仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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師匠同士の決闘

 あの戦いから、時間が経った。

 紘汰達にも伝えたように俺自身は、流浪という名だけ出ている。

 だからこそ、菜々子の方も気づいていない。

 

「……それでも、いつかは、いや、そう思うだけで、何も踏み出せていない」

「お兄ちゃん」

「うわっと」

 

 俺がそう悩んでいると、こちらを見つめている菜々子に振り返る。

 あの時から、あまり人の目を合わさないように、フードで顔を隠している状態だった。

 

「どうしたんだ?」

「これって、やっぱり、関係しているのかな」

「ビートライダーか?」

 

 そう、菜々子は、そう聞いてくる。

 

「……分からない。けど、お前はどう思うんだ?」

「……私も。だけど、あの時の奴と同じだった」

 

 それと共に菜々子は、思い出したように震える。

 

「あいつが持っていた刀と、この2人が持っている刀、同じだった。

 そして、その刀で」

 

 菜々子が思い出した光景。

 それは、俺も知っている。

 当事者だからこそ、知っている。

 雨の降る中で、菜々子と一緒にいた。

 そして、菜々子の親友だった子の澪ちゃん。

 その澪ちゃんを、刀で斬り裂いた。

 

「それじゃ、俺は仕事に行くけど、何かリクエストは?」

「……なんでも良い」

「そうか」

 

 そのまま、俺は、そのまま家に出て行く。

 同時に、先程までの動画を思い出す。

 

「はぁ、紘汰の奴、少し調子に乗っているな」

 

 そう言いながら、俺はそのスマホの映像で確認する。

 そこにはビートライダー達の活動が映されている。

 紘汰が、鎧武へと変身して、他のビートライダー達が操るインベスと戦っている。

 

「さて、どうするべきか」

「何やら、教えが甘い様子が見られるが」

「……何の用だ、御影」

 

 俺に話しかけた人物に、俺は振り返らずに、その要件を聞く。

 

「プロフェサー凌馬からの依頼で、私も最近になって、1人の青年を教育する事になった。近いうちに、あなたの弟子である鎧武とも戦う事になる」

「あいつらしいと言ったら、らしいな。それで、俺に何の用だ?」

「なに、教え子が戦う前に、今のあなたの実力を知っておきたいと思いましてね」

「あっそ」

 

 その言葉に対して、俺はすぐに立ち上がる。

 

「悪いが、今の俺はかなり機嫌が悪いぞ」

「ユグドラシルの計画から逃げたあなたを前にした私に、言いますか」

 

 同時に、俺達は、そのまま人気のない場所へと向かって行く。

 それと共に、互いの戦極ドライバーを腰に巻く。

 

『カキ』『ナシ』

 

 互いのロックシードを構える。

 そして、ロックシードを戦極ドライバーにセットし、構える。

 

「「変身」」

 

『ソイヤッ! カキアームズ! 居合抜刀にるろうに!』『カモンッ! ナシアームズ! ナイト・オブ・シールド』

 

 それと共に、俺達は変身を完了し、ゆっくりと構える。

 俺は、その手に持つ無双セイバーで、それに対して、ラウンズは、両手に持つナシリフレクターとソードブリンガーをゆっくりと構える。それは端から見たら、侍と騎士の決闘を思わせる光景だろう。

 俺達二人は同時に走り出す。

 そして、俺の持つ無双セイバーと、ラウンズの振るうナシリフレクターとソードブリンガーがぶつかり合う。

 だが、鍔迫り合いにはならず、互いに弾き合って後ろに飛ぶ。そして、またすぐに間合いを詰めて斬り結ぶ。

 今度はお互いに刃をぶつけ合ったまま力比べだ。しかし、やはりと言うべきか、力で勝っているのはラウンズの方だった。

 このまま押し切られると思う。

 だが、俺はラウンズの盾であるナシリフレクターを踏み台にして、彼の頭上へと跳んだ。

 そのまま空から無双セイバーを振り下ろす。

 それに対し、ラウンズは素早くソードブリンガーを振るって防いだ。

 鍔迫り合いになり、俺達は至近距離で睨み合う。

 すると、不意にラウンズが笑った。

 

「貴方もなかなかやるわね。だけど、私の勝ちよ」

 そう言って、ラウンズはソードブリンガーの斬撃が襲い掛かろうとする。

 だが。

 

「よっと」「なっ」

 

 俺は腰に装着している柿鞘で、その斬撃を受け流す。

 

「鞘を、そんな使い方を!?」

 

 驚くラウンズに対して、俺は苦笑いを浮かべた。

 

「まぁ、普通ならしないんだけどさ」

 実際、こんな事をするのは初めてだし、そもそも実戦でもやった事はない。

 だが、常識に囚われてはいけない。

 俺は受け流すと同時に、ラウンズのソードブリンガーを持つ手を殴る。

 それによって、ソードブリンガーを地面に落ちると共に、そのまま柿鞘を投げて、ラウンズを後ろに下がる。

 地面に落ちたソードブリンガーを取ると共に、無双セイバーとソードブリンガーの二刀流で攻め立てる。

 

「なにっ」

「さぁ、行くぜ!」

 

 そのまま、俺は両手に持った剣で、ラウンズに斬りかかった。

 それを、ラウンズは何とか捌くものの、反撃に出る余裕はないようだ。

 しかし、このままではジリ貧になると思ったのか、突然バックステップして距離を取った。

 だが、それは決定的な隙であった。

 

『カキスパーキング!』

 

 鳴り響く音声と同時に、そのまま両手に持った武器にエネルギーを纏いながら、そのまま斬り裂く。

 両手に持った武器のエネルギーが、まるで龍のように暴れながら、その斬撃をラウンズに向かって放った。

 その攻撃に対し、ラウンズは慌てて回避しようとするが、もう遅い。

 放たれた二つの斬撃は、ラウンズをそのまま吹き飛ばされ、変身を解除させた。

 

「うぐぅ」

 地面へと倒れたまま、痛みに耐えるように声を上げる。

 

「俺の勝ちだな」

 俺の言葉に、ラウンズは悔しそうな表情を見せる。

 そして、立ち上がると、こちらを睨みつけた。

 

「まさか、ここまで強いとは思わなかったわ」

「そりゃどうも」

 

 素直な賞賛の言葉に、俺は苦笑いをする。

 その時だった。

 

「んっ、凌馬か?」

 

 突然の凌馬からの電話に、俺は首を傾げる。

 

「決闘が終わった頃で、申し訳ないが、少し頼みたい事がある」

「なんだ?」

「シドが面倒な事をしてくれた。

 君達の弟子が、ヘルヘイムの森に入った」

「なっ」

 

 その言葉に、俺は、すぐに紘汰の元へと向かう事にした。

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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