かつて、ユグドラシルタワーだった場所。
周囲は、セイヴァーによって、周囲は奴の身体の一部となった木々で視界が覆われている。
それは、既に俺も紘汰もセイヴァーの体内に入ったのと同じだった。
俺達は、そのままタワー内部に入るのと同時に、俺達の存在を感知した木々は一斉に俺達に向かって、その蔦を襲い掛かる。
『ドリノコ!』
その蔦に対して、俺は両手に持った無双セイバーで、紘汰は瞬時に呼び出したドリノコで斬り裂く。
だが、それで蔦による攻撃が収まった訳ではない。
蔦は、斬られた箇所から再生し、再び襲い掛かってくる。
だが、そんな事は最初から解っていた事だ。
だから、俺は即座に、蔦の攻撃を回避して、無双セイバーで切断する。
そして、そのまま走り出し、蔦の攻撃範囲から逃れた。
それと同時に、紘汰の方へと視線を向ける。
すると、紘汰もまた、蔦の攻撃を何とか回避していた。
だが、完全に避けきれている訳ではなく、何本もの蔦が紘汰の腕や足に絡みついている。
しかし、イチゴクナイ、キウイ撃輪を召喚し、自身に絡みつく蔦を斬り裂き、その場を脱出する。
「奴はこの先に」
そのまま俺と合流した紘汰の言葉に対して、俺は頷きながらも、進む。
「あぁ、おそらくは頂上にいるだろう」
そのまま、俺達はそのままユグドラシルタワーの頂上にいるだろうセイヴァーの所へと向かう。
やがて、俺達が辿り着いた先に立っていたのはセイヴァー。
だが、その姿形は、禍々しく気味が悪かった。
「狗道、本当に変わったな」
「まさか、ここに来たのが、お前達だとはな」
その言葉と共に、セイヴァーはその手にノコギリ状の峰と頭骨のような鍔を持つ黒い刀剣とくし切りのりんごを伸ばした様な、先端が二又の剣を両手に持っていた。
それだけでも、以前までとは異なる事が目に見えて分かる。
「お前達では、世界を救えない、それを理解出来ないのか」
そう、こちらに問いかける。
「さぁな」「でも、ここでお前を倒す事に迷いはないよ!」
紘汰は、その手に大橙丸と無双セイバーを召喚し、同時に構える。
一瞬の静寂。
それと同時に。
「「はああっぁぁ!!!」」
俺達は真っ直ぐとセイヴァーへと向かって、斬りかかる。
二刀流同士の打ち合い。
火花が激しく散り、金属音が鳴り響く。
そして、お互いに後ろに下がりながら、相手の隙を探る。
両手に持った刀を交互に振り回す。
その度に、激しくぶつかり合う刃の音が鳴る。
そして、お互いの動きが止まった時、同時に動き出す。
まず最初に動いたのはセイヴァーだった。
右手に持つ剣を振り下ろすと同時に、左手に持っている剣を突き刺すように振るう。
それに対して、紘汰も同じように、二つの剣を同時に突き刺した。
二人の攻撃は完全に相殺され、互いに後ろへ飛び退く。
だが、俺はそのままセイヴァーに追撃するように、真っ直ぐと両手にある無双セイバーで突く。それに対して、セイヴァーは両手に持つ双剣を使って防ぐ。
しかし、防いだ際に体勢が崩れた所を狙って、今度は紘汰がセイヴァーの背後から斬りかかった。
それを見た瞬間、俺は素早く紘汰と同じタイミングでセイヴァーに向けて、蹴りを放つ。
それは見事に命中して、怯ませる事が出来た。
それによって、紘汰の斬撃が、セイヴァーに当たるはずだった。
「なっ」
しかし、奴は、その身体をまるで花弁を散らすように、姿を消した。
驚きを隠せない俺達を余所に、なんと地面から生えてきたのは、セイヴァーであった。
「ちっ……」「早い!?」
急いで離れようとしたが、間に合わずに、両腕を掴まれてしまう。
「この程度で私を止められると思ったか?」
そう言いながら、腕に力を入れてくる。
すると、ミシミシという音を立て始めた。
「ぐっ!」
まずい……このままじゃ潰される……。
俺は必死に抵抗するも、徐々に押し返されてしまい、遂には膝をつく形になってしまった。
くそ! どうすればいいんだ!? 何か打開策は無いのか? そんな事を考えている間にも、セイヴァーの腕力はどんどん強くなっていく。
もう駄目だ……そう思った時だった。
ふと、その視線は。
「ぐっ、凌馬ぁぁぁ!!」
俺は、無双セイバーの銃弾を放った。
すると、地面にあった物、ソニックアローが宙を浮かぶ。
「っ」
そのままソニックアローは、セイヴァーに突き刺さった。
「ぐっ」「はああぁっぁ!!」
そのまま、ソニックアローの引き金を引き、矢を真っ直ぐとセイヴァーを貫く。
「なっ」
「はあぁぁぁぁ!!」
そのまま、俺はソニックアローの刃を、そのままセイヴァーに押しつけ、そのまま斬り上げる。
同時に4つのロックシードを、そのままセットする。
「ぐっ、貴様ぁ!!」『オレンジ! カキ! メロン! レモンエナジー!』
同時に、俺は両手の無双セイバーを合わせて巨大な太刀へと換える。
それに合わせて、手元には、虹色の鞘が現れ、そのまま俺は納める。
「ぐっ、貴様ぁぁぁ!!」「お前は、いい加減に眠りやがれ!!」
俺はそのまま、鞘に収めたままの太刀で、セイヴァーを吹き飛ばす。
『イチ!! ジュウ!! ヒャク!! セン!! マン!! オク!! チョウ!! 無量大数!!』
同時に、紘汰もまた、既に大剣モードにした無双セイバーを構えていた。
「人の祈りよ、我が手に! 世の一切を虚空に還す。日月を越えて光を啓く!」
それと共に、俺はその手にある太刀をが鞘に収まった状態で構え、そこから刀を抜いた勢いで一撃を紘汰と同時に放った。
「抜刀橙月の太刀!!」「はぁぁぁぁ!!」
叫ぶと共に、俺達の二つの斬撃。
それが、重ねながら、セイヴァーへと向ける。
「ここでっ、諦められる物かぁ!!」
対して、セイヴァーもまた、両手にある剣を同時に構え、防御する。
その激突は、周囲にある蔦を燃やしながら、大きな火花を散らした。
そして、その衝撃によって、周囲の木々や建物が崩れていく。
だが、そんな事は関係ない。
俺達は、互いに互いの攻撃をぶつけ合う事に集中した。
「「セイハハァァァァァァァ!!」」
「ぐっがああっ!!!」
やがて、俺達の斬撃はセイヴァーの両腕の剣を叩き折り、そのまま奴の両肩まで切り裂いた。
そのまま、セイヴァーと一体化している樹を切り裂く。
そのまま、ユグドラシルタワーと一体化していたセイヴァーは、狗道がこの世から無くなった。
「……終わったのか」「かも、しれないな」
それと共に、俺達は上を見上げる。
そこには、狗道達が取り込んでいた黄金の果実。
「手に入れたようだな」
「サガラ」
視線の先に、ヘルヘイムの森と言える奴が現れた。
「この戦い、既に終わり。だからこそ、お前達に問う。お前達は、何を願う」
「……だったら、聞きたい事がある」
それと共に、俺はある事を問いかける。
「……それで本当にどうにかなると思うか?」
「どうにかなるなんて、いつも分からないだろ」
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