(死ぬ瞬間、走馬灯を見るとは言うが、まさしくこの状況な訳か)
まさしく、今、目の前で自分の死が迫る。
その最中でも、凌馬は、冷静であった。
いや、それは既に達観であった。
(非常に残念だが、私はここまでのようだ。本当だったら、カチドキロックシードを解析して、貴虎用のを開発したかった所だけど、それはまぁ、あのDJサガラがやる可能性があるから、良いか)
そうしながらも、懐から取り出したのは写真。
未だに若い頃、凌馬、貴虎、悠の3人が出会った頃のばかりの写真。
その時は笑顔であり、同時に彼にとっての人生には大きな意味を齎した。
(私の人生は、天才故に孤独だった。周りの大人を利用する事ばかり。そして、自分を認めてくれない者ばかりで嫌になっていた)
まるで、過去の自分を見るように。
暗い道を歩いていた。
その前に現れたのは2人の人影だった。
自分の研究の最初の理解者である貴虎。自分の可能性を信じてくれた悠。
彼らとの出会いが、凌馬にとって、人間としての感情を手に入れるきっかけだった。
(これまでの人生では下らないと思っていた事も。理解出来なかった感情も。それらを彼らと共に手に入れる事が出来た。
だけど)
感情を得たはずなのに、自分の中では未だに狂気があった。
もっと力を。
神になる力を。
その為ならば、どのような手段も使わない。
むしろ、あの2人は邪魔なのではないか。
それが、これまでの凌馬の歩んできた道によって出来た確かな黒い影。
(この戦いで、オーバーロードを倒せた。そして狗道達を倒した。
だが、その後に待ち受けるのはなんだ?勿論、黄金の果実の争奪戦だ。
それに対して、私がどうするかなど、分かりきっている)
友を裏切る。
それが、凌馬にとっては、最善の手だろう。
そう考えるように出来ていた。
最も邪魔になる2人を始末する事。
それは、おそらくは、これから待ち受けていたのは間違いない。
(だから、これで良かったんだ。ここで彼らの為に戦い、そして死ねる事。私は、どうしようない悪人だけど、それを止める事が出来た)
同時に目を開けば、そこはおそらくはどこか別の場所。
それが、最後の幻影なのか。
『私の才能が、研究が、唯一価値のあるものなんだ……この世界の真理なんだ!』
それが、おそらくは自分の言葉だろうと分かる。
その光景を見ながらも、凌馬は笑みを浮かべる。
「真理などくそ食らえ。私が欲しかった物は、とっくに手に入っていたんだから」
そうして、最後に見えたのは、悠と貴虎だった。
彼らが、その腰には凌馬の最高傑作のベルトと共に世界を救った。
最後の最後に見た幻。
凌馬はそれを見ながら。
「これを現実にしてくれよ」
炎の中に消えた。
次回作の仮面ライダーの原作は
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響鬼
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カブト
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ウィザード
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ドライブ
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ゴースト
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エグゼイド
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ビルド
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ゼロワン