仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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アーマードライダーを狙う者

 紘汰と駆紋の2人は、バイクレースで再び森に迷い込んだ。

 一緒に飛び込んだ駆紋は、周りある果実がロックシードになると知ると共に、1人で進んでいた。

 

「まったく、あいつは1人で進みやがって、とにかく、今は裕也を探さないと」

 

 そう考えている時だった。

 

『ブラッドザクロアームズ! 狂い咲きサクリファイス!』

 

 鳴り響く音声と共に、紘汰はすぐに振り返る。

 見つめた先にいたのは、紘汰達と同じ戦国ドライバーを腰に巻くライダーだった。

 他のライダーとは違う部分として、フェイスプレートがない所だ。

 

「あの、ここは一体」

「そのベルト」

「えっ」

「頂く」

 

 それと共に、そのライダーは、その手に持つ弓矢を真っ直ぐと、紘汰に狙いを定めている。

 一瞬、何が起きているのか分からない紘汰に対して、そのライダーは、何の躊躇もなく放った。

 

「なっ、うわぁ?!」

 

 一瞬で放たれた攻撃に対して、紘汰はなんとか無双セイバーと大橙丸の二つを重ねて、その攻撃をなんとか受け止める。

 その威力はあまりにも高く、そのまま吹き飛ばされる。

 

「いきなり、なんだっ」

「ふんっ」

 

 そう、困惑する紘汰を余所に、近くにある木に手を触れる。

 すると、そこにあるヘルヘイムの果実は、その仮面ライダーが使っているロックシードと同じだった。

 同時に、その果実は周囲にいるインベスが求めるように食べる。

 

「一体、何をっ」

 

 そう考えていると、一匹のインベスが、その背中から翼を生やし、紘汰に襲い掛かる。

 初級インベスという事もあり、紘汰はすぐに斬る。

 それが、駄目だった。

 

「えっ、がぁあぁl!!」

 

 初級インベスは、そのたった一撃だけで、爆発する。

 そのまま、他のインベス達も飛び込んでいく。

 それは、特攻だった。

 

「どうなっているんだっこれはっ」

 

 これまで見た事のない攻撃に対して、紘汰は恐怖した。

 未知のアーマードライダー。

 未知のロックシード。

 そして、命を捨てた特攻。

 日常を生きていた紘汰に、とっては、どれもが恐怖だった。

 そして。

 

「っ!」

 

 一瞬の隙。

 それが、紘汰の持つ無双セイバーと大橙丸を手から離してしまう。

 それと同時に一匹のインベスが、紘汰に掴む。

 そして、これまでの個体と同じ爆発の予兆を見せる。

 

「姉ちゃんっ!」

 

 そう、叫んだ瞬間だった。

 初級インベスを掴んでいた腕が、斬られる。

 それと共に、誰かが紘汰を蹴り飛ばす。

 

「がっ」

 

 それによって、インベスからの爆風から逃れる。

 ゆっくりと立ち上がった先にいたのは、同じくこれまで見た事のないアーマードライダー。

 緑色のメロンのアーマーを身に纏う、白いライダー。

 

「あんたは」

「さっさと逃げろ。

 今の貴様では、こいつには勝てない」

「逃げろって、言われても」

「お前がここに来た時のロックシードを使え」

 

 そう、白いアーマードライダーは、その手に持つ盾を構える。

 

「ふっ、逃がすとでも」

 

 それを合図に再びインベス達が、向かって行く。

 だが、そんなインベス達を相手に、白いアーマードライダーは、その手に持つ盾・メロンディフェンダーを投げる。

 それは、まるでブーメランのように、迫るインベス達を斬り、倒していく。

 それと共に、真っ直ぐと、謎のアーマードライダーに向かって、接近する。

 

「逃げろ!」

「っ」

 

 その言葉に対して、紘汰はすぐに走り出した。

 

「また、私達の邪魔をするのか」

「お前達が黒の菩提樹が、これ以上、ヘルヘイムの侵略を早める事は、決して許さないぞ、狗道!」

 

 その叫びだけが、紘汰の耳に聞こえた。

 そして、紘汰が離れたタイミングであった。

 狗道はすぐにインベスに指示を出す。

 

「っ!」

 

 超人的な反応で、後ろに跳ぶ。

 だが、インベスの爆風に、後ろに吹き飛ばされる。

 そうしている間にも、インベス達が、斬月に襲い掛かる。

 だが、その瞬間だった。

 

「どうやら、ギリギリ間に合ったようだな」

 その言葉と共に、斬月の前にいた流浪は、迫るインベスからの攻撃をインベスを斬り裂く。

 狗道は、すぐに後ろへと跳びながら、そのまま見下ろすように流浪と斬月を見る。

 

「また、邪魔をするんですね」

 

 丁寧な言葉だ。だが、それ以上に嫌悪な気持ちを隠さないように、2人に呟く。

 

「当たり前だ、お前の企みを阻止する」

 

 それと共に流浪は斬月に手を伸ばす。彼もまた流浪の手を取り、そのまま立ち上がると同時に狗道を睨む。

 

