遊戯王 セカンド   作:ゆ9

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ボツ2話 巨大な敵! 古代の機械巨竜!

 6年後

 

 ここブラックシティではデュエル産業が進み、カードからエネルギーを取り出すことに成功した。そして、デュエルディスクのコスト削減により、子どもでもデュエルディスクを持ち、簡単に外でもデュエルができるようになっていた。

 そして、このカードショップでもデュエルが繰り広げられていた。

 

「エルフの剣士でダイレクトアタック!」

 

 暁 高騎LP 0

 

「あはははは! また負けちゃったよー」

今、デュエルに負けた少年は暁 高騎。様々なデッキを使う決闘者《デュエリスト》だ!

 

「ったく……今回もお前が考えたコンボ面白かったけどよ……」

「はは、でしょ? 空樹」

(でも、俺がみたいのはお前のそういうとこじゃないんだよな……)

 

勝った側のデュエリストは軌道 空樹《きどう くうき》。戦士族を主に使う決闘者《デュエリスト》だ。彼は弱いカードを使いこなし、デッキに入って入るカードの割には良い成績を残していた。

「そういえば、今度デュエルの大会があるみたいじゃん。僕は参加するけど、空樹はどうするの?」

「俺はやめとくよ。まだ、強いデッキが組めそうなカードを買う金がないからな」

 

ブラックシティでは強い能力を秘めたカード達は高い値段で売買され、それらのカードを手に入れ、デッキを作るには多額の金をつぎ込む必要がある。そのため、あまりお金を持っていない子供達は比較的安いパックでしかカードを手に入れる手段がなく、主に交換などで地道に作っていくことが多い。

 

「そっか……」

「っていうか、それはお前もだろ」

「はは、そうだね。それに僕は弱いし……」

 

 暁の自分は弱いという発言に空樹が反応する。

 

「お前が……強いカードを持っていたら話は別だがな」

 

突然、暁の顔色が変わる。

 

「な、何言ってるの? そんなカード持ってるわけないじゃん」

「…………お前がそう言うならそれでいいよ」

空樹は知っていた。暁がいつも使っているデッキ達はブラフだと。暁のいつもの引き……。隠しているが時々みることができるプレイングセンス……。それはあのようなデッキ達で収まるものではない。きっと、暁が本気で作ったデッキ……強いカードがあるデッキがあるはずだと確信していた。

 

「た、大変だ、軌道くん、暁くん!」

「どうしたんですか、城さん」

 

このカードショップのオーナーであり、空樹と暁に親しい仲である城が慌てた様子で彼らの間にはいる。

 

「今、このカードショップを乗っ取るとかいって、暴れまくってる奴らがいるんだ!」

「なんだって!? 暁、行くぞ!」

「え、え?」

(これはいいチャンスかもしれない……)

 

彼ら二人が階段で降りると、モヒカン頭の三人組がカードのショーケースなどを蹴り飛ばしながら、暴れていた。

 

「おい、お前ら!」

「あぁっん? なんだ、お前! さっさとレアカードだせやオラァ!」

「なるほど……目当てはレアカードか。なら、こいつ……暁 高騎とデュエルしろ!」

 

空樹は、彼らが俗に言う「ショップ狩り」と呼ばれる集団であることに気づいていた。強いカードは高い……ブラックシティではあるテーマをつくろうとすると、1枚のカードを手に入れるために家を失うほどの金も必要になることがあるせいか、こういうゴロツキが増えていた。そう、彼らみたいにカードショップを荒らし回ったあげくに、レアカードを奪いさる集団が。

 

「なにぃ!?」

「な、なに言ってるの!? 空樹!」

「お前達が勝ったらこいつが持ってる超レアカードとこのカードショップの全てのカードをくれてやろう!」

「「「超レアカードだと!?」」」

 

ショップ狩り達の目が一瞬に暁の元に集まる。

 

(これで、暁の本気のデュエルが観れる……。いつもは出すはずのない裏デッキを……!)

