ポケモンの世界に転生したらしい。
それに気付いたのは5歳のころ、転んで頭を打ったときに過去の、前世の記憶を思い出した。
気付くのは簡単だった。
目の前にポケモンが居たからだ。
親のポケモンであるイエッサンが頭を打った俺の手当をしてくれていて、マジかよ……となったのだ。
前世の俺はSVまで遊んでいたので、俺もいずれは学園通いになんのかな……なんて思っていたら、剣盾の世界に来ていたことが発覚した。
いや、建物の感じがどうも違うなとは思っていたし、テレビに映るポケモンも分布が違う気がした。
ただ、やたらカレー食うシーンやらカレー作ってるシーンなんかがあって、あっとなったんだ。
しかもチャンピオンはダンデじゃ無いし、マクロコスモスはあったけど超巨大な会社でも無かった。ヤバイくらい大きい会社ではあったんだけどね。
つまり、本編のそこそこ前の時代に生まれたってことらしい。なにげにポプラさんの少し若い姿も見たし。
とにかく、俺はリアルなポケモン捕まえて育てちゃうかなと内心ワックワクで育った。
そして、10歳の草むらに入って良いと言われた次の日に、俺は……前世の俺の育てたポケモンが入っているモンスターボールを見つけた。
朝起きたときには置かれていなかった、机の上には6つのモンスターボールがあった。
親に聞いてみても自分で置いたんじゃ無いかと言われるし、逆に珍しい色のボールね、なんて言われてしまった。
そりゃそうだろう。
これはウルトラビーストの入ったウルトラボールだ。
ここに有って良い物では無い。
というかなんで昔の俺の各タイトルごとの手持ちから最強軍団みたいに選出されてんだろう。
どうせなら剣盾時代の手持ちにしてくれよなんて思いつつも、とりあえずリュックにしまう。
昔の俺はなんとなくで始めた毒ジムリーダーのロールプレイで手持ちを毒縛りにしていた。
理由は忘れたけど、多分マイナー精神か逆張りやら前向きなもんでも無いと思う。
ただ、各タイトルごとにやるのは楽しかった。
今でもちゃんと手持ちを言えるくらいにはやったし、オンライン対戦もそこそこやってた。
……読み合いとかあんまり上手くなくて勝率は5割を超えなかったけどさ。
とにかく、旅立ち初日の素人の手持ちが厳選済みレベル100ポケモンが6体とかヤバ過ぎるので、そこらで適当なポケモンを捕まえたい。
……ゲームだとチャンピオンからポケモンを貰っていたけど、下手するとチャンピオンが同期か年下なのでそんな機会は無い。
主人公とは異なり、俺の地元はエンジンシティなので周りも既にそこそこ強いので、一応……親のポケモンを借りてきている。
そう、家の手伝いをしてくれているイエッサンである。
若干仕事があるんではよやりましょ感のある視線を感じているが、最初の一匹は大事だと伝えておこう。
……びびっているわけではない。
少し呆れているイエッサンの視線を受け流しつつ、再度おさらいをしておこう。
まずは近所の生息ポケモンのうち、スカンプーかヤブクロンを捕獲する。
これはイエッサンにちょっと弱めて貰い、おこづかいで買った15個のモンスターボールで成功すればオッケーである。
駄目だった場合は実家に帰り(徒歩5分)手伝いをして資金を貯める完璧なプランとなっている。
さて、トレーナーとしては小さな一歩ではあるが、俺にとっては大きな一歩を踏んで草むらに入る。
周りには見当たらないので、うろちょろして探すことにする。
ゲームだとちょっと背の高い草って感じだが、今の俺の背丈は135センチであり、めちゃくちゃ高く感じる。
! ────!
野生のタンドンが飛び出してきた!
……薄々思っていたが、ポケモンは割とデカイ。
だいたい皆一度は図鑑の大きさとか重さを見比べたことがあると思う。ピカ先輩ですらネズミにしてはデカイのだ。
そして、目当てのポケモンでは無かったので逃げる。
そして、次のポケモンを探す。
野生のタンドンが飛び出してきた!
野生のガラルジグザグマが飛び出してきた!
・
・
・
……もしかして出現確率が低いのか?
それとも、運が悪いのか。
少ししてシンボルエンカじゃねぇか! と気付く。
つまりは必死に目当てのポケモンを探して練り歩いた方が良かったし、親に着いてきて貰って捕獲を手伝って貰えば良かったかなと。
でもゲームでもアニメでもトレーナーは親に手伝って貰ってない気もする……などと少し考えるも、出会わない。
結果として諦めて帰ろうとしたところで、街の外れに普通に居たヤブクロンを捕獲することが出来た。
ゲームと若干分布が違うんか……そりゃリアルなら縄張りやらあるよな。
なんて思いつつ、家に帰って親に捕獲したポケモンを見せると驚かれた。
まあ、そりゃ普通はガーディとかそういうの狙うと思うわな。なんと言ってもエンジンシティだ。
ちょっと若いカブがジムリーダーをしているんだから、炎タイプを捕まえるのが主流だよな。
一応捕獲できたのがこいつだけだったと擁護して、自分の部屋に戻る。
旅立ち?
いや、金も道具もねえのにキャンプとかやだよ。
飯の支度すらおぼつかないだぜ。
サトシほどのバイタリティは持っていないので、なんなら家からトレーナースクールに通うつもりだ。
まあ見てろって、本編には出てこなかった毒のジムリーダーとして、原作知識活かしてチャンピオンにでもなってやるからよ。
※イエッサンの呆れている理由
リュックの中にクソ強いポケモンがいるし、自分(レベル25)も付いているのにそんなびびる必要ある? というもの。
※びびる理由
彼はある程度知識はあるし、別の世界の自分が育てたポケモンが居るとは言え、初戦闘なことと、某アニメ版でサトシが野良ポケモンに攻撃されて怪我するシーンを想像してしまった為。
実際ウールーの突進を無防備に、鍛えていない少年が食らえば当たり所や倒れた際の打ち所によっては骨くらいは……である。イエッサンが居るやろという正論は無いものとする。
……補足として彼は気が小さいし、背も低い10歳の少年である。
キャラクターのセリフや手持ち、あとは性格とか全然書けねぇ
文章整形のため編集