この話ともう1話同時に書いていたので時間がかかってしまったのと、あと単純にサボってました。
書くのに間が開きすぎていたので前話、今話、次話でおかしな点が発生するかもしれません(一応は確認しています。一応)
おかしい、誤字、効果違くね等などあれ感想、誤字報告等で教えていただきたいです。
プレミはデフォ
遊斗とトオルがRDを行うほんの少し前の話。遊斗が、デッキ調整&RD後にやってくるDQN相手ようにDホイールのパーツを購入している間、トオルとミサキのちょっとした会話。最初は、RD初心者である遊斗のサポートとしてミサキを追走させるか否かから始まり、遊斗とトオルの昔話へと繋がった。事の発端はトオルがミサキへ向かって聞いた質問だった。
「お前が遊斗とデュエルした時、アイツ融合使ったか?」
遊斗のデッキは融合モンスターを主軸とするデッキでそれを出さない等有り得るはずがない。ミサキ勿論と言わんばかりに頷き、ブラック・パラディンを出したと付け加える。しかし、それのセリフに満足などせずトオルは更に聞き返す。
「追憶は使ったか?」
追憶とは破壊剣士の追憶というカードを指しており、破壊剣士の揺籃というカードを使用する際、必ずと言っていいほど遊斗が墓地に送るカードだ。その問いには首を横に振って返す。それを見ると何かを決心した様子をトオルは見せる。そして、子供の頃の話を唐突に始めた。
「俺とアイツの故郷は、それはもう治安が悪くてな。マフィア共が毎日の様にデュエルで命の取り合いしててさ。子供だろうと爺婆だろうと関係なかったんだよ」
今の遊斗もクラッシュタウンから出るまでの間に2度絡まれている。
「ある時さ、俺らも絡まれてデュエルする羽目になったんだが·····遊斗のヤツが大の大人相手に完勝しやがってさ」
「·····遊斗はその頃から強かった?」
「正直強いなんてもんじゃなかった。文字通り相手に何もさせずに勝ったんだ。モンスターに攻撃させず、効果も使えず、Sすらさせて貰えず、発動した魔法罠は問答無用で無効にさせられる。最後は心が折れた相手がサレンダーして終わったよ」
「?確かに面倒臭さはあったけど、そこまでの強さを遊斗には感じなかった」
「そりゃそうだ。なんせその後、クラーゾじいさんに全力でのデュエルを禁止されたからな」
ミサキはトオルの言い分に疑問を抱かずにはいられなかった。実際デュエルをして、魔法族の里やアビス等、こちらの行動を制限してくるカードは確かにあったがトオルが言うほどの物ではなく、魔法族の里はミサキ自身対応し、突破すらしている。そして、子供相手に本気のデュエルを禁止する理由が理解出来ないでいた。
「マフィアの連中はな。有望そうなヤツ見かけると無理やり引き込もうとするんだわ。まぁ、俺らに喧嘩ふっかけてきたのはただの八つ当たりだろうけど·····。毎日命の取り合いをするような大人に子供が圧勝、目を付けられ無いはずがない。危害が及ぶと考えた爺さんが制限をかけた。アイツは今でもそれを守ってる」
「·····理解ができない。目を付けられる位のデュエルをしたのなら今遊斗はここに居れないはず」
「運がいい事に、負けたヤツが報告しなかったのか、報告しても信じて貰えなかったのか。良くは知らんが、来ることは無かった」
トオルはミサキの目を見たまま真剣な表情で話を続ける。普段おちゃらけている人物とは思えないほどに
「アイツのデッキはロック・コントロール型なんだ」
「相手依存のコントロールは分かる。魔法族の里使用のロックは不完全すぎて型には入らない」
それもそのはず、魔法族の里には自分フィールドに魔法使いが居ないと成立しない。ましてやこの時代ではフィールド魔法はフィールド上に1枚しか存在出来ないため、突破は比較的容易である。事実ミサキもその方法で突破して見せた。
「アイツはロック部分のカードを出してない。そいつが遊斗のエースモンスターだ。まぁ、それ以上に厄介なのが一体眠っているがな」
「·····手を抜かれてた?」
「そう怒るな。アイツはアレでも全力なんだよ。ただ今も昔に縛られ続けているだけだ。負けるつもりは毛頭ないが、俺はアイツに本気を出させる!!」
時間を戻してRD中、過去に縛られ続けていると思い遊斗の本気を引き出そうと全力で勝ちに来ているトオル。現状トオル優勢のままデュエルが続いている。
「Sp地砕きを発動!」
スピードカウンター
トオル:5→3
遊斗:5
「ミュステリオンの竜冠を破壊!!そして、アトミック・スクラップ・ドラゴンで直接攻撃!!」
遊斗LP5800→2600
「ターンエンド!!本気で来い遊斗!手抜いて勝てる程俺は甘くねぇぞ!!」
トオルLP8000
手札1枚
フィールド アトミック・スクラップ・ドラゴン(攻)
遊斗の手札は1枚、次のドローで2枚になるがデッキの性質上2枚の手札で突破は難しい。生け贄が必要な上級モンスターが多く入っているデッキであり、それを補う為に特殊召喚しやすくなってはいるが、その為にはコストが必要となる。マジシャンズ・ソウルズ然り、真紅眼の亜黒竜然り、何かしらを捨てる動作が入るのだ。しかし、それをしたところで攻撃力3200を持つアトミックを超えることは不可能であり、遊斗のデッキで超える為には方法が1つしかないとトオル自身理解していた。
「俺のターン、ドロー」
スピードカウンター
トオル4
遊斗6
「遊斗!どうせ揺籃持ってんだろ!!さっさと使え!!」
破壊剣士の揺籃を使えばバスター・ドラゴンと遊斗のエースモンスターが同時に出すことが出来る。バスター・ブレイダーデッキを知っている人であれば1番警戒するカードと言ってもいいほどなカード。
「··········負けず嫌いなのは自覚してるけどさ、まさか使わされる事になるとは·····」
遊斗が今まで使って来なかったカード。それは決してEXデッキにだけいる訳では無い。融合魔法が普段のように使えないのであればこのカードはRDで融合するにこれ以上無いほど打って付けなカードであり、そのカードが入っているデッキこそ、いくつものバスター・ブレイダーデッキを持っている遊斗の最強のデッキ。
「·····通常召喚」
「··········なんだよ·····そいつ··········」
黒衣に身を包んだ少年が灰燼と共にフィールドに降り立った。
この時代に烙印出す遊斗君へ握り拳をどうぞ(。 •ᴗ•)つ