ありふれない光は剣士達と共に最強の親友と歩む 作:匿名希望のK
アラタ達はブルックにて暫く過ごすとギルドに向かいハルツィナ樹海までの道のりを聞いた。
樹海は亜人族が住む地と言われておりそこに行けば会えると言う事をアラタはハジメから聞いていた。しかし樹海は霧に囲まれておりこの霧は人の平行感覚を狂わせるとか
受付のキャサリンはアラタ達3人を見て1度ため息をつくと樹海までの道のりを教える。
ブルックを出た3人はキャサリンの手作り地図を見ながら足を進める
「にしても樹海までのルートが峡谷を端まで行って突き進んでいくだけとはな」
「なぁアラタ、樹海に行って何をするつもりなんだ?」
「ちょっとした冒険かな、俺ら冒険者だろ?」
「そうか、それはそうだな!」
「はぁ〜、2人とも緊張感は持ってよね?」
3人は談笑をしながら峡谷内を突き進んでいく。途中峡谷内の魔物に出会うもアラタ達の異常ステータスの前では全てが意味を成さない。
そうして峡谷内を歩き続け2日上へと向かう坂道を見つける。アラタ達は坂道を登り峡谷を脱出する
「うーん!歩き疲れた〜」
「それなりに魔物も倒したし換金したら結構金になるかな?」
「それじゃあ私新しい調理器具欲しいなぁ〜」
「うっ、それはまぁ、考えておきマス」
アラタは背伸びをし、和人は手にれた素材を見つめお金の事を考えておりと明日奈は和人に寄りかかり調理器具の事をねだる。
アラタは2人のイチャイチャを適当に流しながら周りを見渡す。付近には敵性存在がいない事を確かめるとアラタは左手を前に出す。するとアラタの左手にウルトラDフラッシャーが現れる。
「お?アラタそれはなんなんだ?」
「と言うよりどこから出したのそんなゴテゴテしたもの」
「まぁ見てなって」
アラタはそう言うと右腰のカードホルダーを開けるとそこからウルラマンデッカー フラッシュタイプのカードを取り出しDフラッシャーにカードを装填する。
ウルトラディメンション
カードの認証を確認しアラタは持ち手の下のレバーを弾く、内蔵されたクリスタルが顕になる
「輝け・・・フラッシュ!」
アラタはDフラッシャーを右に回した後に左上に掲げる。
「デッカァァァァ!!」
戦士の名を叫ぶと同時に左上に掲げたDフラッシャーを顔の前に持って行くとトリガーを弾く。
眩い光にアラタが包まれ和人と明日奈は目を瞑り隠す。光が収まり2人が目を開くと目の前には銀をベースに赤と青のスーツを纏い、左肩から腕にかけてついているプロテクター、顔は何かの彫刻の様になっており目は光り額にはクリスタルが、そして左胸の位置には銀河を思わせるイラストに丸いランプが付いていた。
一言で言えばそこに鳴星アラタの姿は消え人間ではない姿のアラタがいた。
『えぇぇぇぇぇぇ!!??』
当然和人と明日奈は驚いきの声を上げる。
「おま!お前どうしたんだよ!?」
「なんで!?一体どうしたらそんな事に!」
「デュア!シュア、デュアデュア!」
和人と明日奈の質問に答えようとしたアラタだが、自分の伝えたい言葉が発せない事に今気づく。
「アラタ?」
「もしかして何か言ってるの?」
「デュア!」
明日奈の言葉にアラタは指を指し頷く、これには和人と明日奈は当て上げとなる。実際言語理解のスキルを備えているアラタ達転移してきた者達は本来聞いたことのない言葉でも一瞬で理解できる。
しかし、アラタのなった姿の声は簡単な一言しかきこえない。それはアラタの姿に声は理解する事ができない言語という事を示す。
3人は考えるが何も思いつかずお手上げ状態だった。その時3人にに持つステータスプレートが点滅をする。3人がステータスプレートを取り出すとスキル欄の絆の繋がりが光り能力が開示される。
絆の繋がり
心を真に通わせる者達は思念で会話をする事が可能である。
(これはあらゆる言語をその者が理解できる言語へと自動変換される。)
「・・・・・・・・・」
この説明に3人はただただその項目を見つめ呆然としていた。
(取り敢えず俺の声はこっちで変換するわ)
「あぁ頼む俺たちの声は普通に聞こえるんだよな?」
(あぁ、聞き取りは出来るが俺が喋ろうとするとさっきみたいになる。)
