遊戯王 セカンド   作:ゆ9

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初期をみていた人は申し訳ないですOrz

気分と、文章が気持ち悪くて、大がかりな変更をしました。活動報告に変更点などをまとめますので、よかったらみてください。


第二話 二つの力をもつモンスター

 僕は高校生になり、カード産業でデュエルが盛んな街、夜見町に引っ越してきた。

 

「いろいろと不安だけど、このデッキがいてくれる」

 

 僕が通う夜見高校もデュエルが盛んで、教育のプログラムの一部にデュエルが組み込まれてるくらいだ。……それでも、デュエルアカデミアには敵わないけど。

 

 入学式は明日だし、今日は明日に備えて、この町のカードショップでデュエルしようかな。この町のデュエリストがどれくらいの強さかも知りたいし、もしかしたら、同じ学校のデュエリストもいるかもしれない。

 

 

 僕が止まる学生寮のすぐ近くにカードショップはあった。いや、それどころか、所々に他のカードショップがあり、デュエリスト達がむせかえるようにデュエルをしていた。

 

「すごい……。さすが夜見町、真っ昼間から取りすがる殆どの人がデュエルをしてる……!」

 

 その中で一つだけ異様にデュエリストが少ないカードショップがあった。

 そして、そこから、タンカーで運ばれたデュエリストまでいた。

 

 近くに止まっていた救急車のそばにいたおじさんに声をかけた。 

「なにがあったんですか?」

「あぁ……ここのカードハンターがでてなぁ」

「カードハンター?」

「なんや、あんた知らんのかい」

 

 おじさんが目を丸くして僕をみた。

 

「今日、ここに引っ越して……」

 

 僕が答えると、おじさんは睨み付けた。

 

「そうか、ならば、忠告してやるわ、この町では学校内以外では安易にデュエルをしないことやな」

「え? それってど」

「自分のデッキを失いたくなかったらな……」

「!!」

 

 おじさんは右手を握りしめながら、悲しそうな顔をした。

 まさか、この人は……自分のデッキを……。

 

「おじさん、来てください」

 

 僕はおじさんの腕をにぎって、引っ張った。

 

「おい、どこにいくんや! ……まさか、あんた……!」

 

 僕はショップの前に立つ救急隊員をふりはらい、中に進んだ。

 

 ショップの中はデュエルのあとで荒れており、何人かのデュエリストが気絶していた。

 

 そして、目の前には1枚のモンスターを手に、立ちふさがる僕と同じくらいの年の高校生がいた。

 

 彼の足下には何人かのデュエリスト達のカードがちらばり、どれもが傷を負っていた。

 

「君が、カードハンターだね」

「それがどうした」

「僕とデュエルだ! 僕が買ったら、お前が奪ったカードを返してもらう!」 

 

 彼は僕が叫ぶと、不気味な笑みを浮かべ、僕に近づく。

 

「返してもらう? お前、この町は始めてだろう?」

「なにがいいたい!」

「この町ではデュエルが全て! デュエルで始まり、デュエルで終わる! この町のアンティルールに乗っ取り、デュエルで負けたものは全てを失う!」

 

 デュエルで負けたら、全てを失う……!?

 

「デュエリストにとっての全てはカード、己のデッキ! つまり、俺はただザコのこいつらからデュエルに勝っただけなのさ!!」

 

 そうか、だから学校以外ではデュエルをするなって、おじさんが……。

 

 僕は腕にはめてある学校から支給されたデュエルディスクを広げる。

 

「デュエリストターゲットロックオン!」

 

 デュエルディスクからでてきた光で彼の体に狙いを定める。

 

「ほう……一人前にロックオンはできるのか、デュエリストターゲットロックオン!」

 

「「デュエル!!」」

 

 彼方      LP4000

 

 カードハンター LP4000

 

「先行は僕がもらう! 僕のターン!」

 

 僕は手札を見る。「あの」カードはまだない。ならば……。

 

