仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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託された友の

周囲を囲むオーバーロードとインベス。

その数は、数えるのも馬鹿らしい程に多い。

未だに怪我が治りきっていない最中で、俺が戦っても生き残れるのかどうか分からない。

だが、それはいらない心配であったのが分かる。

 

「ふんっ」「ぐっ」

 

ロシュオは、その手に持った巨大な剣を周囲に薙ぎ払うだけで、簡単にインベスを吹き飛ばした。

それだけではなく、同じオーバーロードでも、まるで相手になっていないように、次々と倒していく。

 

「これが、オーバーロードの王の実力なのか」

 

それに対して、俺は驚きを隠せなかった。

おそらく、俺達が全員で戦っても、勝てるかどうかも分からない。

その最中で俺はふと、ある場所に目を向ける。

 

「くくっ」

 

その気味の悪い笑みを浮かべているレデュエが、その手にある槍を投げていた。

それに気づいたロシュオは、驚愕に目を見開いていた。

 

「ぐっ」

 

それが、決定的な隙になる事を、レデュエは分かっていた。

その攻撃をした場所は、ロシュオが大切にしていた女性と友の墓。

ロシュオはすぐに手を伸ばすが、それよりも早く、ロシュオの背中から多くの攻撃が当たる。

 

「うおおおぉぉ!!」『サクラアームズ!』

 

俺は叫びながら傷ついた身体で、その槍を弾き返した。

怪我をした俺の身体で、それを防いだのは奇跡に近かった。

 

「ふむ、破壊する予定だったが、なぜそれを止めたんだ」

 

その俺の行動に疑問に思ったレデュエが、こちらに問いかける。

その言葉は、オーバーロード語ではなく、日本語という事で、既に学習しているようだ。

だったら。

 

「決まっているだろっ、友の大切な物を守る。それだけだっ!!」

「っ」

 

それには、その場にいた全員が、驚いた様子だった。

そして。

 

「くくっ、馬鹿馬鹿しいなぁ。では、その傷ついた身体でどこまで出来るのか、楽しめそうだなぁ」

 

そう、レデュエは、ゆっくりとこちらに近づく。

このままでは、そう考えていた時だった。

 

「レデュエ、貴様は確かオモチャが壊れた瞬間が一番面白いと言ったな」

「あぁ、そうだが、何をっ」

 

それと共に、レデュエは、ロシュオの方へと目を向ける。

それと共にレデュエは、驚きを隠せない様子だった。

 

「それは、黄金の果実っ、何をするつもりだっ」

「簡単な話だ。こんな下らない玩具、既に私には必要なかったという事だ」

「なっ、まさか」

 

それよりも早く、ロシュオは、その黄金の果実を握り潰した。

 

「あぁ、貴様ぁぁ!!」

 

その行動はレデュエを怒りに支配させるのは十分だった。

だが、黄金の果実はまるで意思を持ったように、幾つもの欠片に分かれ、その内の一つが俺の手元に。

それは、その形は錠前というよりは鍵に似ている。

 

 

「これはっ」

「まさか、この力を最初に託せたのが、最後の友だったとはな」

「ロシュオっ」

 

それは、彼自身の命があと僅かだという事が分かる。

 

「胸を張れ。胸を張って、お前の世界のために戦え。負けるな。こんな、間違った世界に負けるな!」

 

その、ロシュオの言葉を聞くと共に。

 

「あぁ、分かったよ!」『フルーツバスケット!』

 

鳴り響く音声。それと共に、俺は戦極ドライバーの横に装填する。

エナジーロックシードと似たような形で、装填出来、そのまま差し込む。

 

「変身っ!』『ロックオープン!極桜!大・大・大・大・大剣豪!』

 

鳴り響く音声。

それと共に、俺の身体は変わる。

それは、これまでのサクラアームズとは、違った。

背中には白いマントがあり、全身が白い桜を思わせる鎧を身に纏う。

そして、俺の腕を覆うように両手には籠手があり、その両腰には、無双セイバーがある。

この姿になった瞬間から、まるで人間ではないように、身体が軽くなった。

同時に、俺は、そのままロシュオの近くにいる奴らを吹き飛ばした。

 

「なっ」

 

そのまま俺はロシュオを、彼らの墓の近くに座らせる。

 

「すまない。もしかしたら、お前の同胞を」

「・・・良いんだ。いや、むしろ、お前にその責任を押しつける私を許してくれ」

 

それは、まるで憑き物が取れたような声だった。

同時に、俺はそのまま奴らに目を向ける。

 

「悪いが、ここから、お前達に、容赦はしない」




今回、登場した極桜が、今作の流浪における最終形態を予定しています。
その活躍は次回、お楽しみに。

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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