「そ、そんな無茶だ! 軌道くんは知っているだろう、言っちゃ失礼だが、暁くんは弱い! 弱すぎる! そんな、暁くんがレアカードを持っている彼らなんかに勝てるはずがない!」

「大丈夫ですよ。暁なら勝てる」

 

空樹は言い切った。店長の城はそんな空樹を見て何も返すことができなかった。

 

「空樹、何言って」

「暁。俺は知っている……。お前は強い」

「空樹……」

「さぁ、お前は逃げればないぞ。いつもみたいにわざと負けて、このカードショップを潰すか……。それか、お前が本気を出して勝つか……。選べ」

 

暁は迷っていた。あのデッキを使うべきかどうか。

 

「…………わかったよ」

暁達の様子をみて、ショップ狩りのリーダーは笑い出し、提案する。

 

「ひゃっひゃ、覚悟は決まったようだなぁ! ここでデュエルをするには狭すぎる! 外でデュエルするぜ!」

 

二人が外に出て、デュエルディスクを展開させると、周りから人が集まる。

 

「なんだ? デュエルが始まるのか?」

「なんか、あのカードショップをかけてデュエルするらしいぜ!」

 

ざわざわ

 

「先行はあげるよ」

「お前、なかなかおもしろいなぁ! 俺のレアカードデッキに向かって先行は渡すとは!」

 

二人が構える。

 

「「デュエリストターゲットロックオン!!」」

 

デュエルディスクから対戦相手を判別する電波が交換され、後ろからARビジョンにより、二人のライフが表示される。

 

「「デュエル!!」」

 

デュエルが始まった。先行はショップ狩りの男。男は手札を確認する時間もなく素早くカードを動かす。

 

「いくぞ! 俺のターン! 俺は手札を4枚伏せて、『マシュマロン』を召喚! ターンエンド!!」

「4枚セットか……」

 

(なんらかの罠がある。普通ならば裏側で出すマシュマロンを表側攻撃表示で召喚するなんて……)

 

「僕のターン。ドロー」

暁は手札六枚をじっくりと見つめて、一枚に手を出した。

 

「僕は『ダークライト・バトラー』を召喚するよ」

 

『ダークライト・バトラー』

レベル4 闇属性、魔法使い族の攻撃力1800 守備力1000の効果モンスター!

 

「だ、ダークライト……? 聞いたことがないぞ……? なんだ、そのカード……?」

 

空樹の一言から、周囲がざわめく。

聞いたこともないカード。しかし、デュエルディスクに反応し、ARビジョンでモンスターが現れたところを見ると、正式なモンスターに違いなかった。

 

「『ダークライト・バトラー』のモンスター効果発動。このカードが召喚に成功した時、僕はもう1体モンスターを召喚することができるよ」

 

『ダークライト・バトラー』が手札からフィールドまでレッドカーペットを引き、暁の手札のモンスターを呼び出す。

 

「僕は『ダークライト・ハッター』を召喚するよ」

 

黒い帽子をかぶった陽気な青年が現れる。

 

「バトルフェイズ、いくよ。僕は『ダークライト・ハッター』で『マシュマロン』を攻撃! ハットマジック!」

 

『マシュマロン』の攻撃力は300! 対して『ダークライト・ハッター』は1500!よってカード狩りの男び1200のダメージ!

 

ショップ狩りの男 LP2800

 

「そして、『ダークライト・バトラー』で攻撃! 」

「っく……」

 

ショップ狩りの男 LP1000

 

「おお、暁くん、見たことのない変なカードを使ってるわりには、なかなかやるじゃないか!」

「…………」

(なんだ、あの『ダークライト』と名のつくカード群は……。あいつがあそこまで隠したわりには強そうには見えないが……)

 

「僕のバトルフェイズは終了……」

「っくっく! ちょっとまちな! 俺はお前のバトルフェイズの終了時にこのカードを発動する! 『マジカルシルクハット』!」

「!?」

暁のモンスター達が暁の元に戻ると同時に、相手の場に現れる三つのシルクハット。相手の場の『マシュマロン』は不気味に笑うと、シルクハットの中に隠れた。

 

「俺はデッキから二枚の罠カードを二つのシルクハットに隠し、シャッフルする!」

 

『マジカルシルクハット』! デッキから出したモンスター以外のカード二枚と自分の表側のモンスターをシルクハットに隠し、シャッフルするカード! しかし、シルクハットはバトルフェイズ終了時に破壊される!

