担当の性癖を破壊したトレーナーと性癖を破壊された担当のお話 作:性癖のブラックホール
前話について
読みづらいのは承知であのような後半文になりました。実際あれを休むまもなく一人でずっと喋るぐらい内心テンパっていたということですたい。
参考御指摘感謝ナリィ…。早速今回から行間を開けて改行も少し増やしてみましたので読みやすくなってると…いいなぁ…
キタちゃんのふにゃふにゃむりぃASMR…何故無いんですか…?(血涙)
「…邪魔するぞ」
「あれ、どしたのブライアン。またサボりかい?」
「……別に何でもいいだろう」
露骨に顔を反らす辺り図星って事かな。僕の担当はつんけんした態度ではあるが非常に素直だ。嫌なものは嫌だとハッキリ言う性格だからか、隠し事なんかは苦手らしい。そこが彼女の魅力の一つでもあるけれど。
「まあせっかく来たんだし、後で何か作るよ。この仕事だけ終わらせるから少し待っててね」
「別に構わん。飯欲しさに来てる訳じゃない」
そう言うと彼女は僕の傍に寄ってきて立ったままじっと僕を見てくる。めっちゃ見てくる。気にはなるけど、最近こうだから慣れてしまった。手早く作業を進めながら横目にチラリと彼女を見やる。猛禽のような鋭い目付きにも見てとれる彼女は、その雰囲気と本人はその気はないが周りからは威圧感が感じられるらしいその立ち姿で恐れられているみたいだけど…僕はそうは思わない。
彼女の観察眼はそれはそれは凄まじいもので、レース中に120%発揮されるソレとまではいかないものの日常生活に置いても時折本質を見透かすような言動に僕も生徒会の面々もお世話になっている。きっと今は僕を見てコイツまた働きっぱなしだな、とか思われてるのだろう。事実その通りなのが否定できない所だ。だけど遣り甲斐があるからこそ苦痛だとは思わない。彼女のために身を粉にして動けるのだから、本望ともいう。
「…あんた、本当に休んでるのか? ワタシの身体の事はしょっちゅう労る癖に、自分の身体は度外視してるだろ」
「うーーーん、やっぱりブライアンには解っちゃうか…でも安心して。この仕事が終わったら漸く休めるから」
「…どうだか」
ブライアンはやっぱり良い子だ。こうして僕の体調を気遣ってくれる。口では自分が困るだのとは言うが、僕の事を良く見ている証でもある。言葉にしたら怒るから心の中にそっとしまっておくけど。
「よし、終わりっと。お待たせブライアン」
「だから別に待ってなどいないが…」
「僕が待たせちゃったと思ってるからそれでいいの。それじゃ何か作るから--」
「飯はいい。それより
……あんたの膝を貸せ」
おや、我がお姫様は膝枕をご所望のようで。なんてこれも最近珍しくはない。いつの頃からか、彼女はよく今日みたいに膝枕を要求するようになった。男の膝なんて硬くて寝るのに適してないものだけど、彼女曰くその硬さが良いらしい。それで膝枕と言っても本当に寝る訳でもない。目を閉じはするけど、薄く開きつつ横目に僕を見ているらしい。何が気に入ったのかは解らないけど、僕としては彼女の瞳を見れるからウェルカムだ。
そう、僕は彼女見透かすような、渇き飢えた瞳に惚れ込んだ。なんなら直接その想いを伝えた事もある。その話をしてからあまり目を合わせてはくれなくなっちゃったけど、まあ自業自得だ。それでも、横目からでも見れる彼女の瞳に、僕は今でも夢中なのだ。
「はい、どうぞ」
「…ふん」
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随分と莫迦げた話だ。ワタシの瞳に惚れ込んだ等と宣うこのトレーナーは、あまつさえこう言いきった。
「君の、その飢え渇く瞳を、僕の手で満たさせてみせる。満たされ歓喜に満ちた君の瞳を、見てみたい」
本当にふざけた事を宣うものだ。人が聞けばまるで告白のようだぞ。レースを共にするためのトレーナーがこのような有り様ならば普通は怒られても仕方無いものだ。だが、その時のワタシにはとてもよく響き渡った。前後の会話がどうであれ、デビュー前のウマ娘に対して口が裂けても言うべきではな事柄を、ワタシが望んでいるモノを言い当ててきたのだ。
ワタシの走りに対しての賛辞は耳が腐る程聞いた。だが、ワタシの渇きを満たしたいと言い放った大莫迦はコイツしかいなかった。そしてそのワタシの瞳に惚れたコイツの目を--視てしまった。あまりにも真剣な、本心からであることも視ただけで理解ってしまった。そこまで言うのなら、と契約を持ち掛け…結果は言うまでもない。
強者との死合いを求めるワタシに、より高いステージへ導くための努力を惜しまなかった。満たされぬ事も多少有りはしたが、それでもワタシの渇望を満たす為の道標となったコイツは、何時でも真剣で、ワタシに吐いた言葉を嘘にしない誠実さを持っていた。そしてあの日……ワタシの飢え渇く心が満たされたあの時、トレーナーの目を視たワタシには理解った。「君のその満ち足りた瞳を見ることが出来て本当に良かった」と、コイツの目が雄弁に語っていた。普通のトレーナーならばもっと他に伝えるべき事はあるだろう。だが、口では多くを語らず目で語るというコイツとの距離感は存外居心地がよく、気付けば目を追うようになっていた。いつの間にか、トレーナーの目を視ることが止められなくなってきていた。
昔と今の自分を振り返り、随分と絆されたものだな。と内心自分自身に苦笑する。そんなワタシの我が儘に否やもなく聞き入れるコイツに、遠慮なくしつつも直に視ることはせずにコイツの目を時折見やる。そしていつの日か言ってやるのさ。「あんたの瞳に惚れさせられた責任を取れ」とな。ワタシにこんな気持ちを覚えさせたのだから、覚悟しておくんだな…。
私のナリブはこんなイメージです。つっけんどんな態度をとっちゃあいるが根が素直なのです。怖そうに見えるだけで本質は可愛い子ですから。皆もBLAZE最高といいなさい。