「僕は手札から『ダークライト・シルバーレイズバトラー』を攻撃表示で召喚!」

 

『ハァ!』

 

 

 

 

 

 ダークライト・シルバーレイズバトラー

 闇属性 魔法使い族 レベル4 攻撃力1800 守備力1000

 

 効果

 ①このモンスターの召喚に成功した場合、手札からレベル4以下の「ダークライト」モンスターを特殊召喚できる。

   

 

 

 

「そして、このモンスターは召喚に成功した時、レベル4以下の「ダークライト」を特殊召喚できる! 僕は『ダークライト・マジカリストハッター』を特殊召喚!」

 

 

 

 

 ダークライト・マジカリストハッター

 闇属性 魔法使い族 レベル4 攻撃力1500 守備力1600

 

 効果

 ???

 

 

 

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンド!」

「ふん……たかが、攻撃力1800と1500のモンスターを出して譲るとは……その程度か! 俺のターン! ドロー!」

 

 カードを引いた風圧で周りのカードが吹き飛ぶ。 

 

騎遊 彼方(きゆう かなた)! きさまはこのターン、絶対敵な力を見る!」

「絶対敵な力……!?」

 

 絶対敵な力。つまり、このターンで上級モンスターを召喚するってことか。

 でも、どうして、僕の名前を……?

 

「どうしてかだと? 1ターンでも見れば、お前の名前などすぐにわかる! いくぞ!」

 

 彼はカードをドローすると、手を振り回し、モンスターを召喚する。

 

「俺はモンスターを召喚する! 現れよ! 『()()隊長(たいちょう)』!」

 

 

 

 

 

 ()()隊長(たいちょう) 

 地属性 戦士族 レベル3 攻撃力1200 守備力400

 

 効果

  

  ①このカードが召喚に成功した時に発動できる。

   手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。

  ②このカードがモンスターゾーンに存在する限り、

   相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。

 

 

 

「『()()隊長(たいちょう)』は勇敢なる戦士! その力で部下を呼び寄せる! 俺はその効果で手札の三つ星モンスター! 『銀色(ぎんいろ)(さが)(もの)』を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

 

 

 銀色(ぎんいろ)(さが)(もの)

 地属性 戦士族 レベル3 攻撃力800 守備力1900

 

 通常

 

 伝説の銀の竜を探す者。 彼は伝説の竜に認められるのだろうか。

 

 

 

 

 

「あ、あんた! もうこれ以上のデュエルは危険だ!! 早くサレンダーするんだ!」

「危険……?」

 

 おじさんは体格に似合わず、体をブルブルと震わせ、顔は恐怖につつまれている。

 まさか、あいつが出すモンスターって……。

 

「俺の手札には二体の戦士族モンスターをリリースし、特殊召喚ができるモンスターがいる! 俺は二体のモンスターをリリースし、特殊召喚!」

 

 二体の戦士がもがき苦しみながら、何者かに吸い込まれていく。

 

「戦士を糧とし、その絶対敵な力で全てを粉砕せよ! 現れよ! 『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)』ッッ!!!!」

 

 

 

 

  

 『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)

 

  セカンドモンスター

 

 地属性/光属性 ドラゴン族/戦士族 レベル8 攻撃力3000 守備力2500

 

 メインフェイス時、このモンスターは戦士族モンスターを二体墓地に送る事で特殊召喚できる。

 

 ①バトルフェイズ時、このモンスターが存在する限り、お互い戦闘を行うモンスター以外は効果を発動できず、効果は無効にされる。

 ②このモンスターの効果で特殊召喚した場合、1ターンに1度、相手モンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力の半分をこのモンスターにエンドフェイス時まで加える。

 

 

 

 

 

