ありふれない光は剣士達と共に最強の親友と歩む 作:匿名希望のK
「ん.......」
アラタが目を開くと目の前には宇宙空間に居た。
「此処は........」
アラタは周りを見渡すが銀河の星々があるだけで他には何も見当たらない。
アラタはこれまでの事をもう一度確認する。
最初に辞退が起きたのはハジメの教室で、次に少し経つまでは何も異変は起きなかった。異変が起きたのはハジメと和人と話していて光輝の足元にサークルが浮かび上がった時.........
情報を纏めてアラタは頭を抱える。
「これってもしかしなくても異世界に向かったって事だよな。しかも俺は今その道中だろ絶対.......」
アラタが頭を抱えていると星々の光が目の前に集まっていく、光が形取ったのは赤と青の銀のボディに光る目、そして額には大きなクリスタル、胸の位置には宇宙と同じ鮮やかな銀河、左の胸部には青いランプが付いている巨人だった。
「巨人?」
アラタが不思議に思っていると巨人は目線をアラタに向ける。
「なに?神を信じるな?自由の意思を捨てるな?」
アラタは返しているが他の者がここに居れば巨人の声は聞こえていない。
巨人はアラタに指を差し
「.......rタ.......ラタ!..........アラタ!!」
「ん.......アレ?此処は」
目を覚ますと目の前には雫の顔がありアラタは大理石の床に背を向けて倒れていた。
(何がどうなって........さっきまで宇宙空間だった筈じゃ)
先程の状況と違い周りにはクラスメイトの姿........いやあの教室内に居た人物達がいた。
「どうなってんだ?」
「このバカ!!いつまで寝てるのよ!心配したじゃない!」
「はぁ?なんだよいきなり」
「アンタね!皆目を覚ましているのに一向に目覚めなかったのよ!」
アラタはどうやら夢?を見ている間に一通りの説明は終わったようだ。
異世界より召喚された自分達はエヒトと呼ばれる神によって召喚された事
「今から話があるらしいの早く行くわよ」
「おう......」
雫について行き円形の応接室に入る全員が着席するとドアからメイドがやって来る。クラスの大半の男子釘付けになっていた
一部の男子和人とアラタはそうではないらしい。と言うのも
(ふぁ〜.......やばい寝ていたからまだ眠い)ウツラウツラ
「ちょっと寝ようとしてないわよね」ヒソヒソ
アラタは眠気で
「うふふふ」ニコニコ
「・・・・・・・・・」ダラダラ
和人は明日奈の笑顔でメイドに目を向けないようにしていた。
簡潔に司祭のような人物イシュタルの話によると魔族によって魔獣が使役され人間側は不利な状況にそこでエヒトという神は俺たち異世界人を召喚した。
異世界人は特別らしくこの世界の人間より能力に恵まれているらしい。
そしてその力を貸して欲しいとの事だ
(戦争すら知らなかった子供の俺達に殺し合いをしろなんて、何でそんなにあっさり言えるんだ。)
アラタがそんな事を思っているとハジメのクラスの教師愛子先生が講義する
「ふざけないでください!結局、この子達に戦争させようってことでしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ!
私達を早く返してください!きっと、ご家族も心配しているはずです!
あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」
アラタはこの時初めて畑山愛子という教師に好感を持った。
いつもはハッキリとしないが誰よりも生徒の事を大事にしており、身の安全を考えてくれる。良識の人物だという事を
しかし
「残念ですが貴方方を還すことは出来ません。」
「どういう事ですか!呼べたのならば還せるでしょう!?」
「先程も言いましたが貴方方を呼んだのはエヒト様です。我々では異世界に干渉するような魔法を使う事は不可能です。」
と言ってくる。
(つまりは自分達は何もできない、だから大人しく戦争に協力しろという事か?)
アラタは不思議と怒りが湧き上がっており、無意識のうちに目が覚めていた。
周りが慌てふためき嘆いたりする者が居る中でイシュタルは不満の表情をしている。
その表情にアラタは立ちあがろうとした時
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。
俺は.............俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。
それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。・・・イシュタルさん? どうですか?」
と光輝は戦争に参加する事を決意した。
アラタは驚き止めようとするが、次に龍太郎や雫香織すらも参加をすると言い出す。いつの間にかハジメのクラスメイトは全員が参加すると良い意気込んでいた。
イシュタルは満足そうに頷く。
アラタは初めて呆れという表情をするのだった。
話は戦争に参加するという結果になりアラタ達は城へと案内された。
愛子先生は納得していないが生徒が決めたことにより意見を聞いてくれなくなったらしい。
城の中に入り国王と王妃そして王子、王女との謁見が始まった。
国王と王妃は勇者が来てくれたことに痛く感激していた。王子は香織に告白をしているが年齢と見た目の幼さに相手にされていなかった。王女の方はアラタ達に挨拶をするだけで終わった。夜には歓迎のパーティが行われその後は各人の個室へと案内された。
アラタはベッドへ横になると天井を見つめる
「アイツらは戦争の意味を分かっているのか?生と死が紙一重に折り合う事だぞ.........死ねばそこで終わりだ。
光輝は善意で言ってるかも知れないがアレはダメだろ。殺し合いなんて.........俺たちが経験するべき事じゃない。殺人を許容しろなんて言われたら光輝はなんて言うんだよ!
クッソ、なんとか希望制にしていけば良かった...........」
アラタはそれだけを言うと布団を被り瞼を閉じる。
その晩アラタの夢の中では
意思を失うな、目の前の絶望に抗え!お前の護りたいものを大事なものを守る為に諦めるな!
(俺は諦めない!護るものを俺の帰る場所へ帰るために!力が欲しい!!)
翌日
朝アラタは目を覚まして顔を洗う
「ふぅ......目が覚めた」
着替えを済ませて食堂に向かう
「飯食って今日から訓練なんだっけ、あぁ帰りてぇー」
食堂に着きドアを開き食事を貰い、席に着き食事を始める。
そこへ雫そして和人と明日奈がやってくる
「アラタおはようよく眠れたかしら?」
「まずまず」
「にしてもここのベッドはふかふかだよな〜」
「おかげでぐっすり眠れたよね」
「和人と明日奈は部屋一緒なんだっけ?」
「あれ?アラタあんたその
「え?」
アラタは驚き和人と明日奈の方へ顔を向けると
「えっ!アラタ君!?」
「お前その目」
アラタが窓のガラスを見ると右目の虹彩が赤く左目の虹彩が青くなっていた。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁァァァァァァァァ!!」
アラタの絶叫が響いた。