 

「……なるほど」

 

暁は少し顔を歪めて、シルクハットを見る。

 

「そして、今はバトルフェイズ終了時! よってシルクハットを破壊! 破壊されたシルクハットにあった『マシュマロン』以外のカードは破壊される!」

 

フィールドに現れた3つのシルクハットが破壊される……が。

破壊されたシルクハットからは無数の歯車が現れる。

 

「これは、『歯車街《ギアタウン》』!!」

 

暁が周りに飛び交う歯車を見て叫ぶ。

 

「そうだよ! ひゃっひゃ! 今気づいても遅いぞ! 破壊された二枚の『歯車街《ギアタウン》』効果を発動!」

 

バラバラだった歯車達は二つの塊となり、変形を始める。

 

「デッキから合計二体のアンティークギアを特殊召喚するぅうう!! でろ! 『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』!!」

変形した二つの塊は二体のドラゴンとなった。

 

『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》」!

攻撃力3000の上級モンスター!

「あ、古代の機械《アンティークギア》だって!? デュエルアカデミアの選りすぐりの教員しか使えないカードのはず!」

「ひゃっひゃっ、奪ったのさ! カツアゲしてなぁ!」

 

暁は顔色を変える。少し下を向き、場のドラゴン二体を見てからエンドフェイズに入った。

 

「古代の機械《アンティークギア》……。僕はターンエンドだよ」

 

暁の様子を見て、ショップ狩りの男は調子に乗り始めた。

 

「俺のターン! ドロー! 俺は『追い剥ぎゴブリン』を発動! このカードは俺がお前に戦闘ダメージをあたえる度にランダムで手札を1枚捨てさせる効果を持つぜぇ!」

「ハンデスデッキ……!」

「そして、『盗賊の極意』を発動ぅう! 二体の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』を選択する! このターン、二体の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』でお前に戦闘ダメージを与えれば、お前の手札は0枚だぁ!」

 

『盗賊の極意』!選択したモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた場合、ランダムで相手の手札を一枚捨てされる魔法カード!

「いくぜぇ! 二体の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』でその雑魚モンスターを攻撃!」

「っく……!」

 

暁 高騎 LP1300

 

「ひっひゃっひゃ! そして4枚ハンデスだぁ!」

「っ!」

 

暁 高騎 手札0枚

 

「そ、そんなぁ! 手札0枚で攻撃力3000のモンスターが二体……! こんなの勝てっこないよおおおお!!! もううちはおしまいだぁああああああああああ!!!」

「…………」

(暁の顔が変だ……。いつもみたいにヘラヘラしていない。かと言って諦めている顔でもない……)

 

「……かかったね?」

「何!?」

「僕は破壊された『ダークライト・バトラー』のセカンド効果を発動する!」

「せ、セカンド!? 暁の『ダークライト・バトラー』は『切り込み隊長』のようなモンスターを召喚する効果だっはず……ハッ! ま、まさか暁のそのモンスターは……!」

 

ARビジョンで破壊されたはずの『ダークライト・バトラー』がデッキからフィールド場までレッドカーペットを引く。

 

「セカンドモンスターなのか!?」

「セカンドモンスターだと!?」

空樹の声にショップ狩りの男が驚く。すると、ギャラリーが騒ぎだし、ひとりの男がモンスターを指指して叫ぶ。

 

「思い出したぞ! 『ダークライト』と言えば、六年前の世界大会で優勝した騎遊 陽手《きゆう ようた》選手に与えられたセカンドモンスター! でも、なんでこんな少年がもっているんだ!?」

「セカンドモンスター!?」

「あの世界に3枚ずつしかないカードか!?」

 

そう! 『ダークライト・バトラー』はセカンドモンスター! 相手ターンに相手のカードによって破壊された場合、自分のデッキからレベル4以下の「ダークライト」モンスターを特殊召喚する効果を持つ!

