私はただ、白い部屋から抜け出したいだけだった。 作:つのドリル
でも書くスピードは遅いのでそこは許してね。
結論から言おう。私はどうやら知らない世界に転生をしてしまったようだ。
前世の私はどこにでもいるような人だった。中学高校大学と多くはないが少なくもない数の友人と過ごし、そこそこの企業に入社し働き始めた新社会人、こんな人間日本全国探せば幾らでも探すことが出来るだろう。
それがある日突然変わってしまった。起きたらいきなり知らない所にいたのだ。そして私の体もどうやらかなり小さくなっている。アニメや漫画を普通の人よりは多く見ていた私はこれがいわゆる異世界転生なのか?と思った訳だ。
何で私が転生したのか、私が死んで転生したのかは分からない。しかし正直前世にこれといった未練がある訳でもないし、割り切って生きていくのは得意なのでここの世界に頭を切り替えよう。そうなったらまずはこの転生した場所がどういった所かを確認する必要がある。そう思い私は周りを見渡すが辺り一面が白い部屋だったのだ。そして私の近くには白い服を着た子供、というよりは赤ちゃんが沢山いた。
まず私が思ったことは、この世界は魔法とかが飛び交うファンタジーの世界ではないのだな、ということだ。建物が現代的だし色も白一色で余りにも無機質である。これでファンタジー世界ということは流石にないだろう。これは嬉しくも悲しくもある。ファンタジー世界の方がそれは勿論ワクワクするがその分命の危険も高い。周りに危険になりそうなものもないし取り敢えず命の危険は確保されてるかな、と思い安心する。
そして次に思ったことは
「周りの赤ちゃん誰だよ」
だ。見た感じ全員1歳くらいの年齢であり、恐らく私もそうなのだろう。そもそもなんで赤ちゃんが纏まってここにいるんだ?だがそんなことより気になるのは転生者がいるかどうかだ。何もない空間に赤ちゃんがたくさんいるのだ。一緒に転生してる人がいるに違いない!そう思い私は近くの赤ちゃんにハイハイをしながら近づいて話しかける。ちなみに、いい年した精神年齢でハイハイをするのは精神的にとても辛かった…
「ここ、どおかわある?」(ここ、どこか分かる?)
1歳(推定)の体だと思うように喋れないことに気付きとても恥ずかしくなる。多分私しか経験したことがないだろうけどこれは物凄く恥ずかしい。「しょーがねーだろ赤ちゃんなんだから」とはならない。そして何より話しかけた赤ちゃんが
「…?」
という感じでいたことがさらに精神的に辛く感じた。恐らく転生者ではないピュアな赤ちゃんなのだろう。赤ちゃんは元からピュアだけど。
だがそれでも私は諦めずに他の赤ちゃんに話しかけていった。転生者がいるか気になるという好奇心もあったが何より赤ちゃんだらけの空間で1人だけ精神年齢が高いというのはとてもキツいということに今気付いたので一刻も早くこの感情を共有できる人が欲しかったというのもある。というよりむしろそっちの方が大きい。
「ここ、どおかわある?」(ここ、どこか分かる?)
「…?」
違う。次。
「ここ、どおかわある?」(ここ、どこか分かる?)
「…?」
次。
…………………………
………………
…
どうやらこの世界は私に優しくなかったようだ。チクショウ。
久しぶりにこういったものを書いたんですけど中々難しいですね。
暫くはこの回みたいに地の分が多くて読みにくいと思いますが高校入ってから(圧倒的ネタバレ)は会話文増えて読みやすくなると思うので…!そこは許してください。後一話辺りの文字数も増やしていきたいと思ってます。