その戦いに勝機などない。
凌馬は、それを既に知っている。
デュークへと変身すると同時に自分専用にカスタマイズされたレモンエナジーに搭載された立体映像の投影機能に光学迷彩を使い、眼前にいる敵を翻弄させる。
しかし。
「この程度、無駄な事ですよ」
その手にあるソードブリンガーを軽々と振るうだけで、凌馬が投影した全ての映像がずれ、さらには光学迷彩の位置まで把握される。
それを狙い、デストラが瞬時にソニックアローで、デュークに向けて放った。
「悪いが、こちらの方が威力は上だがね」
瞬時にデュークもまたソニックアローで、真っ直ぐと撃ち返す。
同じソニックアローではあるが、その強化型と言えるソニックアローを持つ凌馬の方が有利であり、その威力は簡単に撃ち抜く。
ソニックアローの矢は、そのままデストラに向かって行くが、それよりも早く、セイヴァーが、その手にあるアップルリフレクターで防ぐ。
「ふんっ」
同時に投げられたアップルリフレクターによる攻撃に対して、凌馬は瞬時に避けた。
しかし、それに対して、狙ったように狗道は既にセイヴァーアローで、真っ直ぐと放った。
「なっがぁぁ!!」
避ける事が出来なかった凌馬は、その身体を回転させながら、変身が解除される。
見れば、彼の腰にあるゲネシスドライバーは貫かれ、既に腹部から血が溢れていた。
「もぅ、諦めたらどうですか。今ならば、助ける事が出来ます」
「君が私をかね、また、それはなぜ?」
そう問いかける凌馬に対して、狗道は手を広げながら言う。
「あなたの目的は神を生み出す事だ。私ならそれを叶える事が出来る。奴らには無理な事だ」
「神を生み出すか」
その言葉に対して、凌馬は、笑みを浮かべていた。
「そんな事、考えていた時期もあったね」
「なに?」
それに対する答えは、小馬鹿にするような答え。
「思えば、私もまだまだ青臭い餓鬼だったよ。いや、人の命すら考えない鬼畜だっただろうね。実際にその所為で、このような出来事が起きたのだから、人でなしだろうね」
「何を言っているんだ」
凌馬は、まるで過去の自分を馬鹿にするように言った。
その言葉に対して、狗道は戸惑いを隠せなかった。
「だけど、そのおかげで、私は本当に大切な時間を手に入れる事が出来た。いやぁ、これが青春と言って良いだろうね」
「何を言って「分からないのかなぁ?」なに?」
それと共に、凌馬は、本当につまらない物を見るように、狗道に目を向ける。
「私はね、既に神の存在など興味はない。今の私の好奇心は、私の発明で、彼らがどこまで進むのか、それだけだ」
そう言った凌馬は、まさしく狂気に満ちていた。
「貴虎には、神をも越えるポテンシャルがある!悠は、おそらくは光を越える事が出来るだろう!!他に多くのアーマードライダーには、私の知らない未知の可能性を見せてくれる!!!あぁ、それを考えるだけでも、私は本当に、本当に残念だよ」
そうして、凌馬の腰にあるゲネシスドライバーが、地面に落ちた瞬間だった。
彼らがいた、その場で大きな警報が鳴り響いていた。
『職員はすぐに避難してください。この建物は間もなく爆発します。危険ですから、すぐに避難してください』
「これは」
「マスターインテリジェントシステム。芽市全域に対する通信妨害、及び監視カメラ等の遠隔操作が可能で、さらに周囲の監視カメラのデータを再構築して最適なマップを送信する等、情報の隠匿だけには留まらない多能なシステム。お前達がここに侵入した時点で、ここは既に自爆させるつもりだったんだよ」
「まさかっ、お前」
「自分を囮にっ」
その言葉に対して、驚きを隠せない様子だった。
「それにしても、助かったよ。さすがに黄金の果実を探すには、あと一個程のデータがなければ、正確な位置を見つける事は出来なかったよ。わざわざそちらから持って来たので、手間が省けて良かったよ」
「お前、ここで死ぬつもりなのか」
その状況にさすがにデストラが吠える。
「何を当たり前の事を、この状況でようやく理解出来たのかね」
まるで、日常の会話を行うように、凌馬は言う。
それは、自爆を行い続けた彼らにとっても、狂気に近いだろう。
生きる事に対して、確かに貧欲だった男が、死ぬ事に対して、全くの抵抗がなかった。
その様子は、彼らの目からしても、信じられない様子だった。
「・・・デストラ、すぐに脱出を、私ならば「あぁ、だからね」っ」
「既に無駄だって、言っただろ」
その一言と共に、彼らがいた部屋が、爆風が舞い上がる。
それは、ゲネシスドライバーの装着者であるデストラも瞬く間に焼かれた。
「戦極凌馬ぁあぁぁぁ!!」
狗道は、その雄叫びと共に、その場から姿を消した。
次回作の仮面ライダーの原作は
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響鬼
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カブト
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ウィザード
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ドライブ
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ゴースト
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エグゼイド
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ビルド
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ゼロワン