担当の性癖を破壊したトレーナーと性癖を破壊された担当のお話 作:性癖のブラックホール
やってること自体が単調になりがちなので何かしらの変化をつけたい所。
それと感想で御指摘頂いた部分は修正致しました。
ネタ切れ(育成済みウマ娘不足)につき早々にこんな話を作ることに。いやまぁ諸々あるんですよ…(
という訳でもう番外編です。中身? まあトレーナー主体のお話ですよ はい
--ここは、学園から少し離れた薄暗い路地裏にひっそりと軒先を構える一軒の酒場。この日、幾人かのトレーナー達が顔を付き合わせていた。
「で、皇帝の。お前さん等はどこまで進んでんだ?」
「…そういう意味でというなら、自由人の貴方の方が進んでそうな気がするんだけど」
「まあ確かに進み具合なら自由人の方が進んでるイメージがありますね。担当の方からイケイケな気がしてます」
「うるせぇスピード違反。オメェ等は公衆の面前でいちゃつきすぎなんだよ」
「そうですかね? 自分は担当とコミュニケーションを取っているだけなんですけど」
「アレでか!? 端から見たらただいちゃついてるだけだぞ!」
「事実目に毒だのと色々生徒会に意見が来てるので私からも擁護のしようがね…」
「ソンナー」
酒の席で盛り上がっているのは、どれも時代のトップを駆け抜けたトレーナー達の姿だった。擁護のしようがないと言われ、しょぼくれた表情となった者を一人は声をあげて笑い、一人は苦笑いをしつつも楽しんでいる。ひとしきり笑い終え、真面目な表情になり再び話題をふる。
「でだ、実際の所どうなんだ皇帝の。どこまで行ったんだ?」
「…どこまで、と言われても特に、としかお返しできないんだよね。何もなかった訳じゃあないんだけど、そういう意味でってなると特に進展はしていないな」
「意外と言えば意外だけど案外そうでもないと言われたらそうでもないと見えるのがまたなんとも」
「嬉しいような嬉しくないような信頼だね…」
苦笑いを浮かべる“皇帝の”と呼ばれたトレーナー。内心では本当はとんでもないことになっているから口には出せないだけなんだよねぇ…という事を考えているが、担当直伝のポーカーフェイスにより事なきを得ていた。因みに本人は知らないが、将来はシンボリ家入りが確定している。将来安泰ではあるが地獄への入り口であった。担当がそういう癖に目覚めているのがシンボリ家にバレるのも時間の問題かもしれない。
そんな事は微塵も思っていないシンボリルドルフのトレーナーに話を振った男はミスターシービーのトレーナーであった。周りからは“自由人”と呼ばれ、担当と共に学園では要注意コンビとして目をつけられている。彼がこの話を振ったのは担当から「あの二人最近距離が近い気がするんだよね。物理的な距離もそうだけど、精神的な方はもう密着してそうだよ?」とタレコミがあったから。稀代の追い込みウマ娘として鍛えぬかれた彼女の観察眼は彼からすれば信用に値する情報であり、新たな騒ぎのタネであった。しばらくこの情報を使ってからかおうという魂胆だった。
そんな二人から“スピード違反”と言われたのはマルゼンスキーのトレーナー。由来として彼の担当がスーパーカーと呼ばれた事、その担当を爆走させまくり、更には私生活において所構わずいちゃつきまくった事から周囲からそのように呼ばれていた。尚、当人達にそのつもりはなく、本当に日常のスキンシップ程度でしかないと思っている辺り質が悪い。事実二人っきりの時にしか人に見られたらまずそうなことをしていないので最終ラインの防壁はしっかりしていた。いちゃつきまくっている時点でしっかりできちゃあいないが。
「ま、そう簡単には口を割らねぇとは思ってるよ。認めちまったら人生終わりかねないしな」
「…ノーコメントで」
「否定も肯定もしない安牌な選択肢だな。うまいこと躱しやがって」
「私は何も言いませんよ」
「別にやましいことしてないんだったら堂々としてればいいのに」
「スピード違反の方は黙っててくださーい、カード切りますよー」
「扱い酷くなぁい?」
「…まあ、残当でしょう」
「ソンナー」
因みに三人共既に酔っていた。現状一番酔っているのがマルゼンスキーのトレーナーである。隙有らば惚気出すので他二人はウンザリしつつも、酒の席は進んでいく。
「やっぱねぇ、うちのマルゼンの髪はねぇ、最高なんだよねぇ。とてもボリューミーで硬いように見えてさらっさらでふわっとしてんの。もうホントサイコー…愛してるゥ…」
「お前酔いすぎだろ…何言ってやがんだよホントに」
思わず少し酔いが醒めてしまいツッコミをしてしまうシービーのトレーナー。自由人に突っ込まれるとははたしてどちらが自由人なのかわかったものではない。自由人を返上した方がいいのでは? ルドルフのトレーナーは訝しんだ。