「このモンスターは相手によって破壊された場合、デッキからダークライトを特殊召喚できる!」

「相手のターンでデッキから特殊召喚だと!?」

「僕はデッキから『ダークライト・メイド』を特殊召喚する!」

レッドカーペットから過激的なメイド服を見にまとい、拳銃を持つメイドが少しお辞儀をしながら現れる。

 

「はは! でも、そのかわいこちゃんはたったの攻撃力1900! そんなの出されても怖くもな」

「『ダークライト・メイド』のファースト効果を発動!」

「何ぃ!?」

 

『ダークライト・メイド』が暁の方に向き、一度お辞儀をしながら、暁のデュエルディスクの墓地に手を入れる。

 

「ご主人様、そろそろお時間です」

「ふわぁぁ……わかったよぉ……」

 

そのやりとりが終わると、墓地からお姫様のようなモンスターが現れる。

 

「『ダークライト・メイド』は特殊召喚した時、墓地のダークライトを一体特殊召喚できる! 現れよ! 『ダークライト・プリンセス』!」

 

『ダークライト・プリンセス』

レベル7 攻撃力2500 守備力2000のモンスター!

 

「攻撃力2500……! 残念だがそれでもお前に俺のモンスターを破壊することはできねぇ!」

 

ショップ狩りの男はがんばって笑おうとして、プリンセスを指す……が。

 

突然、彼の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』が崩れ落ちる。

 

「な、なにが起き……、ああああああ!?」

 

 ショップ狩りの男は目がハートマークになり倒れた『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』を見て慌てる。そして、もう一体の方を見て、驚く。

 なんと、特殊召喚された『ダークライト・プリンセス』が『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』の胸をツンツンと触りながら、誘惑しているではないか!

 

「ねーねー『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』さまぁー。私の膝で膝枕なさらない?」

「そ、そんな……自分、不器用ですから……」

「俺の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』がお前のモンスターに膝枕だと!? しかも、喋ってる!?」

 

目がハートマークになった二体の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』は小さくなり、『ダークライト・プリンセス』の膝ですやすやと眠り始めた。

 

「『ダークライト・プリンセス』はどんなモンスターをも落とす可愛さを持つモンスター……! その美貌でフィールド場に現れた時、相手の表側のモンスターを全て守備表示にすることができる!」

「な、なにい!? う、裏やましいぃいいいい! ……はっ! く、くそ変なカードを使いやがって! このクソガキぃ!」

 

二体のドラゴンが寝たのを確認すると、ゆっくりと暁のフィールド場に『ダークライト・プリンセス』は戻った。

 

「『ダークライト・プリンセス』……かわいいが、なんて恐ろしいモンスターだ!」

 

空樹が少し赤面しながら叫んだ。 どれもどれもが空樹が始めて見るモンスター達。その効果に空樹は驚いてばかりだった。

 

「お、俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ!」

 

すっかり、調子が崩れたショップ狩りの男はチラチラと『ダークライト・プリンセス』を何度も見る。それに気づいた『ダークライト・プリンセス』は微笑みながら、手を振る。

 

「どきーぃん!」

「「あ、兄貴! デュエルに集中してくだせぇ!」」

「僕のターン。ドロー! 僕は『セカンド・ドロー』を発動! このカードは一度ドローし、ドローしたカードがセカンドモンスターだった場合、もう一枚ドローすることができる!」

「合計二枚ドローできるだと!?」

 

空樹は確信する。このターンで勝負が決まると。

 

「ドロー! 僕がドローしたカードは……『ダークライト・ニンジャ』! よってもう一枚ドロー! 」

 

暁はドローした二枚のカードを見る。そして、自分のフィールドの二体のダークライトに合図を送る。

 

「『ダークライト・ニンジャ』はフィールド場にダークライトがいる時、特殊召喚することができる!現れよ!『ダークライト・ニンジャ』!」

ドロンと音を立てて、上から『ダークライト・ニンジャ』が現れる。

 

「そして、この方法で特殊召喚に成功した時、墓地からダークライトを特殊召喚できる!」

「な、なに!?」

「現れよ! 『ダークライト・プリンス』!」

 

ニンジャが墓地までロープを引っ張り、『ダークライト・プリンス』を特殊召喚した。

 

「だが、この効果で特殊召喚した『ダークライト・プリンス』はこのターン効果を発動できず、攻撃することもできない」

「な、なんだ、ただの木偶の坊かよ!」

 

しかし……。

 

「私の王子さまぁー!」

「我が姫よ!」

「!?」

 

突然、『ダークライト・プリンス』に『ダークライト・プリンセス』が抱きつく。

 

「すまない、我が姫よ。今の私では君を守ることができない……」

「いいえ、私が王子様を守ります!」

「姫……」

「王子……」

「あははは……。『ダークライト・プリンセス』のセカンド効果を発動するよ。このターン『ダークライト・プリンセス』は二回攻撃ができ、貫通能力を得るよ」

「なんだって!?」

 

つまり、ダークライト・プリンセスが二体の守備表示の『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』を攻撃すれば、勝ちは決定する!