「セカンドモンスター……」

「そうだ! これこそが絶対敵な力! 『銀色眼の二想竜《シルバーアイズ・セカンドドラゴン》』ッ! この効果で特殊召喚したこのモンスターは相手モンスター一体の攻撃力の半分を得る! 俺は貴様のザコモンスター、『ダークライト・シルバーレイズバトラー』の攻撃力をもらおう!」

 

 

 

 

 『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)

 

 攻撃力 3000→3900

 

 

 

 攻撃力3900……! さすがは、セカンドモンスターだ。

 

「バトルだ! 『ダークライト・シルバーレイズバトラー』を攻撃! 【銀色の破滅砲(シルバーデストロイ)!!」

 

 銀色の竜から出た光線が『ダークライト・シルバーレイズバトラー』に近づく。

 

「……かかったね!!」

「なに!?」

 

 『ダークライト・シルバーレイズバトラー』が破壊され、僕のライフが減る。

 

 

 

 騎遊 彼方LP4000→1900

 

 

 ……が。

 

「な、なんだその扉は!」

 

 破壊された『ダークライト・シルバーレイズバトラー』の跡に一つの扉が現れる。

 

「『ダークライト・シルバーレイズバトラー』のセカンド効果を発動したんだ。このモンスターが破壊された場合、デッキからレベル4以下の「ダークライト」モンスターを特殊召喚する!」

「な、なんだと……。『ダークライト・シルバーレイズバトラー』は俺の『切り込み隊長』のような効果だったはず!!」

「…………」

 

 彼は驚き、そして信じられないような顔をしていた。

 

「まさか……セカンドモンスターかっ!?」

「うん」

 

 

 

 

 ダークライト・シルバーレイズバトラー

 闇属性/光属性 魔法使い族/戦士族 レベル4 攻撃力1800 守備力1000

 

 セカンドモンスター

 

 ①このモンスターの召喚に成功した場合、手札からレベル4以下の「ダークライト」モンスターを特殊召喚

  できる。

 ②このモンスターが破壊された場合、デッキからレベル4以下の「ダークライト」モンスターを特殊召喚

  できる。

 

 

「そう! 僕の『ダークライト・シルバーレイズバトラー』はセカンドモンスター! よって、僕は墓地から4つ星モンスター『ダークライト・アットホームメイド』を特殊召喚する!」

「あんた……セカンド使いやったんか」

 

 おじさんがぽかーんと口を開けて、僕のモンスターを見た。

 

 

 

 

 

  ダークライト・アットホームメイド

 

  闇属性/光属性 魔法使い族/戦士族 レベル4 セカンド/チューナー 攻撃力1900 守備力0

 

  ダークライト・アットホームメイドの①の効果は1ターンに1度しかつかえない。

 ①1ターンに1度、墓地の「ダークライト」モンスターを特殊召喚する。

 ②このカードが自分フイールド上に存在する限り相手は「ダークライト・メイド」以外の闇属性、光属性

  モンスターを攻撃対象にすることはできない。

 

 

 

「ざ、ザコがそろってどうなる! カードをセット! ターンエンド!」

 

「俺の『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)』の攻撃力は3000! いくらセカンドモンスターといえど、俺のシルバーアイズの方が上だ!」

 

 僕はディスクを見て、僕のターンが回ってきたことを確認する。

 

「僕のターン! ドロ-!」

 

 

(くそ、何を引いた……? 上級モンスターか……? だが、俺が伏せたカードは『奈落(ならく)()とし(あな)』!!)

 

 

 

 奈落(ならく)()とし(あな)

 

 通常罠 

 (1):相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。

   その攻撃力1500以上のモンスターを破壊し除外する。

 

 

(これで、たとえ、あいつが上級モンスターを出したとしても、これでおだぶつだ……。そして、次のターン……。メイドの攻撃力を奪って、ハッターに攻撃すれば、俺の勝ちだ!)

