神の子   作:しろ0322

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通勤中とお昼時間にかけたので投稿
基本的に予約投稿はせず、出していい内容になったら投稿します


日常1

僕たち3つ子が、夜な夜な会合をしてから早数日、

あの後何が合ったのかを姉さんに聞いたところ、

結婚を約束した相手と再会できたと言っていた。(ただ、兄さん曰く、16歳になったら考えてやる、と言っただけみたいだが)

 

その為2人は、母さんがいない隙を見計らって、多くを語り合っていたみたいだ。

かと言って、常に2人だけの世界という事はなく、新参者である僕が除け者にされる、という事はなかった。

勿論僕自身、2人の仲に無理やり入り込もうという気はなかったが、あの夜後押ししてくれたという感謝からなのか、度々僕を巻き込んでいく。

 

 

――

 

「そういえば、ママがこの前『林檎が減ってる!』って大騒ぎしてたけど、2人は食べてないよね?社長は食べてないって言ってたから、私たちか、夜な夜なミヤコさんが食べてるとかなんだけど…」

 

「そりゃあ、まだ歯が生えてないしな…。あー…、早く肉食いてぇ…」

 

「確かに、ママのおっぱいも最高だけど、そろそろ固形物食べたいよね」

 

「やめてくれ…。僕も余り意識しないようにしてたのに…。僕は寿司が食べたいな。」

 

「寿司…(ゴクリ)」

 

「…いや、悲しくなるから、食べ物の話はやめた方がいいな」

 

「「「はぁ…」」」

 

 

何とか食欲を忘れようと思い、それぞれ食べ物以外の話題探しをするため考え込む。

 

(それにしても林檎か…。そういえば昔、竜崎が喫茶店で見せてくれたな)

(確か、『L知っているか 死神は 林檎しか食べない』だったかな。…我ながら、あんな昔のこと一言一句覚えているとはな)

(普通は誰かが林檎を勝手に食べた、という結論に至るが、死神か…。確かメロからノートを取り返す時に協力してくれたのはリュークと言ったか?もし人以外が林檎を食べたのなら、僕が知る存在としては死神しかいない。)

(死神がいると言う事は、転生なんてものがある以上、キラの存在も考慮しなければ…)

 

「ああ、そうだ。兄さんは姉さんに病院で言い寄られてたみたいだけど、元々結構モテたんじゃないか?」

 

食べ物の恨みだ。ちょっと兄さんたちを揶揄ってみる。

 

「…どうなの、センセ」

 

「…くっ、黙秘権を行使する…」

 

「兄さん、黙秘権ってまるでお付き合いした人が沢山居たって言っているようなもんじゃないか。それに残念ながらここは裁判所でも取調室でも無いんだ。黙秘権は使えないよ」

 

(大体、黙秘したいほどに女性遍歴が酷いのか?流石10代を垂らしこむだけあるな)

 

「…8人だ。」

 

「それは今までの人生トータルでってことかな?」

 

「…いや、医者になってから死ぬまでだ…。その前を含めると15人だ…」

 

「…うわぁ、センセの事、女たらしだと思ってたけど、まさかそんな多かったなんて…」

 

「兄さん。まさか大事な姉さんの事も遊びなのか?」

 

「センセ、そんな…」

 

「兄さんがそんな感じなら…」

 

僕は姉さんの腕を掴み引き寄せる。

 

「キャッ」

 

僕は引き寄せた時に小声で姉さんに話しかける。

(僕が兄さんを焚きつけるから、それに乗ってくれ。後はいい感じに兄さんに引き渡すから)

 

「僕が代わりに姉さんを、貰っちゃおうかな。」

「今も可愛いけど、将来はきっと母さんに似て綺麗になるし、同じ秘密を共有する仲として、もっと親密になれるだろうしね」

 

 

「きゃー♡ライトに奪われちゃう♡」

「アクアもカッコイイけど、ライトはイケメンで気が効くから、選べないかも…」

 

兄さんはムスッとした顔になる。そりゃ当然だ。自分を慕ってくれていた女の子が、弟とはいえ他の男に靡こうとしているのだから。

 

僕はそれをみて姉さんを解放する。

 

「はぁ。冗談だってば兄さん。でも兄さんにその気が無いと、もしかしたら僕たち以外の男に取られちゃうかもよ?最近の幼稚園児は付き合ったりするみたいだから、入園したらモテちゃうかもね」

「気をつけなよ、兄さん。時は待ってくれない。その日々は一瞬なんだ。転生者の僕たちはそれがよくわかってるだろ」

「悔いの無いようにしないと」

 

「ああ、そうだな…」

 

「私も、悔いのないように、ママのようなアイドルになりたい!」

「前世ではどう足掻いても無理だったから、今度こそは夢を叶えたい!」

 

「そうだね。まあ焚きつけた僕自身は、まだ具体的にどうしようかというのは決まってないんだけどね」

「芸能界も面白そうだよね。演技はそれほど得意じゃないからモデルとかかな」

 

「確かに…。私達ママに似て美形だもんね。違うところといえば、目の輝きかな。あれは真似できない。」

「それと、ライトは髪の色が私達と違って、ブロンドとブラウンの間ぐらいの色だよね」

 

「ああ、そうだね。まあ、ただでさえ母さんは人の見分けがつかないから、その点に関しては分かりやすくて良かったかもね。…それでも間違えるけど」

 

「どうせなら、家族全員で芸能界目指したいよね!私とママはアイドルで、お兄ちゃんは俳優、ライトはモデル!全員、苺プロから出るの!」

「人気になって学校中から注目されて。いっぱいじゃなくていいから、色んな悩みを相談できるお友達も欲しい!」

 

「ああ、そうだな。友達作ろうな」

 

そのように言う兄さんの姿は、まるで姉さんの前世を幻視しているようだった。

 

「そういえば、そろそろ母さんとミヤコさんが帰ってくる頃かな」

「最後に言っておくよ。夢に関しては2人の応援をするけど、恋愛に関しては姉さんの方を応援するから」

「兄さんは姉さんの猛アタックを覚悟しといて」

「じゃあ僕はあっちで寝てるね」

 

そういって僕は去る。

(そういえばこの前の夜も、2人を残して寝たな。この僕がどこか遠慮しているのか…?)

(それにしても林檎が減っているというのを知れて良かった。今はどんな小さな変化も知りたいからな)

 

――

 

「いやー、最強のサポーターゲットしちゃった!」

「カッコよくて、イケメンで頭も良くて、カッコいいとか反則だね!」

 

「おい、今同じのが2回出てたぞ…。ああ、強敵だな」

 

「……」

 

「でも心配しないで…」

「私は前からずっとセンセのことだけ好きだから…」

「勿論、前の気怠けなセンセも好きだし、ママに似たカッコいい今のアクアも好き」

「だから心配しないで…私は何処にも行かない」

 

「…ああ、そうしてくれると助かる。正直ライトに抱きつかれた時はどうにかなりそうだった…。いや、すまん、気持ち悪いな、忘れてくれ」

 

「ねえ、そんなに心配なら…上書きして…」

 

そういってルビーはアクアに抱きつく。

 

「どこで覚えたんだ、そんな事。…まったく、お前も罪な女だな」




赤ちゃん昼ドラ劇場
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