仮面ライダー流浪   作:ボルメテウスさん

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光実の覚悟

紘汰の様子が大きく変わった。

部屋の中で、何かに怯えるように。

それを見た舞も、光実も。

怯える紘汰から語られたのは、森での出来事。

自分を殺しに来た赤いライダー。

それを助けた白いライダー。

彼らがなぜ、争っているのか、それは分からない。

それでも、その口から語られる言葉に嘘はない。

 

「・・・どうすれば」

 

だからこそ、光実は考える。

紘汰が言っていた事に、嘘はない。

だからこそ、彼は、とある人物と会う事にしていた。

 

「今日は、ありがとうございます」

「んっ、良いよ良いよ、私も息抜きしたかったから」

 

光実が、会う約束をした人物。

その人物の名は羽芝旋。

ユグドラシルグループの研究員の1人であり、過去にも世話になった事のある人物。

 

「それで、紘汰さんが起きた出来事を知りたいと」

「はい、おそらくは兄さんが関わっていると考えています」

「だったら、直接聞けば良いじゃない、君達、兄弟仲は良いんでしょ」

 

そう、羽芝は紅茶を飲みながら、そう促す。

 

「兄さんには、心配をかけたくない事もあります。

今の僕を支えてくれる。

何よりも、今、兄さんはとても大変な時期だから」

「そうだね、あの主任ってば、たまには見舞いに行ったら良いのにねぇ」

 

そう呟きながらも、1年前の出来事を思い出しながら言う。

光実は、その詳細を知る事はなかった。

だが、全ての事件が終わった後の兄の顔が、忘れられなかった。

 

「同じように馬鹿な事を言い合える仲間を探せ。それが人生を豊かにする。ビートライダーズに入った事を知られた時には、少し驚いたけど、その時に言ってくれた言葉のおかげで今の僕があるから」

「本当、ある意味、あの人のおかげだねぇ」

「羽芝さんも早くしたらどうなの?兄さん、時々愚痴っていたよ」

「あの主任はぁ、たく」

 

そう、話が軽く脱線しかけた所で、少し息を整える。

 

「まぁ、結論から言うと確かに関わっているわ。あなたも知っているように葛葉紘汰

君、そして駆紋戒斗君の持つ戦極ドライバーはユグドラシルが開発した物です。そして、それらを狙う存在も確かにいます」

「だとしたら、今も狙われているんじゃ」

「そこは安心して。彼らの警護は万全よ。あなたも知っていると思うけど、流浪は葛葉紘汰君の護衛も兼ねているから」

「あの人が」

 

それと共に、先日の戦いで乱入した流浪の事を思い出す。

紘汰と舞の様子から考えても親しい人だと理解した光実は頷く。

 

「だったら、僕にも戦極ドライバーを」

「それは、どれだけ危険な事が分かって、言っているんだよね」

 

それと共に見せたのは、普段は優しい彼女の目ではなかった。

それでも、光実は怯まなかった。

 

「僕は、あの居場所を守りたいんです。紘汰さんがいつか戻ってこれる為にも。舞さんの為にも」

 

そう言った光実の目は、どこまでも純粋だった。

 

「・・・はぁ、まったく、こういうのは苦手なんだよねぇ」

 

そう言いながら、羽芝はポケットの中から取りだしたのは、戦極ドライバーとブドウロックシード。

 

「正直に言えば、最初から渡すつもりはあった。元々、君は主任の弟だ。人質目的で攫われる可能性もある事も考慮して、自己防衛の為に。

だけど、この力はとても大きく、そして周りを危険に巻き込むかもしれない。

だから、少し意地悪だったけど、試させてもらった」

「うぅん、気にしないで。

それに、それは悪い事でもなんでもないから。むしろ、本当にごめんなさい」

「気にしない、気にしない。まぁ、これからはお姉さんの特訓には付き合って貰うわよ。

その力は危険なのは、既に分かっているでしょ」

「勿論、分かっている。

それと、聞きたい事があるんです」

 

同時に戦極ドライバーを受け取ると共に、目を向ける。

 

「裕也さん、チーム鎧武のリーダーの居場所を知っていますか」

「っ、いや、ごめんね、今、調査中なんだ」

 

その言葉と共に、一瞬だけ固まった態度を、光実は見逃さなかった。

だが、その真実を知るべきかどうも迷った。

 

「・・・分かりました」

 

今、その事実を知る覚悟を、決める為に、今の光実はない。

次回作の仮面ライダーの原作は

  • 響鬼
  • カブト
  • ウィザード
  • ドライブ
  • ゴースト
  • エグゼイド
  • ビルド
  • ゼロワン
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