 

 

 

 

 

 僕は引いたカードを確認する。

 

『もしお前がピンチの時はそのカードが助けてくれるさ』

 

「父さんの言う通りだな……」

 

 少しにやけてしまう。

 

 彼はかなり動揺しているのか、目が焦っている。

 僕は引いたカードを口元に当て、笑う。

 

「このターン」

「?」

「絶対敵な力に勝つ、無限大の可能性を見せてあげるよ」

「ふんっ……やれるものなら……」

 

 彼は苦笑いしながら、構える。

 

「僕はモンスターを召喚する!」

「……なんだと!?」

「胸に無限大の可能性を秘め、あらゆる未来を引き当てよ! 現れよ、『デッキ・シャッフラー』!」

 

 

 

 

 『デッキ・シャッフラー』

 

 地属性 魔法使い族 レベル2 攻撃力600 守備力1500

 

 効果

 ???

 

 

 

 

「上級でもセカンドモンスターでもなく、ただの二つ星モンスターだと!? 血迷ったのか!?」

「ううん、違うよ。このモンスターには無限の可能性がある!」

「無限の可能性だと……?」

「君は僕のモンスター達をザコっていってるけど、そうじゃない。強いモンスター確かにいる。でも……」

 

『「弱いモンスターにはそれ以上の無限の可能性があるんだ!」』

 

「ふ、ふざけるな! 絶対敵な力が負けるはずがない!」

 

 相手のシルバーアイズの攻撃力は3000。確かに、それを超えるのは難しい。でも。

 

「リバースカードオープン!『勇気(ゆうき)という魔法(まほう)(わら)に』を発動!」

 

 

 

 

 

 勇気(ゆうき)という魔法(まほう)(わら)

 

 通常罠

 

 このカードを発動するターン、自分は特殊召喚を行うことができない。

 自分フィールド上の魔法使い族の攻撃力を全て0にすることで、自分フィールド上のレベル4以下のモンスター一体の攻撃力にその全てのモンスターの元々の攻撃力の合計をエンドフェイズ時まで加える。

 

 

 

 

 

 

「このカードは自分フィールド上の魔法使い全てを0にすることで、1体のモンスターの攻撃力をその0にしたモンスター全ての元々の攻撃力の合計を加える! 僕は『デッキ・シャッフラー』を選択!」

 

 デッキ・シャッフラー

 

 攻撃力600→3000

 

「こ、攻撃力3000だと!?」

「まだだ! 『デッキ・シャッフラー』の①の効果を発動!」

 

 

 

 

 

 『デッキ・シャッフラー』

 

 地属性 魔法使い族 レベル2 攻撃力600 守備力1500

 

 効果

 ①1ターンに1度、自分の墓地に存在するモンスター一体をデッキに戻す事で、そのモンスターの攻撃力分、このモンスターの攻撃力をアップさせる。

 

 

 

 

「『デッキ・シャッフラー』は1ターンに1度、自分の墓地のモンスターをデッキに戻し、シャッフルすることで、そのモンスターの攻撃力を得る! 僕は墓地の『ダークライト・シルバーレイズバトラー』をデッキに戻し、シャッフルする! 【リターン・ザ・シャッフル】!」

 

 『デッキ・シャッフラー』がもつデッキに、1枚のカードが戻され、『デッキ・シャッフラー』の攻撃力があがる。

 

 

 

 デッキ・シャッフラー

 

 攻撃力3000→4800

 

 

「シルバーアイズの攻撃力をこえただと!?」

「さらに、『デッキ・シャッフラー』の②の効果を発動!」

 

 

 

 『デッキ・シャッフラー』

 

 地属性 魔法使い族 レベル2 攻撃力600 守備力1500

 

 効果

 ①1ターンに1度、自分の墓地に存在するモンスター一体をデッキに戻す事で、そのモンスターの

  攻撃力分、このモンスターの攻撃力をアップさせる。

 ②フィールド上にこのモンスター以外に効果を二つ以上もつモンスターが存在する場合、デッキからカードを1枚ドローし、そのカードがモンスターカードだった場合、発動できる。

