「それにしても、色々と必要だな」
その日、俺はラビットハッチで暮らし始めた江本先生の日常品を買ってきた。
敵に居場所がバレないように、生活のほとんどをラビットハッチで過ごしている。
元々、ラビットハッチ自体が、月で生活する為の施設という事もあり、日常品以外は特に問題なかった。
「とりあえず、すぐに帰らないって」
そう帰りの途中、俺の腕が熱く輝いた。
すぐに見つめると、そこに輝いていたのは、なんと双子座の紋章。
それが意味をしているのは。
「この近くに双子座のホロスコープスがいるのか!」
俺はすぐに走って向かう。
その道中、より強い反応をしている場所へと向かうと。
「えぇ、城島先輩?!倒れているけど、もしかして」
見ると、そこには、倒れている城島先輩がいた。
そして、その反応は、まさしく城島先輩からだった。
「この近くはラビットハッチか!江本先生にも見て貰わないと」
未だに状況が理解出来ない最中、俺はすぐに城島先輩を抱えて、ラビットハッチに戻った。
「江本教授、大変です!」
「んっ、急にどうしたんだ、そんなに慌てて?」
「それが、城島先輩が倒れていて、しかも、双子座の反応が」
「なんだって」
それと共に、江本教授は驚きを隠せなかった。
「とりあえず、彼女を寝かしてくれ。
それにしても、双子座か、結構厄介な事になっているぞ」
それと共に江本教授はすぐに施設にある備品を使い、検査を始めた。
「はぁ、どうしたら」
そう悩んでいると、弦太郎先輩達が戻ってきた。
何やら、ボロボロの様子ではあったが。
「えぇ、ユウキがここに!」
「どういう事ですか?」
そう、倒れている城島先輩を見て、皆が驚いた様子だった。
「その、落ち着いて聞いてくれよ、その、ユウキが実はジェミニのゾディアーツだったんだ。俺も信じられないけど」
「えっ、先輩達も知っているんですか?というよりも、変身していないのに」
「その言葉からして、天馬は知っているのか?」
「えぇ、実は1時間前ぐらいに、城島先輩を見つけて、そこで双子座の反応がしたので」
「1時間だって」
「それは、可笑しい。だって、俺達はついさっきまで」
何やら、一同が驚きを隠せない様子だったが。
「それに関しては、僕が説明するよ」
「江本教授、何か知っているんですか?」
「あぁ、正直に言うと、これは幸運と言うべきか不運というべきか分からないけどね」
それと共に、江本先生は、そのまま手に持ったパソコンを開く。
「君達も既にゾディアーツがラストワンのスイッチを押した時、スイッチャーの精神がゾディアーツの身体の中に入るのは知っているね」
「あぁ、勿論、もしかして、ユウキもっ」
「いや、今回のジェミニの場合は違うんだ。変身した瞬間にスイッチャーが2つの人格に分裂する特異性を持つ。敵の中には、ホロスコープスの素質を持つ人物を見つける事が出来る能力であるラプラスの瞳を使う。
おそらくは、それでユウキ君を見つけ、無理矢理スイッチを押させたんだろう」
「それって、つまりは、あの時に戦ったユウキは、分裂したもう1人のユウキという事なのか」
「なるほど、人間、誰しも心の奥底では、自分も知らない負の部分がある。
それが、無理矢理爆発させられたんだろう」
「けどけど、それが分かれば、あとは問題ないって事ですよね」
「そう、単純だと良いんだけど」
それと共に江本先生は腕を組む。
「どういう事ですか?」
「敵は、ユウキ君のもう一つの面。負の面だ。
それはつまり、人間が普段は理性で抑えつけている残虐な面や卑劣な部分を平気で使う。
さらには、彼女には、ライダー部の情報も知っている」
「かなり不味いじゃないの」
「そして、このまま放っておけば、おそらくはユウキ君は向こうのユウキ君に乗っ取られる。
何よりも、向こうはこちらが嫌がる事をすれば、ユウキ君本人にも心に大きなダメージを与える。
人間は、闇の部分がどうしても強くなってしまう」
だとすれば、どうすれば良いんだ。
「あぁ、せめて、見分けがつく方法があればぁ!何かないのか!」
「そうは言われても、外見の違いで分かろうとしても」
「外見、そうか、正と負の違い!」
「えっ?」
それと共に何かが分かったように、立ち上がる。
「確か、双子座は超星神ドルクルスが該当している。つまりユウキがドルクスを使えば、確実に見分けがつける!」
「ドルクルスは、正のコズミックエナジーでしか動けない。闇の人格のユウキ君では操る事が出来ない以上、確実だ」
「おぉ、だったら、さっそくって、どうやって、するんだ」
「あっ」
問題の解決の一歩前進。
そう思ったが、次に出てきたのは新たな課題であった。
もしも、城島先輩が、双子座のホロスコープスであれば、ドルクルスは既に動けたはず。
それが、今は出来ないのは、何か理由があるのか。
橘さん、出ちゃいますか?
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出る
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出ない
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ナズェミテルンディス!!