「先輩達、今頃、京都についたんだろうか」
その日、俺達はラビットハッチにて、集まっていた。
先日の大きな事件から少し経った後、如月先輩を始めとした3年生組達は、全員が京都に修学旅行をしていた。
「その間、この学校の平和を守らないといけないけど」
「まぁ、早々にゾディアーツが現れる訳ないでしょう」
「そうですよねぇ」
その日、JK先輩と野座間先輩と共に、ラビットハッチへと、向かいながら喋っていた。
学園では、何時ものような賑やかな景色もあるが、先輩達がいない事もあって、少しの寂しさがある。
「とにかく、先輩達が戻ってくるまでの間は、俺達が「俺達が何かね?」うわぁ、理事長!?」
そう、俺達が騒いでいると、背後から声をかけてきた人物がいた。
俺達は思わず振り返ると、そこにはなぜか我望理事長がいた。
「がっ我望理事長、なんでここに?」
「いやなに、普段は仕事であまり学校を見て回れなかったからね。
たまには、自分の脚で色々と見たいと思ったんだよ」
「そっそうなんですか」
なんというか、この人を前にすると、緊張してしまう。
同時になぜか、何かを共鳴するような感覚があった。
そんな考えをしていた時だった。
僅かに何かを照らす光が見える。
ゆっくりと、俺はその光を見つめてみると、そこには、ゾディアーツがこちらに向けていた。
「っ理事長、すいません!」
「むっ!?」
俺は慌てて、すぐに理事長を壁際まで押す。
すると、先程まで理事長がいた場所には、一本の矢が突き刺さっていた。
「なっ、これって」
「先輩達、理事長をお願いします!」
「おっおぉ!」
そうしている間に、俺はすぐに矢を放っただろう犯人の所まで、真っ直ぐに走る。
「変身!」『セイザーギャンズ!』
鳴り響く音声と共に、俺の身体はまるで蟹を思わせる青いアーマーを身に纏うと共に、薙刀状の武器である聖鎖鎌カルニコスを手に、先程の攻撃を放った犯人の所へと向かう。
「お前が、理事長を狙った奴か」
そう、頭部に矢じりの角飾りを持ったカブトムシのようなゾディアーツがいた。
ゾディアーツは、こちらの存在に気づくと同時に、左腕が弓となっており、右腕の矢を、こちらに向けていた。
俺は瞬時に、手を翳す。
以前までだったら、先輩達が投げたのを受け取る必要があったが、今は、こうして念じれば、アストロスイッチが自動的に送られてくる。
俺はすぐに、スイッチを腰のベルトにセットする。
『カルニコス!チェーンアレイ!チェーンカルコニス!』
鳴り響く音声と共に、カルコニスは変形する。
水のエネルギーを纏わせることができる刃の鎌と、強力な鎖付き棘鉄球となり、そのまま迫り来る攻撃を鎖を振り回し、即席の盾にする。
それによって、攻撃を緩める事には多少成功したが、後ろへと下がる。
それだけではなく、俺はすぐに鎌を、真っ直ぐとゾディアーツに投げる。
鎌は、そのまま腕を絡ませる。
そのまま、俺はこちらに近づけさせる為に、引き寄せる。
「ぐっ」
それによって、強制的にこちらに引き寄せられたゾディアーツに向かって、俺は真っ直ぐと蹴り上げる。
「がぁ」
「そらそらぁ!!」
そのまま、俺は両手に持った武器を交互に攻撃していく。
先程のような遠距離攻撃をされたら終わり。
だからこそ、俺は、隙を与えないように行っていく。
その最中。
「貴様は、この学園の闇を知らない」
「なに?」
一瞬、こちらに問いかけた言葉に疑問に思った。
だが、それがいけなかった。
ゾディアーツは、その一瞬の隙を狙うように、水が襲い掛かる。
「なっ」
強烈な水圧が伴った一撃。
それを防ぐ事ができなかった俺は、そのまま吹き飛ばされた。
すぐに立ち上がったが、既に奴の姿はいなかった。
「まさか、ゾディアーツが二体?
だけど、一体」
それは、あのゾディアーツが最後に言った一言。
それが、俺は気になって、仕方なかった。
橘さん、出ちゃいますか?
-
出る
-
出ない
-
ナズェミテルンディス!!