを見つけた後、俺はその場を動かなかった。
それは、インベスを逃がさない為でもあるが、凌馬に頼んで、こちらに来てもらっている二人を待つ為である。
「オレノッベルト!オレノッベルト!!」
眼前にいるインベスは、目の前にあるエネルギーの壁に対して、その爪を何度も攻撃を行う。
だが、メロンエナジーロックシードの力によって、生成されたその壁を壊す事は、インベスが破壊する事は出来なかった。
その光景を見ながらも、俺はゆっくりと、待っていた。
やがて、足音が聞こえ、見つめる。
「悠さん」
そこには紘汰と光実の二人が来る。
既に二人には、事前に情報を渡していた。
だが、それでも、その目で見るまで、それが嘘だと信じたかった思いが、彼らの目に見える。
「あれが、裕也さんの、だけど、本当に」
現場に来た光実。
だが、それが本当に真実なのか、疑うようにゆっくりと見る。
対して、紘汰は、そのインベスを見ると共に、記憶がフラッシュバックしたように、頭を抑える。
「…いや、あの時、俺を見ていたインベスだ、間違いない」
それと共に、紘汰はそのまま裕也に変わったインベスへと近づく。
それに対して、インベスは、紘汰の姿を見た瞬間、反応する。
「裕也、俺だ、紘汰だ、分かるか」
「コゥタァ」「「っ」」
瞬間、インベスが僅かに反応が変わる。
それには、俺も光実も驚きを隠せなかった。
「そうだ、紘汰だ!分かるよな!!」
それに対して、僅かな希望が見えたように、紘汰はそのまま近づく。
だが、紘汰の腰にある戦極ドライバーへと、目を向けると
「ベルトォ!!」「っ」
再び、暴走したように、眼前にあるシールドに攻撃を仕掛ける。
電気が爆発するような音と共に、再び弾ける。
「やはりっ、インベスになってしまった以上、人間にはっ」
その言葉と共に、光実は、その手にはブドウロックシードを握る。
それに反応したのは、紘汰だった。
「待ってくれ、ミッチ!まだ、諦めるには早いっ」「それは、そうです!けどっ、これ以上、裕也さんをっ怪物の姿で苦しませたくないっ」
それと共に光実は、紘汰と裕也だったインベスを交互に見る。
「僕は、これ以上、二人が苦しむ姿を見せたくない」「けどっ」
そう、二人が涙染みた声が響く。
それに対して、インベスは、その様子を見て、何か変わる。
「オレハチームノッエガオっ」
すると、インベスは何かに気付いたように上を見上げる。
俺もまた、その方向を見る。
見つめた方向に見えたのは。
「っ、まずいっ!」
そこに隠れていたのは、清姫だった。
奴は、その手にあるソニックアローを、真っ直ぐと、紘汰達に向けていた。
「避けろっ、紘汰っ光実!!」
「「っ!」」
その俺の言葉に疑問に思うと同時だった。
裕也だと思われるインベスは、拳を固めて、エネルギーの壁を打ち砕いた。
それと同時に、背中に生やした翼を巨大化させ、そのまま紘汰達の元へと向かう。
「裕也っ!」「ぐっ」
紘汰達は襲われると思ったのか、一瞬構えた。
だが、なんとインベスは、その身体を、紘汰達に襲い掛かろうとした攻撃を、その身を盾にして、防いだ。
「ガァッ」
「えっ」「裕也さん」
それと同時だった、ゆっくりと、インベスの姿は、人間の姿であった裕也へと戻っていく。
「裕也っ、お前っ」
「ははっ、まったく、お前達を見ていたら、放っておけないよ」
「裕也さんっ正気にっ、いや、それよりも怪我がっ」
その事に対して、喜ぶべき事だと分かる。
インベスとなって、人間へと戻った。
だが、腹部を貫くその矢は彼にとっては致命傷だと、分かる。
「この怪我っなんとかしないとっ」
「無駄だ、たぶん、俺は死ぬ。それにったぶんっ意識が戻るのもっ無理かもしれないなっ」
「そんな事ないですよっ、成功したんだったら」
悲痛な叫びをしながら、裕也を助けようとした。
だが、それに対して、首を横に振る。
「良いんだ、これで」
「裕也っ」
それに対して、裕也は、笑みを浮かべる。
「本当だったら、こうやって、最後に話す事も出来なかった。むしろ、これは幸運な部類だったんだ」
「そんな事はっ」
「だからこそ、二人に頼めるんだ」
そう、裕也は、紘汰に目を向ける。
「紘汰、頼む。お前にその戦極ドライバーを託す。だから舞や、チーム鎧武を守ってくれ」
「っあぁ、分かったっ」
「ミッチ、お前には、ほとんど何もしてやれなかったな」
「そんな事はっありませんっ、僕にとって、チーム鎧武があったからっ僕はっ」
「泣くなよ、たく」
そのまま、裕也は、その身体から、一つのロックシードを生み出す。
その形状には、見覚えがあった。
かつて、凌馬が作り出した試作品に似たロックシード。
「これをっお前に託す。
だからこそ」
そのまま、裕也は。
「白いインベスをっ探せっ」
「白い」「インベス」
「あぁ、あいつはっ、金色に輝く何かを持っていた。
それは、まるでこの森を操れたような気がした」
「まさか、黄金の果実っ」
それと共に、笑みを浮かべる。
「だから、あとは頼んだぞ」
その言葉を最後に裕也は、二人を突き飛ばした。
「「裕也」さんっ!」
同時に、裕也は、爆発した。
今度こそ、裕也との正真正銘の別れ。
手を伸ばしながらも、それは決して届かない。
「次は、お前達だ」
同時に清姫が近づく。
「お前だけはっ」『カチドキ!』
紘汰は、その手に、カチドキロックシードを起動させ、戦極ドライバーに装填する。
そして
「えぇ、絶対に許さない!」『ヨモツヘグリ』
光実が起動させたのは、なんとヨモツヘグリロックシード。
それに対して驚いている間にも、各々がドライバーにセットする。
「「変身!」」
『カチドキアームズ! いざ、出陣! エイ・エイ・オー!』『ヨモツヘグリアームズ!冥・界!ヨミ・ヨミ・ヨミ』
二つの音声が鳴り響く。
同時に紘汰は、カチドキアームズへと変わる。
それと共に、光実もまた、その身にヨモツヘグリアームズが身に纏う。
禍々しい雰囲気を一瞬だけ出す。
だが、次の瞬間、龍玄の瞳の色は、一瞬不気味に映ったかと思うと、次の瞬間には、龍玄の紫色の瞳へと変わった。
「行くぜ、ミッチ」「えぇ紘汰さん」
それと共に二人は構える。
「「ここは、
補足
今回、登場したヨモツヘグリロックシードは、戦国凌馬が開発したヨモツヘグリとは別物となっています。
裕也が、インベスとなりながらも、再び戻ってきた彼自身の生命エネルギーを使い、作り出したロックシードの為、通常のロックシードよりも、多くのロックシードを摂取したインベスから生成されたロックシードの為、そのエネルギー量は通常のロックシードよりも高くなっています。
インベス自体が、ヘルヘイムの森の一部でもあり、身体からヘルヘイムの蔦を生やす描写があるので、果実も生み出せると考え、そのままロックシードに変える事もできると考えました。
なので、本来のヨモツヘグリロックシードよりも、ライチロックシードに性質的には似ています。
次回作の仮面ライダーの原作は
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響鬼
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カブト
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ウィザード
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ドライブ
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ゴースト
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エグゼイド
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ビルド
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ゼロワン