オシえもん   作:完璧で究極の青ダヌキ

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もしも…

「〜♪」

 

終わりを告げる音楽が流れる。画面の中の彼女は血を吐いて口元を汚しそれでも子供に目を向け今までは決して言う事の出来なかった言葉を口にする

 

「ルビー、アクア愛してる」

 

 

 

「ああ…やっと言えた」

「ごめんね、言うのこんなに遅くなって…良かった。この言葉は絶対嘘じゃない」」

 

 

 

…こんな事があって良いのかこんな不幸な…最悪な事があって良いのか。幸せな家庭がどん底に落とされて良いのか。気づいたら僕は泣いていた。そして泣きながら自分の部屋に行き…

 

「ドラえも〜ん!!」僕の一番の親友に相談する事にした。きっと彼なら何とかしてくれるだろう…

 

 

「アイが…アイがぁ…」『何言ってるか分からないから、取り敢えず落ちつきなよ話はちゃんと聞くから…』

 

「ア〜ウ〜…」『テレビをつけたらアニメがやっててキャラクターが可愛いし特にアイドルのアイが可愛いくて面白かったからそのまま見てたと…』

 

「ウーウー!」『そしたらアイが突然殺されてアニメが終わったと』『何だアニメの話か…聞いて損した』

 

「君はなんてひどい事を言うんだ!君には感情が無いのか!」『ロボットだから君みたいに感情豊かじゃないんだよ…じゃあ一体君はどうしたいのさ』

 

「アイを助けたいんだ。確かにアニメの世界だし実際に会った事も無いけど…アイには生きてアイドルをやって輝いてほしいんだ。だってアイは最強で無敵のアイドルなんだから…」

 

『はぁ…しょうがないなぁ…ボクも手伝うよ。で?方法は思いついてるの?そもそもアニメの世界なんだよ?どうやって干渉するつもり?』

 

「それは…」『それは?』「もちろんこれから!」『やっばり…言っとくけどボクはサポートをするだけだからね』「わかってるって〜」『本当かなぁ』

 

「…うーん」あれから十分経った。のび太くんは寝ないで考えてるみたいだ。その努力を少しは勉強の方に回してくれれば良いのに…そう思いながらドラ焼きを頬張っていると

 

「思いついた!」突然そう叫ぶとボクの方に近づいてくる。『?』「簡単な事だったよ!ドラえもん!アニメの世界に行くのが大変ならこの世界をアニメの世界にしてしまえば良い!」

 

「ドラえもん!"もしもボックス"を出して!」やれやれ…人使いが荒いよ…まだ食べてるのに。最後の一口を突っ込んでポケットを探る…え〜っと…あった!

 

テッテレ〜♪

 

『もしもボックス〜!』「ありがとう!」

 

急いで中に入って電話を掛ける。深呼吸をして心を落ち着かせて…

 

もしも…この世界が『"推しの子"』の世界だったら!

 

そう僕は言った…世界中の音が消えてシンッと静かになったような気がした。




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