「一体なんなの?それにその姿は一体」
「そうだぜアラタ!お前なんだよその姿ずっと隠してたのか?」
(いやこの姿になったのは俺が眠りから覚めた時だ。)
「そう言えば確かにあの時アラタ君の部屋から光が溢れてたわ」
「て事は元に戻れるんだな」
(まぁな)
アラタは和人の言葉に一言答えると赤と青の粒子を撒き散らし姿を元に戻す。
「おっと、それにしても良い反応が見れたわ」
「お前なぁ、いきなりなったらびっくりするに決まってるだろ!」
「アラタ君のイタズラ心は治らないのかな?」
3人は雑談をし休憩をした後樹海がある方向へ再び足を進める。
しかしこの後3人は心に大きな傷を負うことになる
樹海が近くなってくるとアラタ達の足取りは軽くなって行く。そして休憩も兼ね近くに休憩できる場所があるか探していると人の笑い声が聞こえてくる。
「・・・誰か居る」
「声からして6人ぐらいか?」
「多分な.......和人ナイフ準備しとけ俺が先に行く」
「わかった」
「気をつけてね」
アラタはそれだけ言うと声のする方向へ足を進めて行く。暫く歩くと岩を背にして休憩している兵士の様な格好をした人物達を見つける近くには馬車もあり遠征の帰りと思われた。アラタはまず警戒されない様にゆっくりと近づき声をかけて行く
「あの〜すみません兵士の方々ですか?」
「お?なんだお前旅人か?」
「はい、少し前に旅を始めたのですが、慣れない事をするものではないですね疲れが溜まってしまって」
「そうかそいつはご苦労な事だ。それで俺たちに近づいてきたにはどんな要件だ?」
「いえ、人の声が聞こえたので近づいてきたのです。皆さんは見たところ遠征の帰りでしょうか?」
「まぁな樹海に住んでいる亜人を捕まえたんだ。しかも兎人族だぜ兎人族」
「・・・そうですか、少し見ても?」
「おぉ!やっぱり興味があるか!見ていけ見ていけ」
兵士はそう言うと布で覆われた馬車に近づけさせ中を見せる。そしてアラタは絶句した。捕まった兎人族は皆子供や女性が殆ど理屈で考えて年寄りや男性がいないのは考えられない。
「・・・おや?女性や子供だけですね老人や男性の方は?」
「あ?あんな奴らに商品価値ねぇよ、帝国の奴隷商も要らないって言うしな。だから捕まえた時に殺してるんだよ」
「・・・・・・・・・」ピキッ
「お!そうだこれも何かの出会いだ試しにどいつか味見してみるか?」
兵士はそう言って肩を組んでくるがアラタは軽く肩を払いのける。兵士は残念そうな顔をしていたが直後顔面に強烈な衝撃が襲ってくる。
兵士は吹き飛ばされ休憩していた仲間の所まで吹き飛ばされた。休憩していた兵士たちもいきなりの事で慌てていた。
「ふぅ.........よし、行くか」
アラタはそう言って先ほど吹き飛ばした兵士の元へと向かって行く。アラタがそこに近づくと仲間の兵士たちはすでに武器を構えていた。そしてその中の1人が叫ぶ
「お前!一体誰だ!どこから!」
「うるせぇえな今頭に来てるんだから黙っててくれ」
「なっ!我々が帝国兵と知っての狼藉か!」
「帝国兵?あぁ、どっかの兵士かと思ったらあそこのか」
「直ちに降伏しろ!そしたら痛みもなく殺してやる!」
「・・・ふぅ、なぁ?殺すって言ったからにはその責任と覚悟を決めろよ?」
「何を!」
言っていると言おうとした兵士の身体にグサッとナニカが刺さる。それは近くに落ちていた木の棒であったそれは的確に心臓に位置に突き刺さっていた。
「あ.....あぁぁぁぁぁぁぁぁ!た!助け!」
「言ったろ、命と覚悟かけろって」
アラタはしゃがむと石を拾う、それと同時に目を赤くするとストロングの力を解放しする。
そしてそれをもう1人に向けて豪速球で投げる。それは兵士の頭を吹き飛ばした。
「ヒィ!」
「なんだよコイツ!」
「化け物!」
「な、何が.......」
先ほどアラタが殴った人物が起き上がる
「小隊長!アイツはなんなんですか!」
「な!テメェ!一体どう言うつもりだ!」
小隊長と呼ばれた人物の質問にアラタは冷たい視線を送り答える
「意味のない殺し、そして奴隷にしようとしていたからな。アイツらは罪を犯してないだろ?」