「ナンバーワンはマルゼンなんだけど、二人の担当も中々の髪艶してるよなー」
「…まあ確かに、うちのシービーめちゃくちゃスタイルいいし、あのビジュアルの良さの一つはあの髪とも言えるか」
「私はルドルフが髪を後ろで纏めた姿も好きですね。普段とは違う彼女の魅力がとても良かった」
「…後ろで纏めて…? つまりポニーテールか!?」
自分もマルゼンにして貰うのだと鋼の意志を使い始めた酔っ払いのスピード違反。後日一日ポニーテールにしてもらいぶっ倒れることになるのだが、それに味をしめた担当に次々に攻め込まれるのは今の彼の頭にはなかった。鋼の意志は役にたったが無駄になるのであった。
自由人たる彼も鎖骨が一番目を引くのだが、全体的なビジュアルも気に入っていた。マルゼンスキーに劣らぬボリューミーな髪をしている彼の担当も、一度くらい確かめてみるかと考えてしまった。新たな地雷を踏み越える瞬間である。
そしてスピード違反を羨ましがらせた元凶と言えば、自身の担当にまたあの髪型にして貰うのもいいかな? 程度にしか思っていない。その上で更なる爆弾を投下するのだった
「その時に見える彼女のうなじと鎖骨がまた私の目を惹き付けましてね…」
「…鎖骨ならうちのシービーが一番だ」
「そこは張り合う所なのか…?」
「うるせぇ、うちのシービーが一番鎖骨が美しいんだよ。おれのあいばがいっちばん綺麗なんだぞぉ」
「急に語彙力死にましたねこの人…」
呂律が多少回っていないが、自由人が二人に鎖骨の素晴らしさを解き始める。二つ目の地雷が踏まれた瞬間である。後日二人が興味を持ったのは言うまでもない。酒の席とはそういうものである。
「そんで皇帝のよぉ、お前さんの担当の一番好きなやつってなんだぁ? オレたちはもう話したんだからさぁ」
「それは自分も気になるな。未だに知らないし」
「…あまりおおっぴらには言えませんが」
人差し指を口元に当て、これから話す事は本当にオフレコで頼みますよ。と前置きする。因みに酔っているのもありこうなっているが、普段なら絶対に話す事はない。自由人の作戦勝ちであった。なお当の本人は酔った勢いでそんなこと既に忘れていた。
「私は…彼女の脚が一番だと感じています。自分の手で彼女の脚を守り、磨き上げてきた……それだけでもとても誇らしく感じています」
「脚…脚かぁ。確かに自分達トレーナーにとっては、担当の脚は命そのもの。それを預かり、守り、鍛え上げるのが仕事だもんな」
「ええ…。お二人の担当の脚も素晴らしいですからね。方や後方からの爆発的な豪脚、方や最前にて段階で加速可能な二の矢とも言える脚…お二方でなければあそこまでにはならなかったと私は断言しますよ」
「…ライバルでもあるお前さんにそこまで評価して貰えるなんざ、ありがてぇ話だ」
「人一倍気を使ったからねぇ。無事之名バさ」
トレーナーという職業の性でもある、基本中の基本ともいえる。担当の脚に惚れてスカウトするなんて珍しくない。そんな世界でライバルでもある相手に褒められて嬉しくないトレーナーはいないだろう。誰だって自分の担当が一番だと信じているのだから。
「…まあそれでも、ルドルフの脚が一番ですけどね」
「「…あぁん?」」
そんな事を言ってしまえば逆に一触即発なのも目に見えている訳で。最後の特大地雷が踏まれた瞬間であった。
そこからは地獄である。それぞれが自身の担当の脚の強さを語り合い、自分のが一番だと子供のように騒ぎ立てる。幼稚にはしゃぎ、トレーナーであるからこその内容。端から聞けばただのヤベー集団である。後日三人は理事長に呼び出されみどりのあくまと対峙することになるのであった。
「「「俺の! 愛バが!」」」
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「なぁトレーナーくん。……私のうなじが好きだと言う話を聞いたのだが、本当なのか?」
「…え?」
「ねぇミスタートレーナー。あたしの髪、好きなんだって?」
「…はい?」
「ハァイトレーナーくん。あたしの脚がチョベリグって聞いたわよ?」
「…ホワイ?」
この後どうなったのかはカミングスーンである。
ぶっちゃけ書いてて思ったんですよ
一キャラに複数の癖突っ込みてぇなぁ…と。
色んなキャラを書きたい欲もあるんですがね、未所持が大半過ぎて書けないのと、語録が課題すぎるのがね…(
後メタ的には癖を破壊されそうにないのとか(例・黄金船等)しか育成していないのもあり、できることが少ないというのがとてもつらい所。
なので自分の癖に従い既に登場済みのキャラに新たな癖を埋め込み新しく破壊してもらうことになりました。やはり複数の癖を持ってなんぼよなんぼ
新キャラは育成済みができたら都度書きます()