「それが、私達の使命だから」

 

 2人はその言葉を言い終えると同時に、無双セイバーを手に、ゆっくりと構える。

 それは戦いの始まりであり、狗道はその手に持っているセイヴァーアローの矢先を真っ直ぐと2人に向ける。

 そして、その矢を放つ瞬間だった。

 それに合わせるように、周囲のインベス達もまた流浪と斬月に向かって、襲い掛かる。

 対して、最初に動いたのは斬月だった。

 斬月は、眼前から襲い掛かる狗道の攻撃を防ぐ為にメロンディフェンダーで防御しながら、同時に狗道の攻撃を弾き返す。

 一方、流浪の方も、向かってくるインベスに対して無双セイバーを構え、銃弾を放ち牽制する。

 そうして、お互いが距離を取った所で、今度は狗道が動く。

 狗道は、弓を引き絞りながら、そのまま矢を放つ。

 それと同時に、周囲で待機していたインベス達が一斉に2人目掛けて襲いかかった。

 だが、2人は互いの死角に回ろうとするインベスに対しては無双セイバーによる銃撃を行い、逆に自分達に近づくインベスに対しては、メロンディフェンダーを利用して、弾き飛ばす事で対処していく。

 そんな中でも、狗道は休むことなく矢を放っていく。その一撃一射に必殺の意志を込めた矢を次々に放っていく。

 その攻撃に、2人は苦なく、対応していく。しかし、それは狗道にとっては想定内だ。

 故に、次の手を打つために、狗道は再び後方へと下がり、インベス達に指示を出す。

 

「お前達は、あの2人を狙え!」

 

 そして、狗道の指示を受けたインベス達は、2人の元へ向かっていく。

 だが。

 

『カキスカッシュ!』『メロンスカッシュ!』

 

 鳴り響いた音声と共に、無双セイバーの刀身にエネルギーを集めると同時に、そのまま迫るインベスを同時に斬り裂いた。

 斬り裂かれたインベスはそのまま爆散し、煙が上がる。

 それと同時だった。

 煙の中から出てきた斬月は、そのまま真っ直ぐと狗道に向かって、走る。

 その手にあるメロンディフェンダーを前に突き出しながら、一気に接近する。

 対する狗道も弓を構えながら、迎え撃つように走り出す。

 両者の距離が急速に縮まり、遂に互いの武器が届く範囲まで近づく。

「はぁああ!!」

 先に仕掛けたのは斬月の方だった。気合の声を上げながら、手に持っている無双セイバーを振り上げる。

 それを見た狗道は即座に回避行動に移る。振り下ろされる攻撃を避ける事に成功する。

 だが。

 

『イチ・ジュウ・ヒャク!』

「っ!」

 

 その音声と共に見上げる。

 上空では、流浪がその手に無双セイバーを構えていた。

 

「柿龍! 頭舞い!!」

 

 同時に空気を斬り裂くような斬撃を狗道に放つ。咄嵯に反応した狗道だったが、避けきれず肩口を切り裂かれる。鮮血が飛び散り、地面へと落下していく。

 

「「……」」

 

 確かな勝利のはず。

 だが、2人の顔は晴れない。

 

「また、やられたか。

 だが、また、お前達の前に現れる! 人類を救済する為に!!」

 

 その言葉と共に、その存在は、完全に消えた。

 

「やはり、奴らは、既に動き始めたのか」

「そのようだな。これまでは僅かな動きばかりだけど、本格的に動き始めた。

 どうするつもりだ?」

「戦極ドライバーに関する計画は、当初は無差別に配る予定だったが、既に凌馬の提案で変更している。

 お前は、そのまま鎧武を担当してくれ」

「あぁ、分かった」

 

 それと共に流浪は立ち去ろうとする。

 

「……彼女は」

「んっ」

「菜々子ちゃんは、大丈夫なのか」

「……まだだ。けど、あれは俺の責任だ」

「違うっ、あれはお前の責任であるはずがない! あれは」

「違わない。どんな理由があっても、どんなに仕方ない事があっても、俺の罪である事は変わりない。

 だけど」

 

 同時に睨み付けた。

 それは、既に消えたはずの狗道。

 

「ふぅ、とりあえずは、これからもなんとかしてみるよ。じゃあな、貴虎」

「あぁ、またな」

 

 それと共に、流浪はすぐにその場を去って行った。

 

「……やはり、必要になるのか、力が」

 

 同時に流浪の背中を見ながら、斬月は、貴虎は、狗道がいた場所を睨む。

 

「確かに、犠牲にする覚悟はあった。だが、それよりも前に、多くの人々を苦しめる確かな悪意があるのならば、力が必要になる」

 

 それは、決意でもあった。

 

「凌馬」

「あぁ、見ていたよ」

「ならば、早い。開発はどうなんだ」

「順調と言いたいけど、未だにデータが足りないからね。すぐにでも実験は行うよ」

「そうか。ならば、頼む」

 

 それと共に、彼もまた、その場を去って行く。

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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