「あぁ!?テメェ何様のつもりだ!兎人族の需要性は奴隷以外ねぇんだよ!わかったらさっさと殺されろ!」
「・・・救いようのないアホだなお前」
「コイツ.......テメェら怯えるな!相手は1人だ!囲んで殺せ!」
そう言われた兵士たちは武器を取り直しアラタを囲おうとするが突然兵士の1人にナイフが刺さる
「ギャァァァァ!何処からナイフが!」
「おいおい俺はいつ1人だって言ったんだよ。テメェらが真っ当な兵士なら良かったのに残念だ。」
「伏兵だと!?きさまぁぁぁぁぁ!」
小隊長は剣を掲げアラタに斬りかかるしかしアラタは振り下ろしてきた剣を左腕のプロテクターで受け止めると右手にウルトラデュアルソードを持ち心臓の位置に突き刺す。
「この........化け物が..........」
小隊長はそう言い残して絶命した。他の兵士は小隊長がやられた事に慌てていたがアラタが彼らの方を向くと残りの兵士は怯えていた。
そして自暴自棄になり只々斬りかかった。
「なんで逃げないんだよ........」
アラタはそう言うと向かってきた兵士の顔面に拳をぶつける。兵士は鮮血を撒き散らして倒れた。
全てが終わったと思っていたアラタだが後2人足りない事に気づくすぐに周辺を捜索すると奴隷の入った場所に向かっていた。
「最後のはただの時間稼ぎかよ!」
アラタは走り出すがもし人質を取られたらアラタは動けない。なるべく不要な犠牲は出したくないのだ。
2人の兵士が馬車に辿り着くその時赤と青の流星がそれぞれの兵士の胴体を突き刺し馬車から遠ざけ地面に倒れた
「・・・まさか!」
アラタは急いで倒れた場所に駆け寄る。
アラタが到着した時目に入ってきたのは倒れている2人に兵士とそれぞれに突き刺している黒の剣と白の細剣
そしてその持ち手は和人と明日奈がそれぞれ握っており2人とも剣を刺した後から肩で息をし過呼吸を繰り返していた。
「和人......明日奈........」
「お、おうアラタ.......ウッ!」
「ウッ......」
和人と明日奈は胃の中に入っていた物を全て吐き出す勢いでぶち撒ける。しかし吐き出す中でも手に持っている剣を離す事は無かった。
「・・・2人とも大丈夫か?」
「あ、あぁなんとか.......」
「ごめんなさい........」
「いや良いそれより俺は捕まった兎人族の方にいるから水を飲んでから来てくれ」
アラタはそう言って和人達から離れ馬車へと近づく、鍵を探したがどうやらぶん殴った時に飛んで消えたらしく見つからなかった。
そのためアラタは鉄格子に手をかけるとストロングの力を使い鉄格子を破壊してこじ開けた。鉄格子を捨て中を見ると怯えた表情の兎人族が一ヶ所に集まりブルブルと震えていた。
「あぁ〜これはやっちまったな........」
力の限りこじ開ければ盗賊やそれに順ずる組織の人間と間違われるとアラタは反省しつつ中に入る。兎人族はさらにビクッと震える、その中の少年の1人がアラタの前に立ちはだかる。
「ぼ!僕達に近づくな!僕が相手になってやるぞ!」
「やめなさい!戻って!」
少年は震えながらも叫ぶその母親と思われる人物は息子を止めようと手を伸ばす。アラタは少年と目を合わせるためにしゃがみ込み、少年の頭に手を置きワシャワシャと撫でる
「......え?」
「お前勇気あるな、それは大事だ絶対に捨てるんじゃねぇぞ!」
アラタはニカッと笑い撫でるのをやめると捕まった兎人族に話す。
「俺はアンタたちを助けに来た。これから樹海に向かうからそこで案内を頼みたい」
「でも奴隷になった我々に.......」
兎人族の女性の1人がそう呟く中でアラタは少年の首につけられた奴隷の首輪に手をかけると力の限り引きちぎる。
それを見ていた兎人族達は驚いていた
「これで奴隷じゃなくなったな」
そう笑顔で言うアラタの姿は兎人族にとって救世主に見えたらしい。
その後なんとか落ち着いた和人達と合流したアラタは事情を説明、2人も納得し兎人族(女・子供)約20名を保護し馬車を動かして樹海へと向かう。
移動の最中アラタの手はずっと震えていた。しかしそれは誰も気づいていなかった