  フィールド上のモンスター一体の効果の一つをこのカードに加える。

 

 

 

「僕はデッキからカードを1枚ドローし、そのカードがモンスターカードだった場合、僕の『デッキ・シャッフラー』はフィールド上のモンスターの効果の一つをつかうことができる!」

「まさか、貴様! 俺のシルバーアイズの②の効果を使うつもりか!」

 

 

 

 

 『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)

 

  セカンドモンスター

 

 地属性/光属性 ドラゴン族/戦士族 レベル8 攻撃力3000 守備力2500

 

 メインフェイス時、このモンスターは戦士族モンスターを二体墓地に送る事で特殊召喚できる。

 

 ①バトルフェイズ時、このモンスターが存在する限り、お互い戦闘を行うモンスター以外は効果を発動できず、効果は無効にされる。

 ②このモンスターの効果で特殊召喚した場合、1ターンに1度、相手モンスター1体を選択し、そのモンスターの攻撃力の半分をこのモンスターにエンドフェイス時まで加える。

 

 

 

 

 僕はデッキからカードを1枚ドローする。

「その通り! そして、僕が引いたカードはモンスターカード『ダークライト・トリッキーニンジャ』!よって、『デッキ・シャッフラー』はシルバーアイズの効果を得て、さらに1500攻撃力があがる!」

 

 

 デッキ・シャッフラー

 

 攻撃力4800→6300

 

「こんなザコが攻撃力6300だとぉお!?」

「バトルだ! 『デッキ・シャッフラー』で『銀色眼の二相竜(シルバアイズ・セカンドドラゴン)』を攻撃!」

 

 巨大なシルバーアイズに小さな『デッキ・シャッフラー』がジャンプし、デッキに右手を構え、向かう。

 

 そして。

 

 デッキからカードを引き、

 

「【ドロートゥザフューチャー!】」

 

 シルバーアイズをカードで真っ二つに切り裂いた。

 

 

 

 カードハンターLP4000→700

 

「うわあぁぁぁぁああああああああああああああああ!!!!」

 

 彼は店の壁に叩き付けられ、大ダメージを受ける。

 

「ま、まだだ、次のターンがくれば、俺は!」

「君に次のターンはない」

「ッ!?」

「手札から、速攻魔法発動!『後援(こうえん)()(あか)(はな)』!」

 

 

  

 

 後援(こうえん)()(あか)(はな)

 

 速攻魔法

 ①自分モンスターが相手モンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、発動することができる。

  破壊したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを与える

 

 

 僕の後ろから赤い花のついた矢が飛び……彼の胸を突き刺す。

 

 

「そんな……俺の……負け…………?」

 

 彼は力が抜けたように倒れた。

 

 

 カードハンターLP700→0

 

 

『winner、騎遊 彼方(きゆう かなた)

 

 デュエルディスクから勝者を知らせる音声がなる。

 

「あ、あの『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)』を!? こ、こいつはすごいわ……」

 

 

 倒れた彼から落ちた、いくつかのデッキを拾った。

 

「これらは約束通り返してもらうよ」

「……これも…………」

 

 彼は自分のデッキを取り出した。

 

「これも、もっていけよ…………、俺は、負けたんだ…………」

「これはもらえないよ」

「なんだと……!?」

 

 僕は彼のデッキから1枚のカードを取り出す。

 

「君はひどいやつだったけど、この『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)』を大切に思う気持ちが伝わったんだ」

「ッ……」

「攻撃を受けたとき、ひしひしと感じたよ。モンスターが君に使われることを喜んでいた」

「モンスターが喜ぶだと……!? そんなバカな!」

「だから、受け取れない」

 

 僕は、『銀色眼の二想竜(シルバーアイズ・セカンドドラゴン)』のカードを彼のデッキに戻し、彼の手に戻した。

 

 

 




誤字、脱字等あればお願いしますm(__)m
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