担当の性癖を破壊したトレーナーと性癖を破壊された担当のお話   作:性癖のブラックホール

10 / 10
 読者の皆様お久しぶりです。性癖です。この度は期間が開き申し訳ありませんでした。リアルが忙しすぎて意欲が宇宙の彼方にブッ飛んでました。楽しみにされていた方々に大変お待たせ致しました。新鮮な性癖です。
 ケイエスミラクルがね…久々にぐっさぐさのぐさりと心の臓に突き刺さりましたよ。幸臼虚弱おれっ娘とか最高やん…目元の優しさに反して意志の強さが高すぎるっピ! 無事お迎えはしたんですが、まだストーリーをやっておらず、細かいキャラ像や周辺の設定も想像で初めて書いてます。ゲームと違うやんけ!っなっても、生暖かい目でオニイサンユルシテ


幸せの青編

「トレーナーさ……あれ、寝てる…」

 

 

 

 ある日の午後。練習が休みなのだけど、特に予定もなく手持ち無沙汰になったからなんとなくトレーナー室に脚を運んだら、トレーナーさんが寝ていたんだ。…立派な鼻提灯を作って。

 

 

 

「…すごいや。本当にこんな風に寝てる人っているんだなぁ。漫画の世界だけだと思ってたよおれ」

 

 

 

 アニメだったら間違いなく効果音がつきそうだなぁなんて思いながら、トレーナーさんの寝顔を見る。…顔小さいなぁ。大人なハズなのに、顔の作りも幼く見えるように成長しちゃったのかな? おれと同い年か一つ二つ年上ぐらいでも通せそう。少なくとも三年は一緒に過ごしてきたけど、トレーナーさんが歳を取ったようには見えない。おれの方は少なからず筋肉が付いたりで多少の成長はしているけれど、全体的なラインは変わらずかなり細いままだ。それに比べてトレーナーさんは本当に変わらない。他のトレーナーからは妖怪みたいに言われてるのも聞いたことがあるけど…ここまでくると信じてしまいそうになる。そんなことはないのはおれが一番知っている筈なんだけど。

 

 

 

「……」

 

 

 

 なんとなく、トレーナーさんの頬に指を添えてみる。そしてそのまま…頬をむに、と優しく指でむにむにしてみる。…なんだろう、妙に癖になるというか、楽しい。起こさないようにしつつ、起きてしまうかもしれない弄り方をしながら寝顔を堪能する。実のところ、こうしてトレーナーさんの寝顔を眺めるのは初めてじゃない。片手で数えられる程だけど、一度や二度じゃないんだ。

 

 最初は罪悪感もあった。長くない上にいつ壊れるか分からないおれの身体を少しでも悲鳴を上げさせないために、レースに一つでも多く走りたいというおれの我が儘のために更に負担をかけている事実を突き付けられたみたいで泣きそうになった。それでもあなたは優しいから、自分が辛い状況にあっても口にしなかった。だからこそトレーナーさんの身体が先にダメになったのかとも思った。でも――

 

 

「…こうすれば……トレーニング後の負担が…軽く…なるぞぉ…むにゃ……」

 

 

 寝言でそんな事を言うんだから、罪悪感や心配よりも、夢の中でまでおれを気にかけてくれる、おれを見てくれていることに、嬉しさを感じたんだ。トレーナーさんが目を覚まして眠ってた間の話をしたら、顔を真っ赤にしたのは今でも覚えてるよ。恥ずかしいだけで、言ってたことの否定はしなかったしね。

 

 それが最初で、間を置いて二度目があった。我が儘をしすぎたおれは一度限界を迎えて倒れてしまったんだ。長いこと眠ったままのおれをずっと、看てくれていたんだ。目覚めたらすごいことになってたけどね。それでおれが目覚めて翌日にトレーナーさんは起き抜けのおれの看病をしてる最中にふっ、と意識を落とした。いきなりのことだったから凄く焦ったけど、目の下の隈を見付けちゃって、寝不足だったらしい事実を見てしまった。見なかったことにしつつ、いつも頑張ってくれてるトレーナーさんが少しでも休めるように、初めて膝枕をしたんだ。おれの脚は、スプリンターらしくない肉付きの細い脚だけど、トレーナーさんはいつも褒めてくれる、ガラスでできているけれど自慢の脚だ。ガラスで申し訳ないと思ってたけど、寝ているトレーナーさんはお気に召したらしく、和らいだ表情で眠ってた。しばらく膝枕してたんだけど……ふふっ、今思い出してもおかしさが込み上げてきてつい笑ってしまう。寝言で前とおんなじことを呟くトレーナーさんがいけないとおれは思ってる。変わらずおれを心配してくれてることになんて優しい人…というのはなにか違う……。言葉にできないなにかを感じたのはその時かな? 必死になって0からになったおれに、新しくありがとうをくれる人……うん、ちょっとしっくりきたかな。そんなトレーナーさんが、両親とも違う、恩人の先生とも違う、特別な人と思い始めた。

 

 それと同時に、トレーナーさんの寝顔を眺めるのが密かな楽しみになったんだけどね。おれのことをずっと考えてるのに、おれにこんなにも無防備な姿を見せてくれる。その事実。そう考えるだけで胸の奥が少しドキドキする…。病気だけど病気じゃないってことに気付いたのは、つい最近だ。友人の彼女達にもこの話はしたことがない。この気持ちがなんなのかは分からないままだけど、無防備なトレーナーさんを知っていたいのはおれ一人だけでいたいから。彼女にもトレーナーさんのこの姿のことは…話したくないかな、今は。

 

 最初は自分一人で飛ばしたしゃぼんだま。それは綺麗さっぱり、割れてしまったけど。今は二人で大きなしゃぼんだまを作って、遠くまで遠くまで。飛ばしてる。

 

 

 

「おはよう、トレーナーさん。良い夢は見れたかな?」




最近欲しいと思った娘が性癖に刺さる。ミラクルもそう。特に体操服の時が。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。