担当の性癖を破壊したトレーナーと性癖を破壊された担当のお話 作:性癖のブラックホール
特殊性癖すぎて人を選ぶような内容だったとしても、後悔はしない。
前話について
感想にありました通り絶対皇帝である事を仄めかすような内容にしてありますのでそのような解釈で間違いないですね。実際アプリなら海外レース自体は未実装でもアプリトレならやりかねない実績ではありますので…史実改編はアプリの特権故。
まあようするにそんな極まった皇帝という看板と内面のギャップも楽しんで貰えるようにスパイスとしてそういう話になりました。本当に極まった人が二人きりの時だけ見せるギャップ…すばらしいと私は思っています(鋼の意思)
長くなりましたが今回はまあ自由な方ですね。(三冠繋がりは特に意識はして)ないです。
前回がアレすぎたので今回は割りと普通な部類に見える見える(人による)
それは見慣れた光景だった筈なんだけど、何時の頃からだろう、気付けば目で追うようになってた。最初はなんて事ない光景で、さして気にも止まらないものだったんだけど。今じゃ気になりすぎて仕方ない
「ふぅーっ、ミスタートレーナー。今日のメニュー終わったよ」
「お疲れ様シービー。じゃあ今日はもう片付けて約束通り、ウチでご飯にしようか」
太陽が沈みきらないうちにトレーニング機器を片付け始める彼。ウマ娘であるあたしにはただ片付けるだけならそこまで苦労はしないものだけど、普通の人間である彼にはそれなりに重いらしく汗をかくくらいには苦戦してた。
「……あっちぃなぁ。脱ぐか」
そう一人ごちて上着を脱ぐトレーナー。薄いシャツ一枚になった彼から見える--鎖骨にあたしは視線を奪われる。男性故の無骨な感じなのに、何故だろうか目が離せない。きっと彼があんなことを言ったせいなんだろう。
事の発端は、偶然休みの日に両親と出掛けてた際にトレーナーと鉢合わせしたことから始まる。シニア級の一年目を走り抜き二年目に差し掛かる頃、ホントに偶然鉢合わせたあたし達は両親の強い勧めもあってトレーナーをウチに誘い四人で食事をすることになった。学園内でのあたしの様子をトレーナーに聞いたりする事から始まり、次第に盛り上がった両親は彼とお父さんで酒盛りまでに発展した。ウチでは一緒に飲む相手が居なくて寂しかったのもあるんだろうけど、あんなに羽目を外したお父さんを見るのは久しぶりだった。そして彼も中々飲める人だと知ったのもその時だ。まだまだ知らない彼が出てくるのは新鮮だったけど、話の種があたしなのは恥ずかしいから止めて欲しかった。ひとしきり飲み終えて、暗くならないうちにそれなりに酔っ払ったトレーナーを送ることになって、問題はここからだった。
「お父さんに付き合ってくれたのは嬉しいけど、ちょっと飲み過ぎたんじゃない?」
「たぶんそうかもしれない……うぁ…」
まだ会話が出来る程に意識はあったけど、自力で帰るのは難しそうだった。あたしは寮の門限もないし、彼も一人暮らしだから帰る時間自体はかかっても問題ないんだけど。
「にしてもずいぶんと盛り上がったね? あたしかなり恥ずかしかったんだけど」
「しーびーはなぁ、おれの自慢の愛バだからなぁ、両親相手にはなおさら話したいことがいっぱいあったんだよ」
酔っていてもそういう事を当然のように言うもんだから、あたしの顔は赤いままだ。
「じゃあ、あたしの好きなところとか言ってみてよ」
なんて、酔った彼にそんなことを聞いたのが間違いだったのかもしれないし、そうじゃなかったのかもしれない。
「んー…? しーびーはスタイルが飛び抜けていいから見るだけで目の保養になるしー……あとは勝負服着てる時に見える鎖骨がすきだなぁ」
「…うん? なんて?」
「普段制服やジャージで隠れて見えないから勝負服を着た時に見える鎖骨のラインが堪らなくすきなんだよなぁ…。くっきりしてるラインがとってもすばらしいから、つい見惚れちまうんだよなぁ……」
うんうんと自分の発言に頷きながらそんなとんでもないことを暴露してきた。きっと彼は暴露したつもりはなく当然のことを言ったつもりなんだろう。それでもあたしは衝撃だった。三年以上一緒に居て、色んな楽しい事、面白い事をしてきて、そんな素振りは一切無かったから。かといって酔ってるとはいえ嘘をついてるようには全く見えなくて。あたしは混乱した。その時は平然を装って足早に彼を送り届け……それからだ。彼の鎖骨が気になり出したのは。
あたしの事をあんなにも言うのだから、自分自身のを見てもなんとも思わなくて、彼のを見ることにしたんだ。最初はただ観察してるだけだったのに、今じゃもうこんなだもん。
だから今日、あたしは仕掛ける。きっとこれはある意味タブーだ。だがあたしにとってタブーは破ってこそだ。だからわざわざ彼の家に上がる口実を作った。後片付けを終え、彼の家でご飯をご馳走になり、いざ。
「さてミスタートレーナー。ちょっとじっとしててくれるかな」
「ん、なんだいシービー……うおっ」
!強攻策!
あたしは彼に馬乗りになり、着ているシャツを捲る。シワになって伸びるだろうけど、それはその時だ。
「……えーっと、シービーさん?」
「……」
「うひっ!?」
あたしは無言で彼の鎖骨をなぞった。骨特有の質量のある硬さが伝わってくるけど、なるほどなるほど。これは--
「ちょっ、シービー…! くすぐったいって…!」
「ちょっとだけ静かにしてて」
暫く彼の鎖骨を堪能した後、首回りの骨も感触を確かめながらなぞってみる。鎖骨とはまた違う感じがして人体の不思議を垣間見た気がする。
「なんかすげぇぞわぞわするんですけどシービーさん???」
「…こんな感じなんだね、ミスタートレーナーのって」
もうあたしの火はついてしまった。満足するまで付き合って貰うからね。
シービーの勝負服から見えるラインっていいよね。すばらしいといいなさい。