 

 しかし、ショップ狩りの男は対して、それに関しては何も動じていなかった。

 なぜならば……。

 

(今、俺がセットしているカードはレア中のレアカード……『聖なるバリアミラーフォース』! 例え、あのガキの『ダークライト・プリンセス』が攻撃したとしても……これでぶっ殺し……次のターンで……)

 

「いくよ、バトルフェイズ! 僕は『ダークライト・プリンセス』で攻撃! ダークライトプリンセスビーム!」

 

 暁が宣言したと共に、『ダークライト・プリンセス』が目に手で眼鏡をつくり、目から黒と白のビームを二体の古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》に発射する。

 

「かかったなぁ! 罠カード発動! 『聖なるバリアミラーフォース』! そのかわいこちゃんには悪いが残念だったなぁ!」 

 

 二体のドラゴンの前に光の壁が貼られ、ビームが跳ね返り、暁のフィールド場に降り注ぐ。

 

「この勝負! 俺の勝ち! そして、超レアカードダークライトも俺のものだぁあ!」

 

 だが……暁はにこっと笑い、ショップ狩りの男を見る。

 

「残念だったね!」

「なに!?」

 

 降り注いだビームをなんと、『ダークライト・ニンジャ』が壺のようなもので吸収した。

 

「『ダークライト・ニンジャ』のセカンド効果発動! バトルフェイズ中の魔法、罠カードを無効化し、僕の手札にそのカードを加える!」

「なんだよ、そのインチキ効果ァ!」

「よって、『ダークライト・プリンセス』の攻撃は続行! いけ! ダークライトプリンセスビィィィィイイイイム!」

「ひい!」

 

 『ダークライト・プリンセス』が再びビームを発射し、発射したビームで『古代の機械巨竜《アンティークギアガジェルドラゴン》』を二体同時で破壊する。

 

「お、俺のレアカードがあああ!!」

「そして、貫通ダメージ! 1000のダメージを君に与えるよ!」

 

 二体のドラゴンを破壊したビームがそのままショップ狩りの男の元にXの字を書きながら向かう。

 

「やめろ……いやだ、うわああああああああああああああああ!!!」

 

 ショップ狩りの男 LP0

 

 暁 高騎 WIN!

 

 負けたショップ狩りの男は約2mの位置までぶっとび、倒れる。

 

「あ、兄貴!」

「大丈夫っすか!?」

「こ、ここは退散だ! お、覚えておけよ!」

 

 それだけ、言い残し走って逃げた。

 

 店長の城は口をあけて、驚いていた。いつもなら負ける暁 高騎。どんな場面でも負けてしまう暁 高騎が、まるで相手を遊ぶように勝ったからだ。

 

「あ、暁くんが勝っちゃった……」

 

 暁は少し残念そうに空樹の方を振り向き

 

「終わったよ」

 

 と告げ、立ち去ろうとした。 しかし、空樹は暁の肩を止める。

 

「待てよ……暁。お前には聞きたいことがある!」

「…………」

 

 不穏な空気が二人を包んだ。

 

 

 




カード紹介コーナー!

今回紹介するカードは『ダークライト・プリンセス』! セカンドモンスターの一つだ!

 闇族性 魔法使い族 レベル7 セカンド
 攻撃力2500 守備力2000
このモンスターはルール上 光属性 サイキック族としても扱う。
①このモンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚に成功した時、相手モンスターを全て表側守備表示に変更できる。
②自分のフィールド上に「ダークライト」モンスターが二体以上いる場合発動可能。このターンこのモンスターは相手の守備表示モンスターを全て攻撃でき、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 暁のエースモンスターの一体でもあり、頼れるお姫様だ!
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